JGPモルドヴィア杯2016 アイスダンスSD

JGPモルドヴィア杯2016 リザルト
ジュニアのGPシリーズ第4戦。アイスダンスSDは、現地時間2016年9月15日(木)に行われた。
ISUのライブ放送、

で、途中まで見ていたのだが、回線の調子が悪く、すぐに止まるので断念。下記のサランスク独自配信に乗り換えたのだが、なぜか第1グループが終わったところで見られなくなってしまった…。

全組の演技を見る気満々だったのに〜(泣)。
後からISUの動画を見たが、動画もブツブツ切れるので、SD上位7組の演技に絞って見た。滑走順に感想を書いていきます。
日本語で名前を書かないと覚えられないので、アナウンスの聞き取りを頑張っているのですが、間違っているかもしれません。あと、「名字が難しすぎて無理!」と判断した場合は、ファーストネームで表記してます。

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●第1グループ
1 Alicia FABBRI / Claudio PIETRANTONIO ファブリ&ピエトラントニオ(カナダ)

  • 楽曲:
    • Blues: You & Me (feat. Eliza Doolittle)
    • Hip Hop: You & Me (feat. Eliza Doolittle)
    • Blues: You & Me (feat. Eliza Doolittle)

今季、ジュニアデビューで、今大会がJGPデビュー。
パターンのねっとりした動きと、ヒップホップのカクカクしたダンスとの対比がおもしろかった。
48.98。

2 Sofia SHEVCHENKO / Igor EREMENKO シェフチェンコ&エレメンコ(ロシア)

  • 楽曲:
    • Blues: Seven Nation Army by Postmodern Jukebox
    • Swing: Is That Too Much To Ask (feat. Nina Zeitlin) by Biboulakis

昨季、JGP Bratislava 及び Croatia Cup 3位。今季、JGPサン・ジェルヴェ5位。
パターンダンスの動きがスムーズで、エッジが氷にぺたーっと吸い付くようなスケーティングが素敵なのだが、2、3か所、二人のフリーレッグがズレるところが気になる。滑りが上手いだけに目についちゃうんだよな。
スウィングは、小粋でコミカルな感じが出ていてよかった。JGP2戦目で、プログラムの味わいが深まってきたように感じる。
57.88で、SB更新!

4 Alla LOBODA / Pavel DROZD RUS ロボダ&ドロースト(ロシア)

  • 楽曲:
    • Blues: St. Louis Blues
    • Swing

昨季、JGPファイナル2位、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア3位。
女性の「いい女」度がアップしていた。美しくなったのはもちろんなんだけど、それだけじゃなく、「いい女!」って感じなの。分かります?
ツイズルのセカンドで二人の距離が離れちゃったけど、サードでまた接近。
パターンダンスは2つともレベル4! 二人のフリーレッグの角度や動きが合っていて、二人の距離も近い。何というか、「頑張って合わせてる感」がない。すごく自然に、ぴったりそろってる。
独創的で素敵な動きがもりもり入っていた。オシャレで楽しいプログラム。この曲も好きだなー。
64.96。

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●第2グループ
8 Julia WAGRET / Mathieu COUYRAS ジュリア&マチュー(フランス)

  • 楽曲:
    • Blues: Try a Little Tenderness by Otis Redding
    • Hip Hop: Reprise Try a Little Tenderness by Jaze Z
    • Hip Hop: Turn Down for What by DJ Snake

昨季、JGP Cup of Austria 14位、ユースオリンピック8位。
お、ディープエッジ! このグループの中では別格の滑り。
パターンでフリーレッグを大きく高く上げてる様が美しい。ねっと〜り感が出ててよかった。
曲がヒップホップに変わったところで、男性がサスペンダーを下ろしてシャツ前を全開にすると、中の派手なTシャツが現れる。一方、女性はジャケットの前を開けて、派手なインナーを見せ、黒チュールのスカートを後ろにやって、中の短パンが現れるという、おもしろい仕掛け。衣装チェンジがほんとあっという間ですごい。
後半の(たぶん)ヒップホップは、一部動画が中断したので、よくわからなかった(泣)。
キスクラにオリヴィエ先生が! 相変わらず渋かっこいい☆
51.41で、自己ベスト更新!

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●第3グループ
10 Salome ABDEDOU / Dylan ANTUNES サロメ&ディラン(フランス)

  • 楽曲:
    • Blues: Our Dance by Wax Taylor
    • Hip Hop: Gangster Paradise by Coolio

昨季、JGP Logrono 15位。
ジャージっぽい衣装。男性がフード付きパーカーで、半袖と長袖。女性は背中の下半分が開いていて、ノースリーブと長袖。前衛的なデザイン。わたしはけっこう好き☆
男性が、独特の雰囲気をもつカップル。ブルースっぽくない選曲も、衣装同様ユニークだった。この曲もプログラムも好き〜☆
最後のポーズ付近で動画の映像がロスト。再開したと思ったら演技が終わってた(泣)。
50.19で、自己ベスト更新! 前のPBが33.65だから、16点以上更新だよ☆

12 Christina CARREIRA / Anthony PONOMARENKO カレイラ&ポノマレンコ(アメリカ)

  • 楽曲:
    • Blues: Why Don't You Do Right (Roger Rabbitt soundtrack)
    • Swing: Cool Cat in Town by Tape Five

昨季、JGP Copernicus Stars 2位、全米ジュニア4位。今季、JGPサン・ジェルヴェ2位。
前半のパターンダンスは映像が飛んだため、ほとんど見られず(泣)。
後半のスウィングは、やっぱ上手いなぁ〜という滑り。まだ16歳と15歳とは思えない落ち着きと成熟度。
63.10で、SBおよび自己ベスト更新!

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●第4グループ
16 Eva KUTS / Dmitrii MIKHAILOV クッツ&ミハイロフ(ロシア)

  • 楽曲:
    • Blues by Dixie Biscuit (feat. Henrik Wagner)
    • Swing: Lonesome Cowboy by Calvin Russell

この組でJGPに出るのは、今大会が初めて。
冒頭、いい雰囲気で滑り出したのだが、男性が前からずしゃーと転倒。エレメンツに入る前で良かった。その後は立て直して滑れていたと思うのだが、二人の息がちょっと乱れた箇所を2、3感じた。男性が勢い余って…みたいな(笑)。
素人目にもはっきりとわかるほど、エッジが傾いていた。RoLi4は、入りが自然で、回転も速くてかっこよかった。
スウィングに曲想が変わるところで映像がちょっとワープ(泣)。
52.13。

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◆SD順位
SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、TSS、TES、PCSの順に記されている。

  1. Alla LOBODA / Pavel DROZD RUS 64.96 33.63 31.33
  2. Christina CARREIRA / Anthony PONOMARENKO USA 63.10 32.52 30.58
  3. Sofia SHEVCHENKO / Igor EREMENKO RUS 57.88 30.60 27.28
  4. Eva KUTS / Dmitrii MIKHAILOV RUS 52.13 27.58 25.55
  5. Julia WAGRET / Mathieu COUYRAS FRA 51.41 27.40 24.01
  6. Salome ABDEDOU / Dylan ANTUNES FRA 50.19 27.73 22.46
  7. Alicia FABBRI / Claudio PIETRANTONIO CAN 48.98 26.09 22.89
  8. Viktoria SEMENJUK / Artur GRUZDEV EST 43.88 24.37 20.51
  9. Olga GIGLAVA / Aleksandr SIROSHTAN UKR 42.61 23.18 21.43
  10. Hanna JAKUCS / Daniel ILLES HUN 41.03 21.88 19.15
  11. Yuzhu GUO / Pengkun ZHAO CHN 39.60 19.95 19.65
  12. Eliza SAEZ / Yann THAYALAN POL 39.44 20.68 18.76
  13. Yana BOZHILOVA / Kaloyan GEORGIEV BUL 38.65 20.13 18.52
  14. Adelina ZVEZDOVA / Uladzimir ZAITSAU BLR 38.19 20.79 17.40
  15. Nina HOLLOWEY / Fillipp KHARISOV AZE 32.34 15.14 17.20
  16. Julia KIM / Shokhrukh SULTANOV UZB 21.32 11.88 10.44
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◆総評
正直、動画の状態が悪くて、第2グループ以降は、演技をどうこう言えない気がする…(泣)。
SD1位のドロ&ボロは、予想通りトップ。やはり上手い。スケーティングがぐいーんと伸びるタイプではなくて、エッジワークがクリアーでシャープな滑りだなと感じる。
2位のカレイラ&ポノマレンコも、3位のシェフチェンコ&エレメンコも、JGP1戦目の結果を踏まえて、さらに研鑽を積んできたことを感じさせる演技で、2組ともSB更新。素晴らしい。
4位のクッツ&ミハイロフは、初めて見る組だったのだが、ディープエッジで滑りがいいし、元気いっぱいで勢いがある印象を受けた。
5位と6位のフランスの組は、上手く言えないけど、「ああフランス☆」というカラーを感じさせてくれて、素敵だった。特にパターンダンスの滑り方がいい。フリーレッグを大きく美しく動かしてるところとか、氷に吸い付くようなエッジワークとか、好みです☆
今大会は、わたし好みのプログラムが多かったにも関わらず、動画がブツ切れ状態で、ほんっっっとうに無念でならない(血涙)。FDでは改善されてますように!!!