外国人労働者受入れに思う


朝から雨。本降りだ。寝起きに雨だとほっとする。平日は8時からウォーキングかグラウンドゴルフのどちらかがある。起きてからの支度が慌ただしい。雨降りだと、その慌ただしさから解放されるのだ。朝食後、コーヒーをすすりながらゆっくり新聞も読める、サンデー毎日族らしい朝がおくれるのだ。きょうは、恵みの雨だ。夕方からは晴れてきた。


あす7日は二十四節気の「立冬」だ。まだまだ先だと思っている「冬」ということばには、毎年戸惑いを覚えてしまう。届いた手紙を見れば、新年会の知らせや、初詣バスツアーの知らせだ。色づく草木が多くなるにつれて、今年の紅葉の具合が気になってくる時季でもある。例年だと紅葉前に朱色のカラスウリの実、ウリ坊のような若い実が目につく時季なのに今年はそれも見当たらない。



秋の強い台風で枝は折れ、落葉の激しかった四つ池周囲の桜は満身創痍(まんしんそうい)の姿をさらけ出しているように見えてくる。きのうの変わりやすい天気の晴れの合間、青空が広がり、四つ池の水面は漣(さざなみ)ひとつなく、まるで鏡のようにカラフルな家並みを映し出している。動の桜、静の水面、カラフルな家並みが醸し出す小春日和の四つ池風景だ。


今、国会では入管難民法案をめぐって論議がされている。報道されるのは新大臣のアラ探しばかりで、ことの本質が隠れてしまっている感だ。移民と外国人労働者の受け入れがごっちゃになって、熊さん八っあんレベルではよく理解できない。けさのラジオの田中康夫氏の解説でよくわかった。


国連の定義では在住外国人は移民となる。2016年で、日本に移住した外国人は42万人で独、米、英に次いで世界第4位。そんな移民大国でも少子高齢化に伴う人手不足は解消できない。そこで、日本は「移民政策」は取らないが、さらに多くの外国人労働者を受け入れようと法改正を目指しているのだ。



ただ、治安の不安や文化の違いによって起きる地域住民との摩擦など社会に与える影響が大きいので反対の声も根強い。わからんでもない。しかし、先日テレビに出た識者の意見は間違っていると思う。いわく。人口が減少したからといって、外国から労働者を受け入れるようなことまでしなくて、北欧の小国のように小国なりのやり方で行けばいい。


日本の人口構成のバランスがとれていれば、それも成り立つだろう。現在の構成ではそんなことは不可能だ。誰が高齢者の福祉を支えるか?消費税を30%や35%にしたらクーデターが起きるだろう。政府は中長期的、短期的な「国のあり方」を示し、国民に理解してもらうことが必要だろう。