簡便敬語 「はる」


寒の戻りを思わせるような天気だったきのうから一夜明けたらぐっと春めいた。球春の後押しがあったようだ。「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を」石巻工のキャプテンの宣誓がよかった。そして、きょうの試合対神村学園戦。一度は逆転したものの再逆転された。のびのびとした試合振りだった。。


ふながや公園に通じる遊歩道にボケの植え込みがある。遠目には南天ピラカンサの赤い実と間違えるほど今蕾が密生している。その中でごくわずかだけが開花した。春めいた陽気になって一斉に開花も間近い。


甲子園ではセンバツが白熱している。大阪赴任中、その甲子園のライト側スタンドに入ると生きた大阪弁が飛び交っている。「言わはる」「食べはる」「来やはる」など「はる」に違和感を覚えた記憶がある。5年も大阪で過ごすと、この「はる」ほど便利な敬語はないものだ。とわかった。


「言う」の敬語は「おっしゃる」であり、「食べる」は「召し上がる」。「来る」は「いらっしゃる」である。大阪式簡便敬語を使えば「言わはる」「食べはる」「来やはる」となる。言葉を変えなくても「はる」をつければ万事OKだ。大阪は高速道路を通すのにビルが邪魔だったらそのどてっ腹をぶち抜いて道路を通すほどだ。とにかく、手っ取り早いのを考えだしはる。