開花宣言&地域デビュー


お彼岸ウィークの週末は暖かな日和でいっきの桜の開花を呼んだ。きのう25日、四つ池の桜並木のクマさんの私的標準木にも十数輪のソメイヨシノが開いた。開花宣言だ。週明け月曜26日の朝方は、うす雲か、霞か、黄砂か鈍い日差しの中で、初々しさのなかにも華やかさを放ちながら二分から三分咲きだ。


ラジオ深夜便によれば、きょう3月26日の誕生日の花はチューリップとのこと。かつては、我が家の庭の春を彩るスターだったが、歳を重ねるごとに育てる根気がなくなり、今では地味な色のものがわずかだけになってしまった。


きのうの中日新聞の折り込み広告。地元の専売店による中日新聞社発行の単行本の紹介とその注文取りだった。本の題名は「オヤジの地域デビュー」。内容は趣味がない、近所に知り合いがいない仕事人間の政治記者が定年を目前に控え、リタイヤー後の自分の居場所づくりに色々と奮戦して地域デビューする体験記のようだ。


きのうの日曜、公民館で5月には伐採される樹齢60年もする桜の木の「お別れ観桜会」が行われた。1週間前の地域の区の総会で桜の伐採が発表された。わずか1週間の間に観桜会を企画、飲食物の手配などを地域の趣味の集まりや人脈のネットワークが機能して45人が集まった。



結果としては、桜は二分咲き程度で鑑賞する域にまで達していなかって、「花より団子・カラオケ」で終わってしまった。来月1日と2日にそれぞれ50人程度集まるグループの会合があり、そのときは満開の桜の下でそれぞれが集合写真を撮ってお別れをすることにした。


「オヤジの地域デビュー」のご当人が思い立ったのは、妻の厳しい一言のようだった。「リタイヤーして毎日家にいるのはやめてね」これだった。趣味講座、色々なボランティアなどに挑戦したという。この本を読んでいないから、どんな奮戦ぶりかわからないが、少なくともわが地域は一冊の本になるほどの苦労をしなくても、本人さえその気になれば、地域の受け入れ体制は恵まれていると思う。



強力なリーダーシップを持ったご夫婦がいるからこそ、わが地域は恵まれている。感謝せねばなるまい。とはいえ、このご夫婦にいつまでも頼れるものでもない。そんなことを考えると不安要素がいっぱいある。数え上げたらきりがない。自分の身の丈にあったできることをひとつでも実行して行きたいと思っている。
                                                   

団塊の世代の地域デビューがほとんどない。継続して働いている人が多かろう。「地域デビュー」をしたいがためらっている人もかなりいると思う。そんな人にちょっと背中を押すと「ボケ防止 のはずがいまや 生き甲斐に」。そんな背中押しをしようと思っている。