閑話二題


2週続きの雪模様の週末だったが、この週末は珍しく春の訪れを感じさせる光り輝く青空続きだった。きのうの日曜の昼下がりのウォーキングでは汗ばむほどの陽気だった。路傍ではオオイヌノフグリが、その名に似合わずコバルト色の可憐な姿で見受けられるようになった。これも春の訪れだ。


田園地帯では、そこかしこで煙が立ち上っている。春の風物詩「野焼き」の風景だ。野焼きの済んだ休耕田は真っ黒な田んぼと化している.



春の訪れを感じさせたこの週末の閑話二題。

● メダルの数だけではない五輪

ソチ五輪が終わった。時差の関係でライブでテレビ観戦するほどの熱の入れようでもなかった。今回の五輪では、競技の後、支えてくれた人々への感謝を多くの選手が口にした。それが大会を通じて日本選手がさわやかな後味を残した大きな理由ではなかっただろうか。


五輪は国別対抗運動会であるだけに自国選手の勝った負けたやメダルの数に目を奪われがちだ。メダルに手が届かなかったが、浅田真央選手や上村愛子選手のあの涙と笑顔。そしてトリノ五輪金の荒川静香選手が演技で使った曲を演奏していたタイの世界的バイオリニストがスキー選手として出場し、最下位ながら完走したという話題など、メダルにまさる心に刻みたい場面は数々あった。


● 「老害」首相経験者の言動

五輪がらみでいえば森元首相の「真央ちゃん、あの子大事な時必ず転ぶ」発言が物議を醸している。どうも、話の前後を削ってワンフレーズで見出しにしてしまうマスコミの勇み足のような気がする。これは、レッドに近いイエローカードくらいだろう。


今月中旬、村山元首相が渡韓し講演を行った。なんで今頃反日で異常なくらい頑な韓国に行くのかと不思議でならない。そういえば最近目立つのは総理大臣経験者の動きである。 鳩山元首相の中国への異常なごますり、小泉、細川両氏の先の知事選での言動、そして今回の村山氏の訪韓だ。


                                  
元気なのはいいが、忘れられたくないのか「夢よもう一度」といった感じで「しゃりしゃり出る」のは、あまり気分のいいものではない。むしろ老害、レッドカードだ。レッドカードで退場させられた者がしゃしゃり出ること自体おかしい。なんだか哀れで寂しい。もとをただせば、元首相の人数が多すぎる。