夏の思い出

一ヵ月の月日は嘘のように駆け足で駆け抜けて行き、何だかぼんやりしている私がいます。茶室がボストンから戻る娘たちの寝室になるために、いつも出したままの風炉先や釜など大きな道具たちを片付けることから8月が始まりました。
日頃から心がけて過ごしていれば良いものを、何かがあると慌てて動き出す悪い癖、夜になるとへとへとになる毎日の後、何とか形がついて娘たちを迎えたのが8月7日でした。

成田まで迎えに出て、家まで戻らず途中下車、お台場のヒルトンへ一泊しました。

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新しい場所お台場は、2020年オリンピックに向けて動き続ける街、夜も眠らず、早朝から工事の音が響いておりました。

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時差で眠らぬ12歳のノアは、母親と街に出て、帰るとすぐに私を起こします。
睡眠時間は3時間ほど、おしゃべりとトランプゲームに暮れて明けた一夜でした。

梅雨まだ明けやらず

7月も余すところ一週間、いつも思うことながら時は宙を舞うように捉えどころなく過ぎて消えて行ってしまいます。何もしていないわけでなく、ノートにはびっしりと予定、日記には日々のことをなるべく細かく書き残しているつもり、なのに時間の重みが感じられません。何となく時が過ぎ、気付けば10日が一ヵ月が一年がといつも驚いているのです。充実した日を過ごしていないせいかなあ~と自問自答しながら。

今日はコンサートの予定も通院、買い物の予定もなく、良い気分。
朝から雨の中に咲くハイビスカスを寫してFBにアップなどしています。

 

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時間がゆっくり流れて、動作もゆっくりゆっくり、体のだるさもあるようです。珍しく早々とお昼の支度を始めています。モヤシとニラのナムルと豚の生姜焼きを作るつもり。料理も嫌いではないけれど、最近は長く立っていると腰痛が顔を出したりするから厄介です。何事も10年前のようには行きません。予想だにしなかった事態が続出してあっけに取られたり、情けなかったり、物事の変化に無頓着過ぎたことに今更ながら気付いて慌てている始末です。日記を書きながらの料理、これも悪くありませんね。

 

今月は行事の多い月でした。

最近のことから振り返ってみれば

 

●7月19日(金)お茶の会
夏が来ないので何回目かのあきらめで葉蓋冷水点は中止。

江岑棚を出してその飾り方などを細かく復習、盛夏の菓子は出しにくく麩饅頭などで間に合わせました。設えのやり直しなどで慌ただしいながら、何んとなく消化不良の一日になりました。

 

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●7月18日 (木)友人とショパンvsリストを聴きにオペラシティへ。

その前のお楽しみは、マキャベリーのイタリアン。心満たされた一日でした。

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●7月15日(日) 私と長男の誕生日
誕生日当日の長男からと次男からの薔薇を中心にした花束が届き、ボストンの娘とNoahから電話がありました。昼食はお寿司をたっぷり取り寄せて、ブルーベリーのアイスクリームケーキをデザートに。年齢を越えて、誕生日はその日のみなの笑顔と
沢山の思い出とに包まれる幸せな一日ですね

 

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●6月30日(日)

7月の出来事ではありませんけれど、この日は忘れられない日です。16年前のこの日父が静かに彼の地へと旅立ちました。夫にすがって泣きました。母の方がほっそりと薄くなったのに気付いた朝でした。元気が戻るのには随分と時間を要しました。私の大きな、大きな支えてあり、かけがえのない理解者でしたから。病院の近くを通れば、今でも胸がうずきます。弟夫妻の配慮で両親の家で父を偲ぶ会をして、心のむなしさを埋めあいました。

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Strawberry Moon

【 Strawberry Moon ]  

昨夜は満月でしたね。梅雨の晴れ間の夜空に煌々と輝く満月を見ることが出来ました。Strawberry Moonの名付け親はネイティヴ・アメリカンの由、野イチゴの収穫時期の目安にしていたそうです。今、日本のイチゴはハウス育ち、最盛期はクリスマスのようですからこの名前は今や独り歩きをしているのですね。苺色の月が出るのかと期待しましたけれど、色はいつもの月でした。でもその明るさや完全な球形は、やっぱり見る者に感動を齎しますね。

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続きに今月の出来事をいくつか記します。

 

【6月の墓参】
いつも月半ばに予定しているお墓参りに出かけたのは6月16日(日)父の日でした。
父に出さぬ手紙を書き続けていましたけれど、昨年13回忌を済ませ、今年からはカードを書かないことに決めました。墓前で思い出すのは、幼い頃父と散歩した清水の田園風景、田を区切る土手がつるつるの土で台形に形作られている理由を尋ねた時「直ぐ訊かずにまず自分で考えてご覧なさい」と言われたこと。小学校二年生の時です。一瞬突き放されたような寂しさを感じましたけれど、見上げた父の目がやさしくて、何か伝わるものがありました。あれが父の教育方針だったのでしょう。考えることの大切さを肝に銘じた瞬間でした。父も母も彼岸に赴いて久しいですけれど、今でも両親から守られている感覚はいつも私の中にあります。

墓地は人影なく静まり、碧深い空に純白の雲が流れておりました。

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【6月の茶室から】

梅雨に入ったのは6月7日、丁度茶稽古の日でした。
水無月の茶室は設えが難しいと感じます。梅雨寒の日も夏日の日もあり、気温の上下が大きいからです。掛け軸は時期の鵜飼の様子、「涼風」の文字に鵜飼の篝火、夏の風情です。花は南天の花やアジサイなど、菓子はテッセンやアジサイ、こちらは梅雨の花といった具合に季節が交じりあっています。迷いの季節といえましょう。

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姫沙羅の咲く頃

どうしてこんなに時は駆け足で通り過ぎて行くのでしょう。日めくりカレンダーは気が付けば十日も前の日付だったり、家計簿、日記は数日白紙だったり、これは年齢と当然関係がある事柄なのでしょう。自分で計画した事々が楽々とではなく、頑張ってようやく出来るという状態になったのは何時からかしら?と今考えています。
「瑠の歳時記」も、また3ヶ月の空白期間、ちょっとショックですけれど、気を取り直して、「書きたい時に書く」で今日から再開です。

 

新聞を取りに玄関ドアを開けて石段をトントンと降りるある朝、足許に小さな白い花が数輪散っているのに気付きます。六月のある日突然訪れる姫沙羅の花の開花です。
この花とヤマボウシの花は父の旅立ちと強く結びついています。
6月1日に発熱し、6月30日に身罷るという、けじめを大切にした父らしい自らの人生の納め方でした。入院の日にはヤマボウシの白花が庭を飾り、旅立ちの日にはヒメシャラの白花が門口いっぱいに白い絨毯を敷いておりました。空気に湿りが増す六月の日々は、父を感じ続ける一ヵ月です。

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雪のあした

雪は無しとたかをくくていましたが、
hobby roomで土いじりをして時間を過ごし、5時過ぎにリビングルームに戻ると

外が明るい。カーテンを繰ると木々が綿帽子を被っています。

街灯に照らし出される庭はどんどん白化粧を増して、

「これは積もりそう、明日は雪かきだわ」と独り言ちました。

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雪かきを想定して、10時には床に就きました。
さて今日、カーテンを開ければ強い陽射しが庭一杯差し込む上天気、
実は雪はさほど降りはせず、まだ残る僅かな雪が、

花たちを一層彩り良く生き生きとさせておりました。
朝食を済ませたら、次男と一緒に底をついた食料の買い出しです。

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雪の予報は出ているけれど

相も変わらず一日ごとに気温の上下が激しくて、体がついて行きません。
昨日から雪の予報が大々的に報じられていて、外出も躊躇いがちです。でも今のところ雪は舞ってはいませんけれど。

今日は土曜日、お昼は次男がピラフを作ってくれるとか、土日の私は楽をさせてもらっています。

左が今日、右が先週のdishです。

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息子は、このお皿がお気に入りとみえますね。

 

昨日の茶稽古は「Valentaine」尽くし、お菓子は勿論のこと菓子器も茶碗も花も
ハートやピンク、気持も華やいで賑わいの茶室でした。

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このハート型茶碗は使い初め、今朝窯出ししたてのホヤホヤです。

 

 

 

 





 

冬と春との綱引きの日々

昨日、年明け以来初めて纏まった雨が降りました。カラカラだった空気が少し潤って
今朝の庭は陽ざしに応える花たちがうれしそうに見えました。

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2月4日、春立つ日は、次男の誕生日でした。
その前日3日、日曜日にBirthday Luncheonをすることにして、朝からせっせとその支度、料理上手な長男が牡蠣のアヒージョを用意してくれました。
次男はお肉を食べないベジタリアンビーフの替わりに銀鱈とカジキ鮪入シチューがメインディッシュです。それに松の実と南瓜の種を入れたガーリックライスとトマトサラダを添えました。デザートは、卵もミルクも入らないモンブランと自家製のイチゴ入りババロア、彼の好みの品ばかりです。白ワインを飲みながら息子たちと歓談のひととき、良い時間を過ごせました。

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明日はお茶の稽古日、Valentine's Dayも近いこととてそれに因んだ茶碗を焼き、お菓子を整えました。間が空いていたやきものを再開していますけれど、鈍ってしまった腕は容易なことでは戻りません。茶碗一つ作るのにも四苦八苦、もう少し時間を掛けたいと思いつつ、日が駆け足で過ぎて行きます。早咲きの桜を手に入れました。明日はピンクの茶碗とピンクのお菓子そして桜で華やぎます。

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