カサブランカ


台風で一時家に中に避難していたカサブランカが元の場所に戻った。カサブランカの美しい白い花を見ると、ハンフリーボガードとイングリッドバーグマンの映画「カサブランカ」を想像する。あるいは地中海の海辺の白い家をイメージする。夏に咲く真っ白なカサブランカの花は灼熱の太陽が照りつけ、抜けるように真っ青な空の色とよく似合う。台風の余波の残るきょうの空模様には似合わない。


こんなイメージの花だからてっきり外国産の花だと思っていた。花屋さんに聞いたが、とカミさんいわく。幕末に日本産のユリ数種類がオランダに持ち出されブレンドし品種改良して再度日本に持ちこまれたもの。


きのうの日記に「現在の科学の力で台風を操ることはできない。畏れ多くも自然に手をつけたら罰があたる。」などとカキコした。夜、いつもの癖で朝刊と夕刊をまとめて読んでいたら、中日の文化欄にこんな記事が出ていた。「米国では作物が除草剤や害虫からの耐性を持つように遺伝子組み換えを行っている。ところが今では農薬耐性の雑草がはこびってきた。大量の食糧を効率よく生産することが現代科学技術の至上命令だが、自然は思い通りになってくれない。エネルギーも今や自然に人気が集まっている。大量に、便利にという気持ちをそのままに自然と向き合うと思わぬしっぺ返しがある。」


科学を過信して畏れ多い自然をナメたらアカンでぇ〜。それだからこそ、自然と宗教が結びついているのだろう。