ラ・ボエーム
- アーティスト: ミラノ・スカラ座合唱団
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歩く通りはタンプル大通り(通称『犯罪大通り』)、向かう先は“フュナンビュル座”だった。
ちょうどこの全く同じ日曜日に、オペラ「ラ・ボエーム」の主人公、詩人のロドルフォも恋人のお針子ミミと肩を寄せ合いながら、やはり“フュナンビュル座”に向かったのだったが、ショパンとジョルジュ・サンドのカップルが一階の桟敷席だったのに対し、ロドルフォ達は舞台から最も遠く離れた三階席、いわゆる“天井桟敷”でしか観ることが出来なかった。
1830年代のショパンとジョルジュ・サンドの恋の舞台になったパリ、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』の舞台になった1830年代のパリ、そんなパリが描かれた映画が、マルセル・カルネ監督の仏映画『天井桟敷の人々』なのだった。
映画「天井桟敷の人々」
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第2部の「白い男」とはピエロを演ずるパントマイム役者バチストのことで、第2部はこのバチストの恋愛をコアに、ドラマチックに展開する。バチストはフレデリック演ずる黒い男「オテロ」を観ながらなんと6年ぶりに恋人ガランスと再会するのだった。
ラスト、カーニバルの朝の巴里の映像は素晴らしい。
1800年代前半の巴里の朝もかくや、と思わせる映像美の世界だ、と思った。