保見団地

この看板を見ると日本の光景だとはなかなか思えない。

  

  


これは、豊田の保見団地入り口の交差点角にある看板である。何と書いてあるかわからないポルトガル語だろう。
18年住んでいた家を売り払い保見団地から三好に越してきて12年になる。                    その保見団地の知人宅へ久しぶりに出かけこの光景に出くわした。


今年の春、保見団地の小学校の新入学児童数は外国人の方が多いとテレビでやっていた。
1990年代に入って人材派遣会社が公団住宅を一括して借り上げブラジル系住民を入居させたことに始まり、現在団地人口約9千人で外国人は約4千人と言われる。


1995年に三好へ引っ越したが、99年にはブラジル系住民と日本人住民が団地内で対立、機動隊の出動もあった。
行政の対応の怠慢もあるが日本の地域住民が外国人に対して閉鎖的なこともあるのであろう。
現在ではボランティア団体などが外国人住民と日本人住民の交流促進を行っているようだ。そして、団地内のフォックスタウンというスーパーマーケットではブラジルの食材が並んでここが日本かと思うほど異様な光景だ。

  


しかし、深夜の騒音やゴミ捨て場、駐車場などの公共マナーの悪さなど依然として多くの問題を抱えているようだ。
ピーク時には1万2千人の団地人口が今では9千人に減って外国人の比率が上がるばかりだ。2015年には外国人の比率が6割になるという推計も出ているそうだ。


自分が早々と団地から逃げ出しておいて、大きなことは言えないが、日本も看護師や介護師を外国から受け入れなければ
やって行けなくなるのが目の前に控えている。外国からの労働者との”共生”を真剣に取り組む時期に来ているのではないだろうか。とりわけ、保見団地のブラジル人は、ほとんどが日系であり、かつて開拓移民としてブラジルに渡った行った日本人の子孫である。