guracolo docolo

摩訶不思議な guracolo ワールドへようこそ!

トラウマティック銀幕 バロン

ロンドン・オリンプックのとき、英ガーディアン紙は体操の内村航平の着地を、
「モンティパイソンの死んだオウムみたいに静かだ」と評したらしい。
ハハハハ。で、パイソンズのメンバーの監督作品を。エリック・アイドルも出演!

<バロン>

トルコと交戦中の町の劇場では‘ミュンヒハウゼン男爵一座’が公演中。
そこへ老人が闖入。「こんなのは猿芝居だ。わたしこそミュンヒハウゼン男爵だ」
男爵は観客に向かって、「なぜトルコと戦う羽目になったかお知らせしよう」
エジプトから戻った男爵をサルタンは歓待。名物のトカイ・ワインをごちそうするが、
男爵は賭けに誘う。「これよりうまいワインを一時間でウィーンから取り寄せます」
男爵は首を、サルタンはひとりの力持ちの男が持てる限りの宝物を賭ける。
男爵は家来の韋駄天バートホールドにウィーンに送るがギリギリになっても戻らない。
家来の地獄耳に居所を探らせ、遠撃ちにリンゴを落とさせ眠る韋駄天を目覚めさせる。
賭けに勝った男爵は家来の大力持ちに宝物庫の中身をごっそりと運び出させる。
「それ以来、サルタンは私の首を狙っているのだ」でも、劇場に爆弾が着弾。
観客は散り散りに逃げる。ひとり残った男爵を名乗る老人。孤独の中に死を願う。
そして、忍び寄る死神。命の炎を取られる寸前に劇場主の娘のサリーが邪魔をする。
「話の続きが聞きたいの」だが、音がうるさいのに怒って外へ飛び出すサリー。
要塞の壁から外に攻撃をやめろと叫んでいると、男爵が砲丸に乗って敵陣へ飛び、
敵側の砲丸に乗って戻ってくる。「あなたは本物のミュンヒハウゼン男爵だわ」
サリーは劇団のメンバーを説得する。男たちは信じないが、女たちは賛同。
男爵は彼女たちの服や下着で大きな気球船を作って、助けを連れて戻ると約束。
船にはサリーがこっそり潜りこんでいた。まずは男爵の昔の仲間を集めることに。
韋駄天のいる月、大力のセントヘレナ島、地獄耳と遠撃ちのいるクジラの腹の中へ。

これは子供には見せられない。エロっぽいセリフがチラホラ。サリーはわからんけど。
パイソンズよりはソフィスティケイトされたブラックユーモアとエログロ&ナスティー。
ちょっと抑え気味のウニョウニョ・ムニュムニュのギリアム・ワールド。
その分倍増された壮大なスケールの映像美。月の砂漠を航行する船の美しさ!
主役の男爵役ジョン・ネヴィルとサリーのサラ・ポーリーのコンビはなんとなく、
悪魔くん’のメフィスト吉田義夫と真吾の金子光伸っぽい?日英おじいさん激似。
ゲストのオリヴァー・リードは大熱演。誰かロビン・ウィリアムズを止めてくれ〜!
今回のトラウマはもうひとりのゲストのスティング。冒頭にほんのちょい出。
せっかく手柄を立てたのに、恩賞どころか死刑を言い渡される。それだけ…。