Hatena::ブログ(Diary)

マイキーのフィギュアスケート備忘録

2017-06-30

マイ・ベスト・パフォーマンス10 2016-17シーズン

フィギュアスケート界において、シーズン最後の日に、今季のベストパフォーマンス10を挙げていきたい。昨季は10個に絞るのが精いっぱいで、順位をつけられなかったのだが、今季は己の心と向き合い、何とか順位をつけることができた(苦笑)。でも、順位はその日その日でコロコロ変わりそう(汗)。とりあえず、「今は」ってことで。

10位 パイパー・ギルス / ポール・ポワリエ(カナダFD 2016年GPスケートカナダ

他の試合でも、良い演技はいくつも見られたのだが、初見のスケカナがもっとも大きな衝撃を受けたので、ここでの演技を選んだ。

彼らは毎シーズン、個性的かつ独創的なプログラムを作り上げてくれるのだが、今季のFDは不穏かつ緊迫感あふれるタンゴで、とりわけ素晴らしかった。次に何が起こるか分からなくて目が離せない上に、二人がどんな関係なんだろうかと、どんどん妄想があふれ出てきてしまう(///)。

このカップルの物語を紡ぎだす力、世界を創造する力は、本当にずば抜けていると思う。このFDでも彼らが創り出す世界と物語にどっぷり浸らせてもらった。

9位 アリョーナ・サフチェンコ / ブルーノ・マッソ(ドイツ) FS 2017年世界選手権

ユーロもワールドも、甲乙つけがたく素晴らしかったので、どちらにするか迷いに迷ったのだが、ライブで見ていて、大興奮させられたのがワールドの演技だったので、こちらを選んだ。

静かで同じトーンの旋律がすーっと続く難曲で、シーズン前半から素敵だなと思っていたものの、そこまでお気に入りではなかったのだが、ワールドの演技で一気に撃墜された。

最初と最後の振付がとても印象的。とりわけ、最後の方は、男性が女性を横向きに抱き上げ、女性が空中をゆっくりと駆け上がっていく、余韻を残すエンディングで、本当に素敵…☆(ため息)

スロー3Aとスロー3Sで両方足をついてしまっているのだが、「それが何か?」と言いたくなるほど、素晴らしい演技だった。こうまで二人のユニゾンと音楽との調和が卓越していると、エレメンツがどうこう言うのがバカらしくなってくる。

彼らは怪我が多く、ユーロもワールドも直前の二週間ほどしか練習できなかったそうなのだが、それでこの演技とは…すごすぎる…。来季こそは、怪我なく存分に練習できますように!!(祈念)

8位 ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP 2017年カナダ選手権

今季、大躍進を遂げたオズモンドさんのSP。ここ数シーズン、怪我でなかなか演技が見られなかったり、ジャンプが安定しなかったりした彼女が、大いなる進化っぷりを見せつけてくれたプログラム。ジャンプの飛距離と高さ、そして安定感も申し分なかったが、何より音楽との一体感がすっっばらしかった。国内の得点とはいえ、80点台が出ている。すごい。

GPファイナルも、ワールドもクリーンで素晴らしい演技だったが、カメラワークが一番わたし好みだった、カナダ選手権の演技を選んだ。基本的にずーっと全身を映してくれているので、彼女が体ぜんぶで音楽を表現しているのがよく分かる。

7位 パトリック・チャンカナダ) SP 2017年世界選手権

今季は、彼のSPで2回もクリーンな演技が見られるという僥倖にあずかることのできた、稀有なシーズンであった。パトちゃんとフィギュアスケートの神様、本当にどうもありがとう。

ノーミスだったGPファイナルとワールドとで、どちらにするか迷ったのだが、改めて見直してみると、カメラワークではファイナル、4T+3Tの出来栄えではワールドかなということで、ワールドの演技を選んだ。

彼の場合、どのプログラムでも、どの試合でも言えることだが、スケーティングが極めて美しい。特にステップシークエンスは、何度見ても飽きることがない。鳥が空を舞うように、魚が川を泳ぐように、氷上を自由自在に滑っている。ジャンプももちろんすばらしいが、スピン好きとしては、彼のスピンについて語らずにはいられない。どれも軸が全くぶれず、同じところで回転しているので、見ていてすご〜く気持ちがいい。そして忘れてならないのは、彼のキャメルポジションの美しさ…(ため息)。何度見ても魅了させられる。

振付で言うと、2番目のスピンと3番目のスピンの間のところが好き。ギターの音に合わせて軽快にステップを踏んでから、次のスピンに入るまでの動きが、本当に鳥みたい。

6位 ボーヤン・ジン(中国) SP 2017年世界選手権

(参考動画:YouTube

  • 成績:SP 98.64(4位),FS 204.94(3位),総合 303.58(3位)
  • プロトコル

あちこちにスパイダーマンらしい振付が散りばめられた、ガチでスパイダーマンなりきりプログラム(笑)。手首から糸を飛ばす動きが入っているし、最後のポーズもスパイダーマンの有名なポーズと思われる。遊び心満載で、本当に大好き〜☆ 振り付けで一番のお気に入りは、FCSpと3Aの間のつなぎで、左右に首をぐねぐねっと動かすところ。いかにもスパイダーマンっぽい動きだし、音楽にもバッチリはまっててかっこいいんだよねぇ〜☆

初見のGPスケアメは、ジャンプで転倒2回含め、全てのジャンプでミスが出てしまったのだが、それでも一目で夢中にさせられた。昨季までどちらかというと淡々と滑っていた彼が、観客をこんなに沸かせる演技をするようになるとは。彼がスケーターとして、表現者として、一皮むけたことを強く感じさせられた。

ベストパフォーマンスは、クリーンでキレッキレだったワールドの演技だと思うのだが、いかんせんカメラワークが酷くて…(泣)。中国杯のカメラワークが一番好きなので、参考としてその動画も貼っておく。

5位 ジンソ・キム(韓国) FS 2017年

昨季から続行のプログラムで、昨季から大好きだった。映画「雨に唄えば」で、雨の中、ジーン・ケリーが歌い踊るあのシーンが好きで、カートの「雨に唄えば」が好きな人にはぜひともおススメしたい。

わたしが見た中で、このユニバの演技が、彼のベストパフォーマンスだと思う。

冒頭の4Tでステップアウトしたり、2つ目の3Aで手をついたりと、ミスはあったが、全身を使って、「雨に唄えば」の世界をみごとに表現していた。見る者をハッピーな気持ちにしてくれる。最後、観客に向かって手を振るところなんて、胸ずっきゅーん☆だよ!! 最高!!

4位 リュボーフ・イリュシェチキナ / ディラン・モスコビッチ(カナダ) FS 2017年カナダ選手権

大人かわいいタンゴ。リュボさんが凛々しい上に可憐。演技を見ていると、自然と彼女に目がいってしまう。フリフリのスカートがとっても素敵☆

カナダ選手権かワールドかで散々迷ったが、完全にこのプログラムにオトされたナショナルを選んだ。純粋に演技の出来栄えで言ったら、ワールドがちょっぴり上かなと思うのだが、ワールドはとにもかくにもカメラワークが最悪で…(泣)。プログラムで最高に盛り上がるステップシークエンスを、天井カメラで撮るという暴挙をしでかしているんですよ!! 許すまじ!!(怒)

…とまぁそれはさておき、カナダ選手権では、3Tで女性がシングルになったほかは、申し分のない演技を見せてくれた。スピードとキレが素晴らしい。

デススパイラルの後、どしどし紡がれる男女の物語がこのプログラムのキモだと思う。わたしはここでハートをわしづかみにされた。女性が男性に絡みつくものの、男性がすげなく女性を突き放す。苦悩する女性。でもすぐに、背後から男性にぎゅっと抱きつくところがめっちゃときめきポイント☆ 何度見ても胸キュンだわ〜(///)。

そして、前にも述べたが、このプログラム最大の見せ場である、終盤のステップシークエンス。「いろいろあったけど、今はわたしたち、とっても幸せなの☆」と語っているかのよう。前半の葛藤があるからこそ、ここで解放されたように生き生きとした笑顔で滑る姿が、ぐっと引き立つんですよ。晴れ渡る青空のように二人が輝いている。

3位 マディソン・ハベル / ザカリー・ダナヒュー(アメリカFD 2016年GPフランス

  • 楽曲:
    • I Wanna Dance With Somebody by Bootstrap
    • Can't Help Falling In Love performed by Ingrid Michaelson
    • Earned It by Bootstrap
  • 動画:YouTube
  • 成績:SD 66.77(3位),FD 107.81(2位),総合 174.58(2位)
  • プロトコル

「どこが好きってもちろん全部!!」なのだが、特にSlLi4が終わった後、曲が変わり、女性ヴォーカルが始まってからはもうずっと心の琴線じゃらんじゃらんとかき鳴らされっぱなしである。二人の一体感と音楽との一体感がみごとで、全てのムーブメントが心地よい。

GP初戦のスケアメでも、「あら素敵☆」と思っていたが、第2戦のフランス杯での演技で、完全にフォーリンラブ☆☆☆ 二人の滑りから、お互いを労わり合い、信頼し合っていることが伝わってくる。単に美しいだけでなく、温かさや優しさが、二人のホールドからあふれているような。感動のあまり胸が震えた。

この後の試合では、非常に残念ながらミスが出てしまい、クリーンな演技が見られなかったのだが、それでも今季、アイスダンスの中で、もっとも感動させられたプログラムだった。

2位 ウェンジン・スイ / コン・ハン(中国) FS 2017年世界選手権

SP順位:1,得点:

楽曲:Bridge Over Troubled Water by Paul Simon

2016年の春に女性が足の手術をしたため、今季の初戦が四大陸だった。そこでの演技も素晴らしかったが、ワールドの演技はさらに流れがよくなっていた。

3Sで、女性が転倒してしまったが、その転倒さえ、振り付けの一部のようだった。ユニゾンがすばらしく、つなぎで滑ってるときのフリーレッグや腕の角度がぴったりそろっている。

このプログラムのすべてに心の琴線がかき鳴らされまくりだが、マイ胸きゅんポイントは、序盤、4Tw3の後、つなぎで男性が女性を後ろからハグしてイーグルするところと、終盤、3Li4の前に、女性が男性のスケート靴に足をのせ、男性がイーグルするところ。大好き☆

演技中の二人の表情が、切なさと情感があふれてて、とっても素敵なのだが、演技後はさらに感動的。特にハンくんの表情にぐっときた。万感の思いを込めてハグする二人の姿に、涙涙である。

昨季同様、今季も彼らの演技にハートをわしづかみにされ、もうすっかり大ファンである。来季こそは、じかに演技が見たいなぁ…(ため息)。

1位 本郷 理華(日本) SP 2016年全日本選手権

美しい……(深々とため息)。今季、彼女の美しさは、マジでひれ伏すレベルだと思うが、特にこのSPでの演技はもうもうもう……!!!! 最初から最後まですべての動きとポジション、ラインが美しくてうっとりと見入るばかりである。今季はジャンプが不安定でなかなか思うような結果は出なかったが、このSPに関しては、いくらジャンプが失敗しようと魅了されっぱなしだった。

ベストパフォーマンスは、全日本の演技を挙げたい。今回改めて見直したが、口ぽか〜んと見とれるしかなかった。女性らしい優美な曲線の動きに、彼女ならではのダイナミックさが加わって、本当にすばらしい。表情がねぇ、またいいんですよ。妖艶でありながら慈悲深さまで感じる。まるで女神のごとく神々しい。

◆総評

昨季は、自分のベスト10を見てみて、あまりにも男子シングルに偏っていた(ベスト10中、7つ)上に、ペアは1つだけ、アイスダンスは1つも入っておらず、「来季はカップル競技について、もっと理解を深めたい」と思ったのだった…(汗)。

まぁその反省が生かされたのか、偏りは減ったよね。今季はJGPGPシリーズのカップル競技の演技も見るようになったので、自然とお気に入りも増えたのだと思う。

ベスト9は、すんなり決まったのだが、10位の候補が6、7つあって、1つに絞るのにたいへん苦労した。どれも同じくらい好きだったもので(汗)。ただまぁ何度も見ているうちに、おのずと絞られてくるものなんだな〜ということも分かった。

選手の皆さん、今季も素敵な演技をたくさん見せてくれて、本当にどうもありがとう☆ 来季はいよいよオリンピックシーズン!! すべての選手が健康でいられますように!!(祈念)

2017-04-27

ワールド2017 アイスダンスFD

ワールド2017 リザルト

フィンランドヘルシンキにて開催。アイスダンスFDは、現地時間2017年4月1日(土)に行われた。

ライストは見られなかったので、後日、Jスポーツの放送を見た。Jスポーツの解説は東野章子さん、実況は小林千鶴さん。全組の演技について、滑走順に感想を書いている。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

◎:何度でも見たい。

○:よかった。好き。

△:悪くない。まずまず。

×:イマイチ。

?:何とも判断が付きかねる。

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●第1グループ

1 Kavita LORENZ / Joti POLIZOAKIS カヴィタ・ローレンツ / ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ

  • SD順位:20,得点:57.10
  • 楽曲:
    • Malaguena by Benise
    • Jeux Interdits by Narcisco Yepes
    • Jaleo by Louis Winsberg
    • Poeta by Vicente Amigo
  • プログラム:△

SlLi4は、独創的で素敵。CoSp4が上質で、音をよくとらえている。STw4は、途中少し危なかったように見えたが、GOEでちょこっとプラス。でも-1を出しているジャッジが2人いる。RoLi4はスピーディー。ChSp1は、曲想によく合っていてかっこいい。CuLi3>の出で、もたついてしまい、GOEマイナス。タップ音を使ったDiSt3は、もっと力強さがほしい。

最後の「ポエタ」の取って付けた感がなければ、お気に入りのプログラムなんだけどなぁ…。

フリー85.76、総合142.86。CuLi3の時間オーバーにより、減点1。

2 Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR アリサ・アガフォノワ / アルペル・ウチャル(トルコ

  • SD順位:17,得点:60.80
  • 楽曲:
    • Near Light by Olafur Arnalds
    • Beethoven's Five Secrets by The Piano Guys
    • Sand by Nathan Lanier
  • プログラム:△

SlLi4+RoLi4は、ダイナミック。ロングリフトだから当たり前だが、「リフトを見た〜〜!!」」という気分になる。STw3のセカンドで男性の回転が少しぐだぐだに。CuLi4は、ポジションチェンジがもっとスムーズだといいなぁ。CoSp4はきれい

う〜ん、あともうちょっと感があるんだよなぁ。個々の要素で素敵だなぁと感じる部分はあるものの、ぴたっとハマった感じに欠けるというか。もどかしい〜。

フリー86.09、総合146.89。

3 Yura MIN / Alexander GAMELIN ユラ・ミン / アレクサンダー・ガメリン(韓国

  • SD順位:19,得点:57.47
  • 楽曲:
    • Cinema in Fiamme (from "Cinema Paradiso" soundtrack) by Ennio Morricone
    • Runaway, Search and Run (from "Cinema Paradiso" soundtrack) by Ennio Morricone
    • Love Theme for Nata (from "Cinema Paradiso" soundtrack) by Ennio Morricone
  • プログラム:△

CoSp4は回転が速く、ポジションも美しい。スピーディーで、動きにキレがあり、よく滑っていたのだが、STw1で転倒。でも、その後ミスを引きずらず、最後まで勢いを保ったまま、滑り切った。

フリー79.24、総合136.71。転倒により、減点1。

4 Shiyue WANG / Xinyu LIU シーユエ・ワン / シンユー・リウ(中国

  • SD順位:18,得点:60.77
  • 楽曲:New York, New York by Ralph Burns
  • プログラム:△

CiSt2の緩急のつけ方が素敵☆

ぱっかーんとよく晴れた青空のようなプログラムをみごとに表現していた。いや〜、ほんと、素人目にもステップシークエンスがうまくなったな〜と分かる。素晴らしい。

フリー89.48、総合150.25。

5 オリヴィア・スマート / アドリア・ディアズ(スペイン

  • SD順位:16,得点:60.93
  • 楽曲:
    • Experience by Ludovico Einaudi
    • Cirlces by Ludovico Einaudi
    • Composition by Karl Hugo
  • プログラム:△

しっとりした音楽を素敵に表現していたのだが、STw1で女性の回転が乱れ、GOEマイナス。

3つのリフトとコレオリフトが、曲のフレーズにぴったり合っていて、とっても素敵だった。

フリー、総合145.61で、総合得点はPB更新。CuLi4とStaLi4の時間オーバーにより、減点2。

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●第2グループ

6 Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN アレクサンドラ・ナザロワ / マキシム・ニキティン(ウクライナ

独創的で個性的なプログラムをきっちり滑りこなしていた。

東野さん曰く、「リフトなど、非常にクリエイティブでおしゃれな解釈で好評を得ている。ツイズルの入り方もクリエイティブ。課題は、ステップでいつもと同じように滑ることのできるスタミナ」とのこと。

フリー91.49、総合155.35で、総合得点はPB更新。

7 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI シャルレーヌ・ギニャール / マルコ・ファブリ(イタリア

  • SD順位:11,得点:67.56
  • 楽曲:
    • Pas de deux from "Nutcracker" by Petr I. Tchaikovski
    • Waltz of the Flower from "Nutcracker" by Petr I. Tchaikovski
  • プログラム:△

キレのある動きでスピーディーに最後まで滑り切った。ユーロで落下したリフトも今回は大丈夫。終盤の音楽の盛り上がりでコリオのリフトとツイズルが入るのだが、そこでもっとインパクトのある何かがほしいと感じたが、カメラワークが酷いせいで感じ取れなかったのかも(涙)。

実況陣もほめていたが、STw4のファーストが終わった後、ぐい〜んと一蹴りの伸びが入るのが、曲想にマッチしていて本当にかっこいい。

フリー98.12、総合165.68。

8 Laurence FOURNIER BEAUDRY / Nikolaj SORENSEN ロレンス・フルニエ・ボウドリー / ニコライ・ソレンセン(デンマーク

  • SD順位:13,得点:66.05
  • 楽曲:
    • La vie en rose performed by Patricia Kaas
    • Hymne a l'amour performed by Patricia Kaas
  • プログラム:△

STw2のセカンドで女性が足をついてしまい、GOEマイナス。でも他はクリーンで素晴らしかった。公私ともにパートナーの2人が「愛の讃歌」を滑るというハマりっぷりよ(笑)。

フリー93.48、総合159.53。

9 Isabella TOBIAS / Ilia TKACHENKO イザベラ・トビアス / イリア・トカチェンコ(イスラエル

  • SD順位:12,得点:66.27
  • 楽曲:Pas de deux from "The Nutcracker" by Petr I. Tchaikovski
  • プログラム:△

よかった。よかったんだけど、ユーロのときの音楽との一体感が薄めだったかなぁ。あのときは全てがピッタリはまった感じがあったのだが、今回は、ちょこちょこズレを感じた。

フリー96.36、総合162.63。

10 Natalia KALISZEK / Maksym SPODYRIEV ナタリア・カリシェク / マクシム・スポディレフ(ポーランド

STw4の回転がほんの少しズレたかなぁ。ところどころ粗っぽい印象を受けるんだけど、それも若さゆえの勢いな感じで魅力的に見える。終始エネルギッシュな滑りを見せてくれた。

フリー93.78、総合157.15で、SD同様、FDPB更新。キスクラで選手もコーチも大喜び☆

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●第3グループ

11 Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN アレクサンドラ・ステパノワ / イワン・ブキン(ロシア

  • SD順位:10,得点:69.07
  • 楽曲:
    • Libertango by Astor Piazzolla, arranged by E. Runge, J. Ammon
    • Verano Porteno by Astor Piazzolla
    • Primavera Portena by Astor Piazzolla
    • Libertango by Astor Piazzolla
  • プログラム:△

「こんなことできるんだ!!」と驚くようなCoSp4やリフト、STw4が組み込まれたスピーディーなタンゴをミスなく滑り切った。気迫がみなぎっていた。でも、ステップシークエンススケーティングの伸びが今一つ物足りなく感じた。いつもはもっと滑ってる気がするんだけどな〜。

フリー105.63、総合で、FDPB更新。

12 Piper GILLES / Paul POIRIER パイパー・ギルス / ポール・ポワリエ(カナダ

  • SD順位:9,得点:72.83
  • 楽曲:Con Buena Onda by Daniel Lomuto, Ernesto Baffa, Hector M. Arce
  • プログラム:○

STw4で女性の回転が少し危なかったけど、ジャッジが1人-1を出すにとどめた。

不穏で緊迫感あふれるタンゴを堪能した。このカップルの物語を紡ぎだす力、世界を創造する力は、トップの中でも指折りの素晴らしさだと思う。

フリー106.16、総合178.99。

13 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV エカテリーナ・ボブロワ / ドミトリー・ソロビエフ(ロシア

非常に流れが良かった。要素が流れの中に完全に溶け込んでいた。

終盤の「四季」で解放された喜びを表現しているというコンセプトがどうにもこうにも受け入れがたく(だってめっちゃ不穏な弦の響きなんだぜ。短調の曲だし)、正直この素晴らしい演技を経ても、やはり違和感は否めないのだが、それはさておき、この超難解プロをみごと滑りこなす、技術と表現力の高さに脱帽である。

東野さん曰く、「2人の内面を表すという独特のプログラムで、挑戦的だったが、すばらしかった」とのこと。

フリー110.52、総合184.06。

14 Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE アンナ・カッペリーニ / ルカ・ラノッテ(イタリア

  • SD順位:7,得点:73.70
  • 楽曲:
    • Limelight by Charlie Chaplin
    • Chaplin Medley
    • City Lights: Ouverture by Charlie Chaplin
  • プログラム:○

冒頭のSTw4は、スピードが出る中、勢いよく入っていったので、スローの振り返り映像を見るまでは気づかなかったが、ファーストの回転が少し合ってなかったんだなぁ。それと、前半のCiSt3は、音楽と動きがぴったりかみ合っていないような気がした。でも全体的にはとても素晴らしい演技だった。多幸感あふれるプログラムで場内をハッピーな空気で包み込んでくれた。

フリー110.03、総合183.73。

15 Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE ケイトリン・ウィーバー / アンドリュー・ポジェ(カナダ

  • SD順位:6,得点:74.84
  • 楽曲:Concierto de Aranjuez by Joaquin Rodrigo
  • プログラム:△

大きくゆったりした滑りが、壮大な曲想にマッチしていた。

最後のコレオリフトで、氷上に横たわった状態に近い女性を少しずつ少しずつ上げていき、男性の肩を一周させるところまで持っていく動きが印象的だった。もっとスムーズに持ち上げた方がいいのかもしれないが、この休み休み上げていく動きが、曲のフレーズに合っていて、これはこれでいいような気がした。

フリー109.97でSB、総合184.81でPB更新。

第3グループが終わった時点で、総合1位は、ケイトリン・ウィーバー / アンドリュー・ポジェ(カナダ)。

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●第4グループ

16 Madison CHOCK / Evan BATES マディソン・チョック / エヴァン・ベイツ(アメリカ

STw1で男性の回転が乱れ、GOEマイナス…。他は安定していて、プログラムの流れも良かったんだけど、この僅差の戦いの中では、1つのミスが命とりなんだよなぁ…。

演技後、男性が手を気にしている。ブレードで切ってしまったのか。

フリー105.79、総合182.04。現時点で総合4位。

17 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI マイア・シブタニ / アレックス・シブタニ(アメリカ

  • SD順位:5,得点:74.88
  • 楽曲:Evolution: Mirror In Mirror by Anne Akiko Meyers, Akira Eguchi
  • プログラム:△

実況陣は「すばらしい」とほめちぎっていたのだが、わたし的にはちょっと…物足りなかったというか。や、もちろんすばらしいんだけど、胸にぐぐ〜っと迫ってくるものがなかった。

フリー110.30、総合185.18。StaLi4の時間オーバーにより、減点1。現時点で総合1位。

18 Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン(フランス

  • SD順位:2,得点:76.89
  • 楽曲:
    • Stillness by Nest
    • Oddudua by Aldo Lopez Gavilan
    • Happiness Does Not Wait by Olafur Arnalds
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

CiSt3以外は、全ての要素がレベル4。

東野さんが言っていたように、「お互いがお互いの分身」であるかのようだった。何なんだろう、あの腕の絡み合い方。すごく曲線的な動きなんだよね…。あんなふうに腕を絡め合いながら、何であんなにスピードを出して複雑なステップを踏めるんだろう…。おかしくない?

フリー119.15、総合196.04で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

19 Tessa VIRTUE / Scott MOIR テッサヴァーチュー / スコット・モイヤー(カナダ

  • SD順位:1,得点:82.43
  • 楽曲:
    • Pilgrims on a Long Journey by Coeur de Pirate
    • Shadows by Karl Hugo
    • Latch (Acoustic) by Sam Smith
  • プログラム:◎

前半のCiSt3以外、全ての要素がレベル4。CiSt3の終わりに、男性がつまづいて手をついたんだけど、その後、何もなかったかのように即座に立ち上がり、演技を再開。

音楽との一体感、パートナーとの一体感がすばらしい。音楽との妙なる調和を心ゆくまで堪能した。

フリー116.19、総合198.62で、総合得点はPB更新。現時点で総合1位。キスクラで、スコットが複雑そうな顔をしていたが、順位を見て、ほっとしたような表情に。思いもよらないスタンブルだったんだろうなぁ。わたしも彼がそんなミスをするの、初めて見たもの。

20 Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE マディソン・ハベル / ザカリー・ダナヒュー(アメリカ

  • SD順位:3,得点:76.53
  • 楽曲:
    • I Wanna Dance With Somebody by Bootstrap
    • Can't Help Falling In Love performed by Ingrid Michaelson
    • Earned It by Bootstrap
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

ものすごくよく滑っていて、たいへん素晴らしかったのだが、後半のツイズルのファーストで男性が転倒してしまい、ノーバリュー。直後のDiSt2は、やはりその影響が出たのか、レベル4を獲得できず。ツイズルの前の要素は全てレベル4を取れていたのだが(泣)。

でも、ツイズルの転倒までは、間違いなく彼らの最高のパフォーマンスだった。前半のCiSt4は、2人の手が離れていても、見えない糸で結ばれているかのように強い一体感を感じた。

フリー101.17、総合177.70。総合9位に決定。ああ…だいぶ順位を落としてしまった…(泣)。頭を抱えて落ち込むザックを励ますマディソンとコーチ陣。

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◆総合順位

FDが終わって、総合順位は下記のとおり。左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Tessa VIRTUE / Scott MOIR CAN 198.62 1 2
  2. Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON FRA 196.04 2 1
  3. Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI USA 185.18 5 4
  4. Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE CAN 184.81 6 6
  5. Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV RUS 184.06 8 3
  6. Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE ITA 183.73 7 5
  7. Madison CHOCK / Evan BATES USA 182.04 4 8
  8. Piper GILLES / Paul POIRIER CAN 178.99 9 7
  9. Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE USA 177.70 3 10
  10. Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN RUS 174.70 10 9
  11. Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 165.68 11 11
  12. Isabella TOBIAS / Ilia TKACHENKO ISR 162.63 12 12
  13. Laurence FOURNIER BEAUDRY / Nikolaj SORENSEN DEN 159.53 13 14
  14. Natalia KALISZEK / Maksym SPODYRIEV POL 157.15 15 13
  15. Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN UKR 155.35 14 15
  16. Shiyue WANG / Xinyu LIU CHN 150.25 18 16
  17. Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR TUR 146.89 17 17
  18. Olivia SMART / Adria DIAZ ESP 145.61 16 19
  19. Kavita LORENZ / Joti POLIZOAKIS GER 142.86 20 18
  20. Yura MIN / Alexander GAMELIN KOR 136.71 19 20

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平昌オリンピック&ワールド2018 の出場枠

ロシアは3枠獲得ならず。中国は、本大会で、アジア唯一の出場枠を獲得した。

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◆総評

東野さんによると、本大会は、FDが最終日と、めずらしいスケジュールになっており、大会期間が長いためか、FDの後半に疲れが見える組が多いらしい。2つ目のステップシークエンスでいつものキレがないそうだ。レベルを取りこぼしている組が多いのも、そのせいだろうか。素人目にも、いつもよりスケートが滑っていないように感じた。

さて、ヴァーチュー&モイヤーが優勝。FDでは男性のスタンブルがあったが、「それが何か?」というような、貫禄の演技だった。優勝インタビューで、聞かれもしないのに、「今日の彼女は最高だったよね? 彼女のおかげで踏ん張れた」と、テッサを称えるスコット(笑)。最高☆☆☆

総合2位は、パパダキス&シゼロン。「わたしたちの強みはFD」という言葉通り、誰も真似できない、彼らしか演じられない芸術的プログラムでもって、FDは1位。TESPCSもトップ。

3位はシブタニ兄妹。他の組の追随が凄まじい中、2年連続表彰台を死守。ただ、現時点ではトップ2組に差をつけられているので、来季はぜひとも彼らを脅かす存在になってほしい。

4位はウィーバー&ポジェ。今季はコーチを変え、いろいろ新しいことに挑戦しているのは伝わってくるものの、それがなかなか結果に結びつかず、もどかしい思いで見守っていたのだが、ワールドでようやく結実した演技が見られて安心した。

5位はボブロワ&ソロビエフ。FDは、パパ&シゼ、ヴァーチュー&モイヤーに次ぐ3位。毎年おもろいアレンジだったり難解なコンセプトだったりするプログラムで我々を楽しませてくれているが、来季はオリンピックだし、もそっと万人に分かりやすい素敵プロをお願いできないものか…。好きなカップルなんだけど、プログラムがいまいちわたし好みじゃないことが多くて…悲しい…(涙)。

6位はカッペリーニ&ラノッテ。たいへんチャーミングなFDで、場内を大いに盛り上げてくれた。

3位から6位までは、上の順位と1点差も離れていないんだよね。非常に僅差の戦いが繰り広げられている。

7位のチョック&ベイツと9位のハベル&ダナヒューは、国内の序列を覆す大きなチャンスだっただけに、FDで大きなミスが出て、とっても残念だった。特にハベル組は初メダル獲得のチャンスだっただけに…嗚呼(泣)。

8位のギルス&ポワリエは、今季もイメチェンかつ魅力的なFDを作り上げ、かつ、このワールドで良い演技を見せてくれた。ああ幸せ〜☆ でも、トップの組の中では、PCSがちょっと弱いんだよねぇ。スケーティングスキルの問題なのかな?

9位のステパノワ&ブキンは、今季、国内の序列を覆して2位に躍進し、トップの仲間入りをする一歩手前のところまで到達したんじゃないかと思う。来季すぐさまトップの仲間入りができるか否か。ここで壁にぶち当たるカップルも少なくないからなぁ。

18位のスマート&ディアズは、初出場でみごとオリンピックの出場枠を獲得。スペインのもう1組、ウルタード&ハリャービン(ユーロ13位)も甲乙つけがたく素敵なカップルなんだよね〜。国内での代表争いが熾烈を極めそう。

ネーベルホルン2017年9月27日〜30日)で獲得できる出場枠は5。FDに進出したものの、出場枠は獲得できなかった、19位のローレンツ&ポリゾアキス(ドイツ)や20位のミン&ガメリン(韓国)はもちろん、他の多くの組とも、日本は競わなければならない。とっても厳しい戦いになるだろうけど、がんばって〜☆☆

2017-04-26

ワールド2017 男子FS

ワールド2017 リザルト

フィンランドヘルシンキにて開催。男子FSは、現地時間2017年4月1日(土)に行われた。

フジが男女シングルのSPとFSを生放送。前半グループはライストで、後半グループはフジの放送で見た。後日、Jスポーツの放送でも見た。

フジの解説は、荒川静香さん、実況は中村光宏アナ。Jスポーツの解説は、岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。

全員の演技について、滑走順に感想を書いている。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

◎:何度でも見たい。

○:よかった。好き。

△:悪くない。まずまず。

×:イマイチ。

?:何とも判断が付きかねる。

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●第1グループ

1 Michael Christian MARTINEZ マイケル・クリスチャンマルティネスフィリピン

  • SP順位:24,得点:69.32
  • 楽曲:Nella Fantasia by Ennio Morricone
  • プログラム:○

ジャンプの着氷の乱れが多く、GOE加点のついたジャンプが中盤の3Aだけだった。でもこれはクリムキンイーグルから、印象的なタイミングで跳ぶので、せめてこれだけでもきれいに決まってよかった。

スピンは全てレベル3。柔軟性が必要な独創的なポジションが見られるだけに、レベルの取りこぼしがもったいない。

ステップはレベル3。わたしはコレオやステップを素敵だなぁと見ていたのだが、GOEの加点がイマイチなことを考えると、ジャッジ的には評価が高くないようだ。エッジワークの問題なのかな?

つなぎにシャーロットやイーグルなど、多彩なムーブメントが盛り込まれていて、素敵なプログラムだと思う。人の心を打つ、エモーショナルな演技だった。感動した。

フリー127.47、総合196.79。

2 Jorik HENDRICKX ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー

  • SP順位:21,得点:73.68
  • 楽曲:
    • The Battle of Life and Death:
    • Gods and Demons by Future World Music
    • Voca Me by Libera's
  • プログラム:○

3Aは2つともきれいに降りたのだが、3Sでステップアウトし、3Lzと3F<<は転倒。スピンとステップは全てレベル4。ステップでは、荘厳な曲想を激しくドラマティックに表現していた。

彼のちょっとぬるっとした、なめらかな滑りは、唯一無二の個性ですな。

クワドがないだけに、転倒2回は痛かったが、音楽表面や滑りは、ユーロよりさらに深まって、素晴らしかったと思う。

フリー140.34、総合214.02。落胆した表情。

3 田中 刑事(日本)

4Sは2つとも大丈夫だったが、1つ目の3Aがダブルに、2つ目の3A<は転倒。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは4、4、4V。ステップはレベル3。楽しく踊りまくっていた。

3Aが1度も成功せず、残念だった。今季、高確率で決まってたのになぁ。でも体はよく動いていたし、スケートもよく滑っていた。

フリー148.89、総合222.34。

4 Paul FENTZ パウル・フェンツ(ドイツ

おお、なつかしの煉瓦衣装(笑)。

冒頭の3Aと4T+2Tはクリーンに着氷。が、2つ目の4Tはオーバーターン。後半の3A<は転倒し、連続ジャンプにできず。終盤の3Lzがダブルに。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。スタンブルしたが、減点なし。上下の動きがもっとほしい。

演技後、満足そう。やり切った顔をしている。

成功したジャンプは、流れや幅がすばらしかった。スケーティングも上手になったと思う。今はつなぎがシンプルな感じがするので、そこを密にしつつ、ジャンプが入るようになれば、さらに高得点が望めるのではなかろうか。

フリー144.02、総合217.91。

5 Julian Zhi Jie YEE ジュリアン・ジージェイ・イー(マレーシア

2回目の3Aは着氷が乱れたが、ジャンプのミスはここだけ。スピンは全てレベル4。CCSo4は軸がぶれ、回転がゆっくりになり、ちょいGOEマイナス。ステップはレベル3。疲れたのか、ふらつきが見られたが、最後まで全力で体を動かしていた。

フィニッシュ直前のバタフライ3連発は、場内大盛り上がりであった。

彼は膝がやわらかく使えるので、ジャンプの着氷がきれいに伸びるんだよね。

このプログラムは、彼の良さを生かしまくった名作なので、続行してもいいのではなかろうか。スタミナ切れせずに滑り切れるようになったら、さらに光り輝くと思う。見たい。

杉田さん曰く、「もうちょっとスケートが滑るようになれば、この演技がもっと生きてくる」とのこと。

フリー144.25、総合213.99で、どちらもPB更新。嬉しそう。

6 Moris KVITELASHVILI モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア

  • SP順位:19,得点:76.34
  • 楽曲:
    • Sixteen Tons performed by The Platters
    • Hogfat Blues by Stan Kenton
    • I Put A Spell On You performed by Garou
  • プログラム:△

4Sで着氷が乱れたが、冒頭の3Aと4T+3T、そして後半の4Tをクリーンに着氷。2A+1Lo+3Sの予定が、サードがダブルに。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。

TESカウンターが91点台。まだ第1グループなのに。すごい時代になったものだ。

いまいちこのプログラムのコンセプトが分からないんだけど、何かのストーリーを演じていることは伝わってきた。いかにもロシアっぽい謎プロである(笑)。

キスクラにエテリ先生が。メドさんと同門なんだな〜。

フリー162.90、総合239.24で、どちらもPB更新。TESは最終的に90.90。クヴィテラ嬉しそう。

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●第2グループ

7 Chafik BESSEGHIER シャフィク・ベセギエ(フランス

  • SP順位:17,得点:78.82
  • 楽曲:
    • 300 BOF by Audio Machine
    • Tears of the Sun (soundtrack) by John Williams
    • Aeternae by Globus
  • プログラム:△

4Sは着氷が乱れた。1つ目の3Aは抜けてダブルに。後半の3T+3Tは両足着氷。他にもいくつか着氷が乱れたジャンプがあったが、最後から2つ目のジャンプを3Aに変更し、後半に3つ、連続ジャンプを入れてきた。

スピンのレベルは4、2、4。CCoSp2は、トラベリングしてしまい、GOE加点がほんの少しだけ。ステップはレベル3。体がよく動いていた。

演技後、満足そう。

杉田さんには、「滑りの美しさが感じられない」と言われていたが、今できることはきちんとやりきった演技だったのでは。怪我をする以前のキレが戻ってきたように感じる。

フリー151.31、総合230.13で、総合得点はPB更新。

8 Misha GE ミーシャ・ジー(ウズベキスタン

  • SP順位:16,得点:79.91
  • 楽曲:The Nutcracker by Petr I. Tchaikovski
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

全てのジャンプをクリーンに着氷。2つ目の3Lzに!がついたが、GOE減点にはならず。スピンとステップは全てレベル4。ステップは丁寧で美しい。コレオではスピードとパッションが大爆発だった。

演技後、ガッツポーズ連発!! 氷上にキス☆ 場内スタオベ&大歓声。

彼の全てが詰まっている演技だった。すばらしかった。泣けた。

コレオを見ていたら、四大陸のFSで初めて彼の演技に魅了されたことを思い出した。あの時も、終盤のコレオに度肝を抜かれたんだよね。

杉田さん曰く、「彼の今日の滑りは、フィギュアスケートの良さを十分出したプログラム」とのこと。千鶴さんも、言葉を尽くして彼の演技を称えている…(感涙)。

フリー163.54、総合243.45で、どちらもPB更新。

9 Michal BREZINA ミハル・ブレジナチェコ

  • SP順位:15,得点:80.02
  • 楽曲:
    • Once Upon A Time (remix) by Ennio Morricone:
    • Man With A Harmonica (from "Once Upon A Time In The West")
    • Cockeye's Story (from "Once Upon A Time In America")
    • Ecstasy of Gold (from "The Good, The Bad And The Ugly")
    • Main Theme (from "Once Upon A Time In America")
    • La Classe Operaia Va in Paradiso
    • The Untouchables
  • プログラム:○

千鶴さんによると、3週間前に左足首を怪我してしまったらしい。

冒頭の4S決まったー!! が、後半の3Aがダブルに。終盤、3Fで転倒。連続ジャンプが2つしか入らず、3+3も入らず。スピンとステップは全てレベル4。ステップは細かく音を取っていながら、一蹴りに伸びがある。

演技後、疲労困憊だった。

よく滑っていたし、表現もかっこよかったが、最後まで体力がもたなかったようだ。怪我の影響で、滑りこみが十分できなかったのかも。

このフリープログラムは、久々のハマりプロだったので、続行してくれないかな〜。クリーンな演技が見たい。

フリー146.24、総合226.26。

10 Deniss VASILJEVS デニス・ヴァシリエフス(ラトビア

2つ目の3Aで転倒。他は全てクリーンに着氷。でも、連続ジャンプが2つしか入らず、もったいなかった。転倒した3Aに2Tをつける予定だったと思うのだが、他のジャンプにつければよかったのに。SPに引き続き、FSもスピンとステップは全てレベル4。

音のとらえ方が独創的で秀逸。スケートもよく滑っていた。杉田先生も、「ポジションや滑り、フットワーク、エレメンツの質など、素晴らしい選手。将来が楽しみ」とほめちぎっていた。

フリー157.27、総合239.00で、SP同様、FSもPB更新。得点が出て嬉しそう。

11 Brendan KERRY ブレンダン・ケリーオーストラリア

千鶴さんによると、足にトラブルを抱えているらしい。

スタートポジションでニコッと笑顔。こんなにかわいい海賊がいていいのか。

冒頭の4Tで手をついた。終盤、2Aは少し着氷がシェイキー。3Lo<はこらえた。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。

演技後、ガッツポーズ。演技中、何か細長いものがプラプラしているのが気になったのだが、衣装の紐がほどけてしまっていたらしい。

終盤のステップでは常のごとく疲れが見えたが、今までで一番動きが落ちなかったと思う。でもステップのところは音楽が一番盛り上がるところなので、やっぱここで一番キレのいい動きが見たいところなんだよなぁ。

フリー153.13、総合236.24で、SP同様、FSもPB更新。

12 Alexander MAJOROV アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン

冒頭、4Tの予定がダブルに。ルッツとフリップもダブルに。2A+3Tは転倒。2Tを3回跳んでしまい、最後の2Tがノーバリューに。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。丁寧にステップを踏んでいたが、スタンブルがあった。

…ジャンプで一番やってはいけない回転の抜けが…嗚呼(泣)。後半、疲れが見え、動きが明確でないところがあった。

フリー127.81、総合205.04。

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●第3グループ

13 Maxim KOVTUN マキシム・コフトゥン(ロシア

  • SP順位:10,得点:89.38
  • 楽曲:Iron Sky by Paolo Nutini
  • プログラム:△

4Sはよかった。4Tの予定がダブルに。3Loの予定がダブルに。2Tを3つ跳んでしまい、最後の2Tがノーバリュー。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。一蹴りの伸びがない。

足の痛みの影響だろうが、彼にしてはスケーティングの伸びがイマイチで、動きにキレがなかった。

フリー156.46、総合245.84。

14 Alexei BYCHENKO アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル

  • SP順位:11,得点:85.28
  • 楽曲:Pagliacci by Ruggero Leoncavallo
  • プログラム:△

1つ目の4Tはステップアウト。1Tをつけたけど、足がついていたから、連続ジャンプとは見なされず。2つ目の4Tはよかった。3A+3Tは着氷が詰まり、3Aは着氷が乱れた。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。いつものキレがない。

どこか痛めているんじゃないかと心配になるほど、動きがいまひとつで、硬かった。スケートが滑っていない。

杉田さん曰く、「レベルの高いことをいろいろできるし、表現力もあるが、基本のスケーティングの部分で、滑る、伸びるところが欠けている。だから絶えず同じようなフットワークで、ぐーっとグライドするような動きがほとんどない。そういうところがPCSに影響している」とのこと。

フリー160.68、総合245.96。

15 Kevin REYNOLDS ケヴィン・レイノルズカナダ

<が3つ付いたが、4Sを2つ、4T2つ、3A1つ入れたプログラムを破綻なく滑り切った。彼はセカンドに3Loをつけられるのが強みですな。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。

力強くガッツポーズ!! ケヴィンがこんなに感情むき出しにするの初めて見たかも。

音をよくとらえ、体を大きく動かして曲想を表現していた。ほんと、表現もスケーティングも上手になったなぁ。素晴らしいわ〜☆

杉田先生が、「よく帰ってきてくれた。彼はジュニアのころ、姿勢が悪くて、厳しいことも言ったが、ほんとに良くなった」とほめていて、すごく嬉しかった。

フリー169.40はSB、総合253.84はPB更新。

16 Mikhail KOLYADA ミハイル・コリヤダ(ロシア

  • SP順位:7,得点:93.28
  • 楽曲:
    • La reve de la fiancee (from "La fiancee aux yeux de bois") by Jean Marc Zelwer
    • A la lune (from "La Nouba" - Cirque du Soleil)
  • プログラム:△

4Lzは転倒。4Tはよかった。1つ目の3Aの予定がシングルに。3Lz+1Lo+3Sの予定が、サードがダブルに。2Aはすぐに足をついてしまった。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。エッジが引っかかって、少しバランスを崩したところがあった。

…う〜ん、けして悪い演技ではなかったのだが、いつもはもっとキレがあるような…。杉田さんも似たようなことを言っていた。でも、杉田さんは、彼を高く評価していて、「ジャンプがステップの中に組み込まれている、とても難しいプログラム。彼のスタイルは、評価されるべきだと思う。タイプはまるっきり違うが、演技の中にエレメンツがあるという、羽生くんのスタイルにやや似ている」と話していた。

フリー164.19、総合257.47は、総合得点はSB更新。

17 Jason BROWN ジェイソン・ブラウン(アメリカ

4T<は転倒。3Aは2つともきれいに降りた。3Loの予定がダブルに。SPに引き続き、スピンとステップは全てレベル4。どのスピンでも、場内から歓声と拍手が沸いていた。

冒頭で口をふさぐような振付が入っているのだが、あれは口がきけないことを表しているのかな。

西岡アナが言うとおり、フィギュアスケートの美しさを体現するかのような演技だった。全ての動きが美しいのだが、特に印象に残るのが、足の動き。どうしたらこんなに美しく高く足が上がるんだろう。

杉田さんが、「来季はクワドをものにしてくるだろう」と予言していた。実現するといいなぁ☆

フリー176.47、総合269.57で、総合得点はPB更新。

18 Denis TEN デニス・テンカザフスタン

4Tは両足着氷。3Sと3A+2Tは転倒。他にも着氷の乱れがいくつかあり、連続ジャンプが2つしか入らなかった。スピンのレベルは3、4、2。ステップはレベル4。

ジャンプが…ジャンプが…嗚呼(泣)。最後の方は、着氷のとき、片足で踏ん張れないみたいだった。どこか痛めてるのかなぁ。顔色もあんまり良くないし…。

千鶴さんによると、左足首に怪我を抱えているとのこと。デニスも満身創痍だよなぁ…。毎年どこかしら痛めてるもんなぁ…(泣)。

フリー144.13、総合234.31。

第3グループが終わった時点で、総合1位はジェイソン・ブラウン(アメリカ)。

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●第4グループ

19 Yuzuru HANYU 羽生 結弦(日本)

彼が跳んだジャンプは下記の通り。

4Lo 4S 3F(ここから後半)4S+3T 4T 3A+2Tタノ 3A+1Lo+3S 3Lz

全てのジャンプをクリーンに着氷。どのジャンプも素晴らしかったが、わたしは特に3Fが印象深かった。事前に跳ぶって全然分からなかったんですよ。ほんと、振付の一部みたいだった。

スピンとステップは全てレベル4。1つ目のFCCoSp4のエッジの離し方がふわっとやさしくて曲想にぴったりだった。GOEで、ジャッジが全員+1以上を出している。

キャー!!!! とうとうノーミスきたーーーー!!!!(大興奮) TESカウンターが125点台…(口あんぐり)。

杉田さんが、「言葉がない。文句のつけようがない。完璧なプログラム。一つの流れの中で全てをこなしていくというのが彼の一番の持ち味だが、その持ち味が本当によく出せていた」と大大大絶賛。

風が吹くように、水が流れるようにプログラムが進んでいった。何か良い例えがないかずっと考えていたのだが、あれだ!「紅天女」に出てくる梅の精! ああいう、人ならざる者のようだった。風の精とか水の精みたいな。

フリー223.20はPB、総合321.59はSB更新。FSのTESは、最終的に126.12点!! FSの歴代最高得点を更新。現時点で総合1位。

20 Nathan CHEN ネイサン・チェン(アメリカ

SP順位:6,得点:97.33

彼が跳んだジャンプは下記の通り。

4Lz 4F+2T 4F 4T(ここから後半)3A 4S 4T+3T 3Lz+2T+2Lo

4Lzと4Sは転倒。4Tと4T+3Tの着氷が乱れた。スピンとステップは全てレベル4。

…マジで6クワド跳んできた〜(滝汗)。2クワド転倒したけど、回転は足りている。でも、表現の方は、いつもよりなおざりだったかなぁ。終盤はスケートが滑ってなかった。

フリー193.39、総合290.72。現時点で総合2位。

21 Boyang JIN ボーヤン・ジン(中国

SP順位:4,得点:98.64

彼が跳んだジャンプは下記の通り。

4Lz 4S 3A+1Lo+3S(ここから後半)4T+2T 4T 3Lz+3T 3A 3F

4Lzは高さと幅、流れがすばらしい。全てのジャンプをクリーンに着氷。スピンとステップは全てレベル4。前半のコレオと小芝居があざといくらいかわいらしい。振付師ローリー・ニコルの掌の上で転がされてるわ〜(笑)。

演技後、ガッツポーズ。

ここにきてSPに引き続き、FSもノーミスか〜。すごいわ〜。TESカウンターは119点台。

終盤、疲れたのか勢いが少し鈍ったように感じたけど、全体的にはスケートも滑っていたし、動きも良かった。

フリー204.94、総合303.58で、SP同様、FSもPB更新。最終的に、FSのTESは118.94。現時点で総合2位。300点チームへようこそ!!

22 Patrick CHAN パトリック・チャンカナダ

彼が跳んだジャンプは下記の通り。

4T+3T 4S 3A(ここから後半)4T 3A 3Lo 3Lz+2T 3F

冒頭の4T+3Tと4Sは素晴らしかったが、前半の3A+1Lo+3Sの予定が、ファーストで足をついてしまい、その後1Lo+2Sをつけたのだが、連続ジャンプと見なされず。後半の4Tで手をついてしまった。スピンのレベルは4、4、3。最後のCCoSp3は、回転がゆっくりになり、加点があまりもらえず。ステップはレベル4。

前半のコレオは、まるで宙に浮いているように見えた。それくらいエフォートレスでシームレスな滑り。後半のステップでは、一つ一つの音を、本当に心を込めて丁寧に丁寧に表現しているのが伝わってきて、涙が込み上げてきた。

さすがのパトちゃんも疲れてしまったのか、最後のスピンで綻びが。やっぱ、3クワド&3A2本のプログラムを滑り切るって、大変なんだなぁ。

杉田先生曰く、「スケーティングの素晴らしさは世界一」とのこと。ですよね!! ですよね!!

フリー193.03、総合295.16で、総合得点はSB更新。現時点で総合3位。

23 Shoma UNO 宇野 昌磨(日本)

  • SP順位:2,得点:104.86
  • 楽曲:
    • Buenos Aires Hora Cero by Astor Piazzolla
    • Balada para un loco by Astor Piazzolla
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

彼の跳んだジャンプは下記の通り。

4Lo 4F 3Lz(ここから後半)3A+3T 4T 4T+2T 3A+1Lo+3F 3S

3Lzは着氷が乱れ、!がついた。1つ目の4Tはオーバーターン。この2つの要素以外は、全ての要素がGOEプラス。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。

演技後、ガッツポーズ! TESカウンターは120点台。

連続ジャンプが3回入るかどうかドキドキハラハラしていたので、ぶじに入ってほっとした。

SPに引き続き、「超絶かっこよかった。このプログラム、めっちゃ好き!!」以上!!(笑)

フリー214.45、総合319.31で、SP同様、FSもPB更新。最終的に、FSのTESは120.03。現時点で総合2位。300点チームへようこそ!!

24 Javier FERNANDEZ ハビエル・フェルナンデススペイン

彼が跳んだジャンプは下記の通り。

4T 4S+3T 3A+2T(ここから後半)4S 3A 3Lz 2F+1Lo+3S 3Lo

4S+3Tで着氷が乱れた。4Sは転倒。3F+1Lo+3Sの予定が、ファーストがダブルに。着氷も乱れた。3Loはステップアウト。スピンとステップは全てレベル4。前半のコレオは、いつもよりキレがなかったような。後半のステップは、疲れが見え、スケートが滑らなくなっていた。

演技後、疲労困憊。

股関節の怪我が影響してるのかなぁ…。3連覇のプレッシャーもあっただろうし…。

フリー192.14、総合301.19でSB更新。総合4位に決定。300点超えしても表彰台に上がれないとは…。

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◆総合順位

男子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Yuzuru HANYU JPN 321.59 5 1
  2. Shoma UNO JPN 319.31 2 2
  3. Boyang JIN CHN 303.58 4 3
  4. Javier FERNANDEZ ESP 301.19 1 6
  5. Patrick CHAN CAN 295.16 3 5
  6. Nathan CHEN USA 290.72 6 4
  7. Jason BROWN USA 269.57 8 7
  8. Mikhail KOLYADA RUS 257.47 7 9
  9. Kevin REYNOLDS CAN 253.84 12 8
  10. Alexei BYCHENKO ISR 245.96 11 12
  11. Maxim KOVTUN RUS 245.84 10 14
  12. Misha GE UZB 243.45 16 10
  13. Moris KVITELASHVILI GEO 239.24 19 11
  14. Deniss VASILJEVS LAT 239.00 14 13
  15. Brendan KERRY AUS 236.24 13 15
  16. Denis TEN KAZ 234.31 9 20
  17. Chafik BESSEGHIER FRA 230.13 17 16
  18. Michal BREZINA CZE 226.26 15 18
  19. Keiji TANAKA JPN 222.34 22 17
  20. Paul FENTZ GER 217.91 20 21
  21. Jorik HENDRICKX BEL 214.02 21 22
  22. Julian Zhi Jie YEE MAS 213.99 23 19
  23. Alexander MAJOROV SWE 205.04 18 23
  24. Michael Christian MARTINEZ PHI 196.79 24 24

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平昌オリンピック&ワールド2018 の出場枠

アメリカが3枠に戻せてよかった〜。そしてイスラエルが2枠獲得!! オリンピックでビチェンコさんとサモヒンの演技を見られる可能性大☆

あと、ジョージアも1枠獲得。クヴィテラは移籍したかいがありましたな! あとは出場できるよう頑張れ☆

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◆総評

結弦くんは、みごとフリーの歴代最高得点を更新して、逆転優勝!! おめでとう☆ 今季、FSでミスが出るたびに、くっやしそうな彼を見て、「いやでもピークはワールドにもってこなきゃ!! そこでノーミスすればいいんだから!!」と(心の中で勝手に)語りかけていたが、マジでワールドでやり遂げてくださいましたわ…。さすが絶対王者☆☆

総合2位は昌磨くん。初表彰台、おめでとう!! 昨季のワールドの泣き顔から一転、光り輝くような笑顔が見られて、こちらも幸せいっぱいよ☆ フリーの後、「事前に羽生選手の演技を見ていたので、どんなことをしても絶対に勝てないと思った。逆に開き直って、自分の演技をしようと思った」とコメントしたそうだが、それを聞いて、結弦くん同様、彼のメンタルも大概どうかと思うレベルで強靭だな〜と思った。トップ選手でも、なかなかそう開き直れないもの。

3位はボーヤン。2年連続の銅メダル獲得、おめでとう!! 本大会の男子シングルで、SPもFSもクリーンに演技できたのって、彼だけなんじゃないかな。すごい。すばらしい。スケーティングスキルや音楽表現もどんどん成長しているので、来季のプログラムも楽しみだ☆

4位はハビ。SP1位で追われる立場になり、逆にメンタルコントロールが難しかったのかなぁ…。GPで初めて「エルヴィス・プレスリー メドレー」を見たとき、あまりのかっこよさに打ち震えるほどだったから、ワールドで完成版が見られず、悲しい…(泣)。

5位はパトちゃん。FSで順位を落としてしまったのは残念だったが、26歳にして新しいクワドを習得できたし、苦手な3Aも高確率で成功するようになってきた。今は4Lzや4F、4Loを跳べる選手が出てきたから、あまり話題に上がらないけど、それって本当に偉大なことだと思う。

6位はネイサン。優勝候補と目されていたから、残念な結果と言えばそうなのかもしれないが、彼はまだ17歳で、これが初出場のワールドで、今季はシニアデビューかつ怪我明けのシーズンだったんだよね。飛躍っぷりがあんまりすごくてつい失念しちゃうんだけど。それを考えたら、全然残念なんかじゃなくて、すごく実り多い結果だったと思う。

7位はジェイソン。昨季は怪我でシーズン大半を休み、今季、ようやく戻ってこられたと思ったら、再び怪我を負ってしまい、かなりキツかったと思う。そんな中、「これぞフィギュアスケート☆」という演技を何度も披露してくれた。本当にどうもありがとう。来季こそは怪我なく病気なく過ごせますように。

18位のミハルは、フリーの後、会場かホテルで、彼が足首にギプスのようなものをはめている写真を見た。今季はコーチと練習拠点を変えた上に、怪我もしてしまい、大変なシーズンだったと思う。何とかオリンピックの出場枠が獲得できて、本当によかった。来季は良いコンディションで試合に臨めますように。

19位の刑事くんは、ほろ苦なワールドデビューとなってしまったが、昌磨くんだって昨季の悲しみに満ちたデビューから、今季の大躍進なわけで、刑事くんもそうなってほしい。またここに必ず戻ってくるんだぞ〜。

21位のヨリク(ベルギー)、22位のジュリアン(マレーシア)、23位のマヨロフ(スウェーデン)、24位のマルティネスフィリピン)は、フリーに進出できたものの、残念ながら、オリンピックの出場枠は獲得できず。おそらく選手の皆さんは、もう来季に向けて、気持ちを切り替えていると思うが、ネーベルホルン2017年9月27日〜30日)で獲得できる出場枠は6。…6か〜、6しかないのか。今から胃が痛くなりそう…(涙)。

2017-04-25

ワールド2017 女子FS

フィンランドヘルシンキにて開催。女子FSは、現地時間2017年3月31日(金)に行われた。

フジが男女シングルのSPとFSを生放送。FSは、第3グループの本郷理華からライブで放送してくれたのだが、二晩続けて早朝近くまでライストを見ていたため、この日は睡魔に負けてしまい(苦笑)、翌日、録画していたフジの放送を見た。後日、フジのアーカイブ配信とJスポーツにて、全員の演技を見た。

フジの解説は、荒川静香さん、実況は中村光宏アナ。Jスポーツの解説は中庭健介さん、実況は赤平大さん。

特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

◎:何度でも見たい。

○:よかった。好き。

△:悪くない。まずまず。

×:イマイチ。

?:何とも判断が付きかねる。

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●第1グループ

1 Zijun LI ジジュン・リー(中国

3F+3T<、3Lz、3Lo<、3Fで減点され、連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル2。

特に大きなミスはないように見えたが、残念ながら、スケートをする喜びが伝わってこない演技だった。まぁ一時は棄権を考えたほど体調不良だったそうなので、それも仕方ないと思う。ぶじに最後まで滑り切れてよかった。

美しくゆったりとした曲想だが、終始同じようなトーンなので、淡々と滑っている印象を与えがちなんだよなぁ。表現が難しい曲だよね。

フリー103.50、総合159.80。

2 Laurine LECAVELIER ロリーヌ・ルカヴァリエ(フランス

序盤は、3Lz+3T<<で転倒、3Sはステップアウトとミスが続いたが、そこから立て直し、後半のジャンプはきれいに降りていた。スピンのレベルは3、2、3。ステップはレベル2。

演技が終わった後、「あ〜疲れた〜」って顔なのが、偽らざる本音なんだろうな〜と思った(笑)。や、疲れるよねほんと。あれだけノリノリに踊りまくれば。後半、早着替えしてアップテンポになった後が、めっちゃ楽しい☆

SPでも感じたことだが、彼女はスピンが苦手なようで、FSでもレベルが取れていないし、加点もほとんどもらえていない。今は、ワールドに出場するレベルの選手ともなると、ジャンプだけでなく、スピンもステップもきっちりレベルを取り、GOE加点を稼ぐという、隙のないタイプが大半を占めるので、彼女のように、明確に穴が見える選手というのは、今時めずらしい。なんかめっちゃフランスっぽい(笑)。とても魅力的な選手なので、ぼちぼちスピンも頑張ってほしい。

フリー107.50、総合162.99。

3 Kailani CRAINE ケイラニ・クレイン(オーストラリア

3F、3Lzeの転倒、3Lo+2Tで減点され、連続ジャンプが2つしか入らず。スピンは全てレベル4。どのスピンも回転が速く、軸がぶれず、美しい。ステップはレベル3。

終始、素敵な笑顔で滑っており、瑞々しい演技だった。フリーレッグの処理や腕の使い方などが洗練されてくると、さらに素敵なスケーターになりそう。

フリー95.97、総合152.94。

4 Angelina KUCHVALSKA アンジェリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア

  • SP順位:21,得点:55.92
  • 楽曲:
    • O Fortuna (from "Carmina Burana") by Carl Orff
    • Ameno Dorime by Enigma/Era
    • The Mass by Era
  • プログラム:△

3F<でGOEマイナス。3S+1Lo+2Fの予定が、サードの回転が抜け、シングルに。3T+2Tの予定が、ファーストが抜けてダブルに。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル2。コレオでちょいGOEマイナス。スタンブルはなかったと思うのだが、スパイラルでスピードが落ちてしまったから、そのせいだろうか。

昨季のFSはトンデモ編曲で、何度聴いても違和感を拭えなかったのだが、今季のFSの編曲は好き☆ 迫力美人の彼女には、このドヤドヤしい曲(笑)がよく合っている。

全体的に体が重そうだったり、スケーティングが伸びなかったりする印象を受けるのだが、ステップを見ていると、やはり音をとらえる力があるなぁと感じる。成長期でジャンプやエッジワークに苦しんでいるようだが、どうかこの難しい時期を乗り越えてほしい。

フリー99.10、総合155.02。

5 Nicole SCHOTT ニコル・ショット(ドイツ

3Fの予定がダブルに。3Tの着氷の流れが止まったため、GOEマイナス。他のジャンプはきれいに降りたが、連続ジャンプが2つしか入らず。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。

音の緩急の表現が素晴らしく、切なく美しい弦の響きをよく表現していた。ボディームーブメント優雅で余韻があり、つなぎやコレオのスパイラルがとっても素敵だった。

フリー106.58、総合161.41で、フリーはPB更新。

6 Anastasia GALUSTYAN アナスタシア・ガルスチャン(アルメニア

プログラムを変更。紺のワンピース衣装がシックで素敵☆

回転不足を取られやすい選手だが、今回は3T<+2A+SEQの一か所だけ。フリップは、3F+2Tにも1Fにも!がついた。スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル3。

ステップで、オルゴール音が使われていて、かわいくて物悲しい感じがした。彼女の雰囲気に合っていると思う。

わたしは「アンナ・カレーニナ」の映画を見たことがないし、原作の話もぼんやりとしか把握してないが、映画の場面が思い浮かぶような構成になっていて、なかなか魅力的なプログラムだと思う。完成形が見たい。

フリー98.27、総合153.47。

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●第2グループ

7 Nicole RAJICOVA ニコル・ライチョヴァー(スロバキア

  • SP順位:18,得点:57.08
  • 楽曲:Rain In Your Black Eyes by Ezio Bosso
  • プログラム:○

3Lz+2Tは、ファーストでこらえた。3Lz<<は途中で体を開いてしまった。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。コレオでスピードアップしていくところの滑りが素晴らしかった。

演技後、大きくガッツポーズ!! 納得いく演技だったようだ。

フリー108.47、総合165.55。

8 Loena HENDRICKX ロエナ・ヘンドリックス(ベルギー

  • SP順位:17,得点:57.54
  • 楽曲:Adagio performed by Sarah Brightman
  • プログラム:△

2Aの予定がシングルに。2A+2Loの予定が、セカンドがシングルに。タノをたくさん跳んでいるが、片手上げの方はいまいち美しくないような。2Aを跳ぶ前に、スピードが落ち、構えが長くなるので、アクセルが苦手なのかも。

コレオで、迫力のある力強い滑りをたっぷりと見せてくれた。

フリー115.28、総合172.82で、総合得点はPB更新。

9 Xiangning LI シャンニン・リー(中国

3F+3T<と、3Fの着氷でバランスを崩したところでGOEマイナス。他の要素は全てGOEプラス。スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。

一つ一つの要素を心を込めて丁寧に演じていた。四大陸→世界ジュニア→ワールドと、ハードスケジュールだったにも関わらず、一切疲れを見せず、最後まで滑り切った。体力あるんだな〜。

今のジュニア女子はスピンが上手な選手ばかりだが、その中でも彼女は特に上手で、ポジションチェンジしても軸が全くぶれないし、回転速度が加速する。ポジションもきれい。このままぜひともスピンを極めていってほしい。

フリー117.09、総合175.37で、SP同様、FSもPB更新。手で形作ったハート、再びいただきました〜☆☆ 初出場のワールドで、2本そろえてPB更新するなんて、ほんとすごいよ〜!!

10 Ivett TOTH イヴェット・トース(ハンガリー

3Loの予定がシングルに。3F<<は転倒。3Lzの予定が回れず、シングルにもならず、ノーバリュー。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。

演技後、がっかりした顔になる。得点源の3Fや3Lzでミスが出ちゃったもんなぁ。

彼女にぴったりの、クールでユニークで、どこか硬質なイメージを持つプログラム。とはいえ、まだ十分に表現しきれていないように感じるので、来季も続行しないかな〜。五輪シーズンにふさわしいプログラムだと思う。

フリー99.77、総合160.77。

11 Mariah BELL マライア・ベル(アメリカ

3F+1Lo+3Sの予定が、サードでダブルに。2Aはステップアウト。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。大きくゆったり体を動かして、丁寧に演じていたが、もそっとスピードがほしい。

キスクラでベルさんが、「めっちゃ緊張した」と言うのに対し、「そう見えなかった。よかったよ」とラファエル先生が答えていた(多分)。やっぱ緊張するよね〜。初出場だし、オリンピックの枠がかかってるし。でも緊張した中でも、自分のやるべきことをしっかりやり遂げたと思う。彼女の魅力が伝わってくる、素敵な演技だった。

フリー126.21、総合187.23。

12 三原 舞依(日本)

  • SP順位:15,得点:59.59
  • 楽曲:Cinderella by Patrick Doyle
  • プログラム:○

ジャンプは全てクリーンに着氷。全ての要素がGOEプラス。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。コレオのスパイラルはこれまで何度かぐらつきが見られたのだが、今回は全く問題なし。

演技後、場内スタオベ。わたしも心の中でスタオベ。三原さんは「キャッ」ポーズでくるくるっと回転(笑)。かわゆい☆(///)

最後のハッピーエンドに向かって、シンデレラの物語をスピードびゅんびゅんで駆け抜けていった。すごい。すばらしい。感動のあまり、途中から泣きながら見ていた。

フリー138.29、総合197.88で、フリーはPB更新。

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●第3グループ

13 Dabin CHOI ダビン・チェ(韓国

全てのジャンプをきれいに降りた。全ての要素がGOEプラス。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。

四大陸→冬季アジア→ワールドと、試合を重ねるごとに、ジャンプ安定感が増し、表現が深まっているように感じる。来季の母国開催の五輪出場枠に関し、プレッシャーもあるだろうに、メンタル強いなぁ。

フリー128.45、総合191.11で、SP同様、FSもPB更新。

14 本郷 理華(日本)

冒頭の3Fがダブルに。3つのジャンプに<がついた。終盤、もう一度3Fに挑戦して転倒。でもナイストライよ!! スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。リズムをよくとらえていた。

ジャンプのミスはいくつかあったが、スピンやコレオで魅せてくれた。最後まで攻める気持ちで勢いよく演じられたと思う。

フリー107.28、総合169.83。悲しそう…。泣かないで、理華ちゃん! よく頑張ったよ!

15 Elizabet TURSYNBAEVA エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン

衣装が変わった。バンクーバー五輪のとき、ヨナちゃんが着てたフリーの衣装に似てる。鮮やかなブルーの衣装。

2A+3Tの着氷でバランスを崩した。2A+2T+2Loは着氷が詰まった感じに。その2つ以外は、全ての要素でGOEプラス。スピンとステップは全てレベル4。スピンの回転が安定して速い。

前半のコレオは、抒情的な曲想をなめらかな動きで演じ、後半のステップでは、力強い、雄大な曲想をよく表現していた。今季最高のパフォーマンスだったと思う。すばらしかった。

キスクラのお母さんがめっちゃ喜んでる。陽気な人なんだな〜(笑)。トゥルちゃんはけっこうクールな印象だから、好対照だわ〜。

フリー126.51、総合191.99で、どちらもPB更新。

16 Ashley WAGNER アシュリー・ワグナーアメリカ

  • SP順位:7,得点:69.04
  • 楽曲:Exogenesis Symphony Part III by Muse
  • プログラム:○

3Lo+1Lo+3S<でバランスを崩したのと、3F<と3LzeでGOEマイナス。スピンのレベルは4、4、3。回転速度が少しゆっくりだったかなぁ。ステップはレベル4。徐々に力強くなっていく曲想をみごとに表現していた。

全体的にジャンプの高さがなかったし、好調時と比べ、スピードが出ていなかったかも。とはいえ、荒川さんが言うとおり、目線や間の取り方がすばらしいし、音楽の表現に関しては、さすがとしか言いようがない。

フリー124.50、総合193.54。

17 Carolina KOSTNER カロリーナ・コストナーイタリア

3T+3Tでバランスを崩した。3Lo+2Tの予定がファーストがシングルに、2A+1Lo+3Sの予定が、サードがダブルに。スピンとステップは全てレベル4。

ジャンプでいくつかミスあったが、一人違う氷の上を滑っているようだった。芸術作品としかいいようのないプログラム。彼女の美しい、ゴージャスな滑りを堪能した。

フリー130.50、総合196.83。

18 樋口 新葉(日本)

  • SP順位:9,得点:65.87
  • 楽曲:Sheherazade by Nikolai Rimski-Korsakov
  • プログラム:○

3Loはオーバーターン。後半の3Lzがダブルに。3F+2T+2Loはすぐ足をついてしまった。2A+3T<<は転倒。後半の3Lz+3Tが入らなかったので、最後の2Aに3Tをつけたんだな〜。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル4。

前半のステップでは、音の緩急のつけ方や表情が曲想にぴったりで、音の強弱もよく表現できていた。後半のコレオは、直前の2A+3Tで転倒したためか、少しスピードが落ちたように感じた。

ジャンプのミスはいくつかあったが、成功したジャンプの質は良かったし、スケートもよく滑っていた。体の張り感が素晴らしく、動きもキラキラして見えた。もうすっかりシニアのレディスケーターだなぁ。

フリー122.18、総合188.05。

第3グループが終わった時点で、総合一位は三原舞依(日本)。

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●第4グループ

19 Maria SOTSKOVA マリア・ソツコワ(ロシア

  • SP順位:6,得点:69.76
  • 楽曲:Adagio by Alfred Schnittke
  • プログラム:△

3F+1Lo+3Sの予定が、ファーストがダブルに。3Lz<<は転倒。2A<は見た目クリーンだったのだが。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。体をとても大きく動かしているが、ぶれず、スピードの緩急で曲想を表現している。

前半はふんわりとエアリーなスケーティングで、とてもよかったのだが、後半、疲れたのか、重たく感じた。

フリー122.44、総合192.20。現時点で総合4位。

演技の合間に、グリーンルームが映るのだが、アシュリーとコストナーさんが仲良くおしゃべりしているのに対し、三原さんはどことなく緊張の面持ち。まぁ緊張するよね。わたしだってコストナーさんやアシュリーが隣にいたら、ガッチガチに固まりますよ(笑)。

20 Karen CHEN カレン・チェン(アメリカ

  • SP順位:5,得点:69.98
  • 楽曲:Tango Jalousie by Jacob Gade
  • プログラム:△

3Lz+3Tと2A+1Lo+3Sは、ファーストの高さがすごい。3Lz<は転倒。2Aはステップアウト。スピンは全てレベル4。ポジションの転換が明確で、回転が速い。ステップはレベル2。音の緩急と強弱のつけ方が素敵☆ コレオのスパイラルは、いつ見ても何度見ても素晴らしい。

終盤のジャンプのミス2連続が残念だったが、最後までスピードびゅんびゅんに滑っていてよかった。

フリー129.31、総合199.29で、SP同様、FSもPB更新。現時点で総合1位。

21 Anna POGORILAYA アンナ・ポゴリラヤロシア

  • SP順位:4,得点:71.52
  • 楽曲:
    • Modigliani Suite by Guy Farley
    • Le Di a la Caza Alcance by Estrella Morente
    • Memorial Requiem by Michael Nyman
  • プログラム:○

3Fと2つ目の3Loは転倒。他にもジャンプに抜けや着氷の乱れがあり、連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは4、4、2。最後のLSp2は、軸が少しぶれた。ステップはレベル4。美しく力強い。荒川さんが、「ダイナミックで正確なエッジワーク」とほめていた。

音楽に少し遅れてのフィニッシュ。演技後、悲嘆に暮れて、その場にうずくまるポゴさん(泣)。

動きや滑りはとっても良かったと思うのだが、ジャンプが絶不調に。今季、安定感を増していたポゴさんが、こんなに崩れてしまうとは…(泣)。

キスクラで泣いてるポゴさん…。美しい人は、泣き顔も美しい…。場内からは温かい拍手と歓声が。それに対し、一所懸命笑顔になろうと指で口角を持ち上げるポゴさん…。なんて素敵な人なんだろう(感涙)。

フリー111.85、総合183.37。現時点で総合10位。

22 Evgenia MEDVEDEVA エフゲーニャ・メドベージェワ(ロシア

  • SP順位:1,得点:79.01
  • 楽曲:
    • Extremely Loud and Incredibly Close by Alexandre Desplat
    • Piano Lesson with Grandma by Alexandre Desplat
  • プログラム:○

全てのジャンプをクリーンに着氷。3Lzに!もeも付かず、3Sもタノに。全ての要素に+1以上の加点が付いている。スピンとステップは全てレベル4。ステップは、光り輝いて見えた。

今回は、余分なジャンプを跳ばず(笑)、フィニッシュも余韻をたっぷりにとって、まさにパーフェクトな演技だった。いや〜、めっちゃ満足です。大満足です。ありがとう☆

大輔くんによると、かなり緊張していて、動きが小さいところがあったそうなのだが、わたしにはまったく分からなかった。

フリー154.40、総合233.41で、どちらも歴代最高得点を更新!! 現時点で総合1位。

23 Gabrielle DALEMAN ガブリエル・デールマン(カナダ

冒頭の3T+3Tは完璧。GOEの加点満点。3S+2Aで着氷が乱れたが、他のジャンプは全てクリーンに着氷。着氷後の流れが非常にスムーズ。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。

演技後、めっちゃ喜んでる〜。

最後の3S+2Aの乱れさえなければ、パーフェクトだったのに〜。ノーミス見たかった!! でも、他は申し分のない出来栄え。スピードびゅんびゅんの中、躍動感あふれる演技を見せてくれた。

フリー141.33、総合213.52で、どちらもPB更新。現時点で総合2位、つまりメダル確定!! ギャビーが感極まって泣きそうになってる…(感涙)。

24 Kaetlyn OSMOND ケイトリン・オズモンド(カナダ

  • SP順位:2,得点:75.98
  • 楽曲:
    • Mimi Tells Her Story (from "La Boheme - The Ballet") by G. Puccini, arranged by K. Hocking
    • Sono Andati (from "La Boheme") by Giacomo Puccini
  • プログラム:○

冒頭の3F+3Tはファーストの軸が曲がったのに、問題なく3Tをつけてクリーンに着氷。2A+3Tはバランスを崩した。3Loの予定がダブルに。スピンは全てレベル4。ちょいちょい危ないジャンプがあったものの、致命的なミスにはならず。成功したジャンプは1点以上の加点が付く出来栄え。ステップはレベル3。

踏ん張ったー!! 中盤の3Loがダブルになったところで、このまま崩れちゃったらどうしようと心配になったけど、あとは大丈夫だった。よかった〜。

終盤のステップ→コレオは、女優オズモンドの魅力炸裂☆ 喜びから悲嘆と苦悩へと変化するところが大大大好きなのだが、そこが今回はちょっと弱かったかなぁ(あくまで本人比)。でもま、それでも十分素敵な演技だった。

荒川さん曰く、「スピードの加減速を使って、音楽を表現する力が卓越している」とのこと。

フリー142.15、総合218.13で、SP同様、FSもPB更新。総合2位に決定。オズモンドさんの「オーマイガー」&輝くような笑顔いただきました〜☆

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◆総合順位

女子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Evgenia MEDVEDEVA RUS 233.41 1 1
  2. Kaetlyn OSMOND CAN 218.13 2 2
  3. Gabrielle DALEMAN CAN 213.52 3 3
  4. Karen CHEN USA 199.29 5 6
  5. Mai MIHARA JPN 197.88 15 4
  6. Carolina KOSTNER ITA 196.83 8 5
  7. Ashley WAGNER USA 193.54 7 10
  8. Maria SOTSKOVA RUS 192.20 6 11
  9. Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 191.99 10 8
  10. Dabin CHOI KOR 191.11 11 7
  11. Wakaba HIGUCHI JPN 188.05 9 12
  12. Mariah BELL USA 187.23 13 9
  13. Anna POGORILAYA RUS 183.37 4 15
  14. Xiangning LI CHN 175.37 16 13
  15. Loena HENDRICKX BEL 172.82 17 14
  16. Rika HONGO JPN 169.83 12 18
  17. Nicole RAJICOVA SVK 165.55 18 16
  18. Laurine LECAVELIER FRA 162.99 22 17
  19. Nicole SCHOTT GER 161.41 24 19
  20. Ivett TOTH HUN 160.77 14 21
  21. Zijun LI CHN 159.80 20 20
  22. Angelina KUCHVALSKA LAT 155.02 21 22
  23. Anastasia GALUSTYAN ARM 153.47 23 23
  24. Kailani CRAINE AUS 152.94 19 24

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平昌オリンピック&ワールド2018 の出場枠

日本は2枠に、中国は1枠に減ったが、代わりにイタリア韓国カザフスタンは、2枠に枠を増やした。

日本女子が五輪の出場枠3を逃すのは、2枠だった2002年ソルトレークシティー大会以来4大会ぶりとのこと。確かにそれは残念だけど、日本の練習の環境がお世辞でも良いとは言えない中、選手も関係者もものすごく頑張っている。2枠に減ったことがニュースになっているが、それが環境改善に少しでも寄与してくれればなぁと思う。

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◆総評

メドさんは、ワールド2連覇おめでとう☆ ジャンプの安定感もさることながら、スケーティングと表現面の進化が目覚ましい。この高難度構成のプログラムを、毎回ミスなく滑り切るあたり、まさに「絶対女王」と言うべき強さである。

2位のオズモンドさんと、3位のギャビーは、2009年のロシェットさん以来のカナダ女子のメダル獲得!! カナダ女子のダブル表彰台は史上初とのこと。大会前からこの2人がノーミスかもしくはそれに近い演技をすれば、表彰台も十分射程距離だとは思っていたが、この大舞台で2人ともみごとやってのけた。半世紀ぶりのオリンピック3枠獲得、おめでとう☆

4位はカレン。全米チャンピオンオリンピックの枠がかかるワールド、しかも初出場と、プレッシャーがガンガンかかる立場だったと思うのだが、それをはねのけて、SPに引き続き、FSもPB更新する演技を披露。3枠獲得にも大きく貢献。全米王者としてしっかり務めを果たしてくれた。

5位は三原さん。SP15位→FS4位へと大きくジャンプア〜ップ!! 素晴らしい追い上げを見せてくれた。これまで数多くの試合を見てきて、SPで大きなミスをした後のFSの難しさは嫌と言うほど分かっているので、ここで気持ちを立て直し、FSでノーミス演技ができる彼女の強さに、ほんと頭が下がる思いがする。

8位のソツコワさんと13位のポゴさん、ロシア女子2人がまさかのFS失速で、順位を落としてしまった…。鬼のように強いロシア女子にもこういうことがあるんだなぁ…。ま、それでもロシア3枠は余裕で獲得。とはいえ3枠あっても全然足りないけどね!!(泣)

6位はコストナーさん。ジャンプで多少ミスがあったが、まさに「スケーティング女神、降臨」という天上の滑りであった。眼福としか言いようがない。彼女の演技が見られる幸せに、感謝感謝である。

7位はアシュリー。2年連続表彰台とはならなかったが、彼女にしかできない、魅力的な演技を見せてくれた。SP同様、FSも良くないときのジャンプだったので、調整がうまくいかなかったか。でも、彼女の踏ん張りもあってこそのアメリカ3枠確保である。

10位のダビンは、四大陸と冬季アジアの演技を見て、「もしかしたら、もしかするかも!」と思っていたが、SPもFSもクリーンな演技を披露し、みごと2枠獲得!! 韓国のスケ連も、母国開催の平昌オリンピックに女子2人を派遣できて嬉しいだろうなぁ。今、韓国には素敵な女子選手が何人もいるもんね〜。

11位のわかば様と16位の理華ちゃんは、怪我がある中、死力を尽くしてくれた。残念ながら、笑顔で終わる演技とはならなかったが、きっとこの経験が今後の糧になるはず。オフの間にしっかり怪我を治して、来季また素敵な演技を見せてください。

ネーベルホルン2017年9月27日〜30日)で獲得できる出場枠は6。ここ数年、成長著しい東南アジア勢がどこか獲得できたらいいなぁ。シンガポールのシュランちゃん(SP25位)とか、十分可能性あるんじゃないかしら。

2017-04-24

ワールド2017 アイスダンスSD

ワールド2017 リザルト

フィンランドヘルシンキにて開催。アイスダンスSDは、現地時間2017年3月31日(金)に行われた。上位20組までがFDに進出できる。

当日、ライストを見て、後日、Jスポーツの放送を見た。Jスポーツの解説は東野章子さん、実況は小林千鶴さん。

印象に残った組の演技について、滑走順に感想を書いている。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

◎:何度でも見たい。

○:よかった。好き。

△:悪くない。まずまず。

×:イマイチ。

?:何とも判断が付きかねる。

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●第2グループ

5 Olivia SMART / Adria DIAZ オリヴィア・スマート / アドリア・ディアズ(スペイン

この組としては初出場。男性は、前のパートナー、サラ・ウルタードと組み、スペイン代表のアイスダンサーとして、初めて冬季五輪に出場した。今季、結成したばかりと思われ、国内選手権2位。

女性の雰囲気変わったなぁ。髪の色と髪型を変えたからだろうけど、ちょっとマリリン・モンローっぽい。東野さんもそう言ってた!

STw4もNtMiSt2も、2人の距離が近く、動きがそろっている。フィニッシュポーズが、ちょっとズレちゃったかな?(笑)

スピーディーな滑りで、動きがめっちゃクリアーだった。スペインからまた素敵なカップルが誕生したなぁ☆

60.93でPB更新。おお〜、60点台出た!

6 Kavita LORENZ / Joti POLIZOAKIS カヴィタ・ローレンツ / ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ

2015年の春に結成。男性はそれまで男子シングル選手だった。昨季、国内選手権優勝、ユーロ14位、ワールド17位。今季、国内選手権優勝、ユーロ14位。

STw4は、回転が速くそろっている。NtMiSt2の序盤で男性がバランスを崩し、途中まで2人の動きがバラバラに。曲想はよく表現していたが、2人の距離が少し離れていた。

57.10。

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●第3グループ

9 Kana MURAMOTO / Chris REED 村元 哉中 / クリス・リード(日本)

昨季、国内選手権優勝、四大陸7位、ワールド15位。今季、GPスケアメ8位、国内選手権優勝、四大陸9位。

NtMiSt3は距離も近くてユニゾンも良い。STw1のセカンドで、男性がぐだぐだに。RoLi4の回転は素晴らしかった。

体の動きはキレていて、楽しく明るいダンスを披露してくれたんだけどなぁ…。ツイズルのミスが痛い…。

54.68。

11 Yura MIN / Alexander GAMELIN ユラ・ミン / アレクサンダー・ガメリン(韓国

  • 楽曲:
    • Blues: Your Heart is as Black as Night
    • Hip Hop: I Am the Bet x Bang Bang Bang by 2NE1 & Big Bang
  • プログラム:△

初出場。昨季、国内選手権2位、四大陸8位。今季、GPスケアメ10位、国内選手権優勝、四大陸8位。

NtMiSt3の距離がすごく近い上にそろっている。

動きにキレがあり、よく滑っていた。東野さん曰く、「今季、大躍進のカップル」とのこと。

57.47。

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●第4グループ

16 Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR アリサ・アガフォノワ / アルペル・ウチャル(トルコ

  • 楽曲:
    • Blues: Why Don't You Do Right performed by Amy Irving
    • Jive: Straight To Number One by Touch & Go
  • プログラム:△

昨季、ユーロ12位、ワールド21位。今季、GPスケアメ9位、GPロステレ8位、ユーロ11位。

NtMiSt2は距離が近く、一定の距離を保っている。

冒頭からコテコテに作りこんで演じていた(笑)。東野さん曰く、「気迫のこもった滑りだった」とのこと。

60.80。

17 Natalia KALISZEK / Maksym SPODYRIEV ナタリア・カリシェク / マクシム・スポディレフ(ポーランド

  • 楽曲:
    • Blues: Back to the Dirty Town by Blues Mystery
    • Hip Hop: Sax by Fleur East
  • プログラム:△

昨季、ユーロ11位、ワールド16位。今季、GP中国杯5位、NHK杯7位、国内選手権3連覇ユーロ8位。

パターンとPSt3は丁寧に、他は生き生きと、最後まで勢いよく元気に滑っていた。

63.37でPB更新。

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●第5グループ

18 Shiyue WANG / Xinyu LIU シーユエ・ワン / シンユー・リウ(中国

昨季、四大陸9位、ワールド22位。今季、GPスケカナ9位、GP中国杯6位、四大陸7位。

どしどし艶っぽい雰囲気を醸し出していた。スピードがよく出ており、流れも良く、自信がみなぎっているように見えた。

東野さん曰く、「昨季から、とっても躍進したカップル。身長差があるので、ホールドしているステップシークエンスに弱さがあったが、そこを重点的に直してきた」とのこと。

60.77。

19 Laurence FOURNIER BEAUDRY / Nikolaj SORENSEN ロレンス・フルニエ・ボウドリー / ニコライ・ソレンセン(デンマーク

昨季、ユーロ9位、ワールド13位。今季、GPスケカナ及びGPロステレ7位、ユーロ7位。

STw4は、安定感があり、そろっている。パターンとPSt3はなめらかで、ディープエッジ。NtMiSt3は、弾むような曲想をよく表現しており、見ていてワクワクした。

明るくて楽しいプログラム。東野さんが、「彼らの今季ベストのSD」とほめていた。

66.05でPB更新。リフトの時間オーバーにより、減点1。

20 Tessa VIRTUE / Scott MOIR テッサヴァーチュー / スコット・モイヤー(カナダ

1997年に結成。バンクーバー五輪優勝、ソチ五輪2位。2014年〜16年の2シーズン休養。今季復帰し、GPファイナル優勝、国内選手権優勝、四大陸優勝。

冒頭のダンスがキレッキレでめっちゃかっこいい。NtMiSt4は、距離が近いし、動きが大きい。パターンとPSt4は、フリーレッグがそろっている。STw4はすごく距離が近い。回転が速くて、合っているかどうか分からない。ぴたっとはそろってないかも。CuLi4は、男性のエッジがめっちゃディープ。

全ての要素がレベル4…。すごい…。

2人ともすばらしいキレがあったが、特に女性のほうがキレッキレにキレッキレで、何か別の生き物のようだった。

82.43でPB更新。つまり自身がもつ歴代最高得点を更新。キスクラの選手たちもコーチたちも大喜び。

21 Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN アレクサンドラ・ナザロワ / マキシム・ニキティン(ウクライナ

昨季、ワールド19位。今季、GPフランス7位、国内選手権優勝、ユーロ9位。

パターンとPSt3が、ふんわり軽くてエアリーな滑り。低い位置のCuLi4がユニーク。リズミカルでアップテンポな曲想に変化。STw4はそろっている。NtMiSt3は、腕2本分の距離をキープ。

愛らしく楽しい演技だった。東野さんが「男性の基礎体力が上がり、安定感と滑り切る力がついた」とほめていた。

63.86でPB更新。

22 Isabella TOBIAS / Ilia TKACHENKO イザベラ・トビアス / イリア・トカチェンコ(イスラエル

  • 楽曲:
    • Blues: Real Life by The Weekend
    • Hip Hop: Can't Feel My Face by The Weekend
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

2014年に結成。昨季、国内選手権優勝、ユーロ10位、ワールド12位。今季、GPスケアメ6位、GPフランス5位、ユーロ4位。

NtMiSt2の振付が、上下に大きい動きが入っていてかっこいい。

東野さんが、「演技はとても良かったが、ちょっとトゥにかかったところが気になった。レベルが取れないかも」と懸念していた通り、パーシャルとノンタッチがレベル2までしかとれていなかった。彼らのレベルになると、最低でもレベル3はほしいところ。

66.27。

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●第6グループ

23 Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN アレクサンドラ・ステパノワ / イワン・ブキン(ロシア

2006年に結成。昨季、国内選手権3位、ユーロ5位、ワールド11位。今季、GPスケカナ5位、GP中国杯3位、国内選手権2位、ユーロ5位。

「あたしら一番!」なSiLi4は、いつ見ても何度見てもド迫力でかっこいい。NtMiSt3のキレキレ具合と疾走感がすばらしい。

東野さん曰く、「パーシャルの前半、男性がターンがトゥにかかり気味だったかなぁ」とのこと。確かにPSt2と、レベルを取りこぼしている。

69.07。

24 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI シャルレーヌ・ギニャール / マルコ・ファブリ(イタリア

2010年に結成。昨季、国内選手権2位、ユーロ7位、ワールド10位。今季、GPスケアメ及びGPロステレ4位、国内選手権2位、ユーロ6位。

最初の女性のポーズが決まってる☆

STw4は、ファーストの距離が少し離れていたが、回転にすごくキレがあったし、そろっていた。パターンとPS2は、歯切れよく、エネルギッシュ。曲想変化の表現が素敵なんだよねぇ。特にサイドバイサイドで踊るところ、好きだなぁ。NtMiSt3はスピードビュンビュンで元気いっぱいに滑っていた。

東野さん曰く、「スピードがすごく出ているので、パーシャルの前半、チョクトゥターンでジャンプをしてしまう傾向がある」とのこと。それでレベル取りこぼしちゃったのか〜。動き自体はめっちゃ良かったんだけどなぁ。難しいなぁ。

67.56。

25 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV エカテリーナ・ボブロワ / ドミトリー・ソロビエフ(ロシア

昨季、GPファイナル5位、国内選手権優勝、ユーロ3位。今季、GPファイナル4位、国内選手権優勝、ユーロ3位。

STw4はバッチリ合っていて、距離が近い。パターンとPSt2は、ぐいんぐい〜んと一蹴りが伸びる。NtDiSt3は、スィング感をスケーティングの伸びで表現していた。

東野さん曰く、「ロシアの伝統を継承しているカップル。滑りで強弱を表せるところが、ロシアの伝統的なスタイル」とのこと。それと、「彼らはパーシャルに入っているステップの数が少ないので、確実にクリーンに滑らないとレベルを取りこぼしてしまう」そうだ。う〜ん、それでレベル2になっちゃったのか〜。

73.54。

26 Piper GILLES / Paul POIRIER パイパー・ギルス / ポール・ポワリエ(カナダ

2011年に結成。昨季、国内選手権2位、四大陸5位、ワールド8位。今季、GPスケカナ及びGPフランス3位、国内選手権3位、四大陸6位。

女性の衣装のお星さまが増え、さらにハデハデに(笑)。

パターンとPSt3は、非常になめらか。NtMiSt3は、ユニゾンがすばらしく、動きがクリアーだった。

これまでの演技の中で、場内一番の盛り上がりではなかろうか。最初から最後まで勢いが落ちることなく、楽しくノリノリキレキレで踊りまくっていた。

実況陣は、「最後に良い演技が見られて満足。もうこのプログラムを見られないかと思うとさみしい」と語り合っていた。同感です!

72.83でPB更新。

27 Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE アンナ・カッペリーニ / ルカ・ラノッテ(イタリア

  • 楽曲:
    • Blues: Cry For Me
    • Boogie Woogie: Choo Choo Boogie
  • プログラム:○

2005年の春に結成。昨季、GPファインル3位、ユーロ2位、ワールド4位。今季、GPスケカナ4位、NHK杯3位、国内選手権6連覇、ユーロ2位。

かわいらしさと成熟さを兼ね備えた演技で、見ていてウキウキさせられた。動きがなめらかで軽やかで、本当に素敵〜☆☆

東野さん曰く、「多彩なホールドを使いながら演技するというのがダンスの原点なのだが、彼らはそれをとてもよく表現できている」とのこと。

73.70。

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●第7グループ

28 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI マイア・シブタニ / アレックス・シブタニ(アメリカ

2004年に結成。昨季、GPファイナル4位、全米優勝、四大陸優勝、ワールド2位。今季、GPファイナル3位、全米優勝、四大陸2位。

パターンとPSt2は、端正な滑り。STw4は完璧。NtMiSt3は、距離が近く、ユニゾンがすごい。

音にハマった、キビキビとした動きが小気味よい。するする〜っと滑っていく、端正なスケーティングがいいなぁ☆

74.88。

29 Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE ケイトリン・ウィーバー / アンドリュー・ポジェ(カナダ

NtMiSt3の振付が好き☆ 男性が、しゃがんでいる女性をジャンプして越えたりとか。2人でけっこう違う動きをしているのだが、ユニゾンを感じられた。

東野さん曰く、「イメージチェンジのSD。力強さが加わって、とても評判の良いプログラム」とのこと。

74.84でPB更新。

30 Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン(フランス

  • 楽曲:
    • Blues: Bittersweet by Lene Riebau, Maxim Illion perf. by Club des Belugas
    • Swing: Diga Diga Doo by Dorthy Fields, Jimmy McHugh perf. by Big Bad Voodoo Daddy
  • プログラム:○

昨季、ワールド優勝。今季、GPファイナル2位、国内選手権3連覇ユーロ3連覇

STw3のセカンドでちょいずれたか。StaLi4で曲想の変化を表していて素敵〜☆ ジャッジが全員+3を出している。

演技後、リンクサイドにはけるとき、男性が手を気にしている。ブレードで手を切ってしまったらしい。女性の手首や腕にも血がついている。ひいぃぃぃぃ(涙)。

何なんだろう、このたゆたう感じ…あああ〜っと流れに身を任せて流されていく感じ。上手く説明できないけど、彼らならではの個性だよな〜。

76.89。

31 Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE マディソン・ハベル / ザカリー・ダナヒュー(アメリカ

昨季、GPファイナル6位、全米3位、四大陸4位、ワールド5位。今季、GPファイナル5位、全米3位、四大陸4位。

SlLi4が、超絶かっこいい。動きがキレキレで非常にクリアーかつなめらか。スケートもよく滑っていた。

これだけ目まぐるしく曲が変わるのに、メドレーが苦手な私でも全く違和感なく、むしろ「かっけーー!! 最高!!」と興奮させられた。

76.53でPB更新!! 選手もコーチも大喜び!!

32 Madison CHOCK / Evan BATES マディソン・チョック / エヴァン・ベイツ(アメリカ

2011年の春に結成。昨季、GPファイナル2位、全米2位、四大陸2位、ワールド3位。今季、GPファイナル6位、全米2位、四大陸3位。

音楽との一体感、2人の一体感がすばらしい。全ての動きがビートにハマっていて、すごく心地よい演技。最高にかっこよかった〜〜☆☆

76.25でPB更新。

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SD順位

SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、クオリファイ、名前、国名、得点の順に記されている。

  1. Q Tessa VIRTUE / Scott MOIR CAN 82.43
  2. Q Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON FRA 76.89
  3. Q Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE USA 76.53
  4. Q Madison CHOCK / Evan BATES USA 76.25
  5. Q Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI USA 74.88
  6. Q Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE CAN 74.84
  7. Q Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE ITA 73.70
  8. Q Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV RUS 73.54
  9. Q Piper GILLES / Paul POIRIER CAN 72.83
  10. Q Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN RUS 69.07
  11. Q Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 67.56
  12. Q Isabella TOBIAS / Ilia TKACHENKO ISR 66.27
  13. Q Laurence FOURNIER BEAUDRY / Nikolaj SORENSEN DEN 66.05
  14. Q Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN UKR 63.86
  15. Q Natalia KALISZEK / Maksym SPODYRIEV POL 63.37
  16. Q Olivia SMART / Adria DIAZ ESP 60.93
  17. Q Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR TUR 60.80
  18. Q Shiyue WANG / Xinyu LIU CHN
  19. Q Yura MIN / Alexander GAMELIN KOR 57.47
  20. Q Kavita LORENZ / Joti POLIZOAKIS GER 57.10
  21. Marie-Jade LAURIAULT / Romain LE GAC FRA 56.43
  22. Lilah FEAR / Lewis GIBSON GBR 54.82
  23. Kana MURAMOTO / Chris REED JPN 54.68
  24. Cecilia TÖRN / Jussiville PARTANEN FIN 52.22
  25. Tina GARABEDIAN / Simon PROULX-SENECAL ARM 51.39
  26. Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN CZE 51.02
  27. Viktoria KAVALIOVA / Yurii BIELIAIEV BLR 49.73
  28. Lorenza ALESSANDRINI / Pierre SOUQUET FRA 49.51
  29. Olga JAKUSHINA / Andrey NEVSKIY LAT 48.26
  30. Taylor TRAN / Saulius AMBRULEVICIUS LTU 46.14
  31. Anastasia GALYETA / Avidan BROWN AZE 45.58
  32. Tatiana KOZMAVA / Alexei SHUMSKI GEO 42.71

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◆総評

昨季のFD進出ラインは、53.64で、今季は57.10。全種目でハイレベル化が進んでいる。

さて、SD1位はヴァーチュー&モイヤー。唯一80点台のハイスコアをたたき出し、2位以下に5点以上の差をつけている。アイスダンスでこの差は大きいな〜。

2位はパパダキス&シゼロン。PCSは非常に僅差だが、TESテッサたちに差をつけられてしまった。男性がブレードで手を切ってしまった影響か、パターンとリフト以外、レベル3になってしまったんだよね…。でもま、FDには最強の芸術プロが控えているので、逆襲のパパ&シゼを楽しみに待とう。

3位はハベル&ダナヒュー。とうとうアメリカの中でトップに!! 国内の序列を覆すことができるか。

4位のチョック&ベイツ、5位のシブタニ兄妹も、すごく調子が良さそう。アメリカは、トップ3の実力が横並びになりつつあるんだな〜。

6位のウィーバー&ポジェ、7位のカッペリーニ&ラノッテ、8位のボブロワ&ソロビエフ、ギルス&ポワリエまでが、70点台。このあたりまで、表彰台の可能性があるだろうか。FDは、一つのミスというか、一つのレベルの取りこぼしが命取りになりかねない、過酷な戦いになりそう。

23位の哉中&クリスは、ツイズルのミスの他にも、パーシャルのレベル取りこぼしがあり、残念ながら、FD進出ならず。演技後のインタビューでも、「なぜ得点が低いのか分からない」と硬い表情だったなぁ。GPのときから、SDでは思うようにレベルが取れなくて苦しんできて、プログラムの改良にも取り組んできたのに…(涙)。FDの「ポエタ」が大好きなので、ワールドで見られず、残念でならない。

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