ユニバーシアード2017 アイスダンスFD

ユニバーシアード2017 リザルト
アイスダンスFDは、現地時間2017年2月4日(土)に行われた。
公式のライストを見て、特に印象に残った組の演技について、滑走順に感想を書いている。
楽曲名はバイオをもとにしているのだが、新しい情報をアップデートしていない組もいるようなので、間違っているかもしれない。正しい楽曲名が分からないときは、記載していない。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。
  • ○:よかった。好き。
  • △:悪くない。まずまず。
  • ×:イマイチ。
  • ?:何とも判断が付きかねる。
                                                                                                                                        • -

●第2グループ
7 Vasilisa DAVANKOVA / Anton SHIBNEV ワシリーサ・ダワンコワ / アントン・シブネフ(ロシア)

美しく切ない音楽は、この二人の雰囲気にとても合っている。
スピードに乗ってよく滑っているように見えた。ただ、一つ一つの要素はきれいなんだけど、今はまだそれらがつながってなくて、「要素をこなしてます感」がある。
フリー83.26、総合137.86。

8 Juulia TURKKILA / Matthias VERSLUIS (フィンランド

  • SD順位:8,得点:50.60
  • 楽曲:1,000 Times Good Night, Romeo & Juliet
  • プログラム:×

STw3で男性が乱れた。CiSt2の動きがゆっくり。DiSt2は、前のステップよりスピードがあってよかったと思う。
な〜んか盛り上がりなく終わってしまった。最後の要素、コレオリフトでばば〜んと盛り上げられればよかったのだが。
フリー79.52、総合130.12で、どちらも自己ベスト更新。

9 Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN (チェコ

  • SD順位:6,得点:54.90
  • 楽曲:
    • The Sleeping Girl by Charlie Chaplin
    • One A.M. by Charlie Chaplin
    • The Ballet by Charlie Chaplin
  • プログラム:△

小芝居に始まり、小芝居に終わる、コミカルで楽しいプログラム。
表情豊かに楽しく演じていてよかったと思うのだが、現自己ベストを出したJGPチェコの演技と比べると…う〜ん…あのときのチャップリンが素晴らしかったからなぁ。ジュニアの中で見るのとシニアの中で見るのでは印象も変わってくるだろうし…。
フリー80.10、総合135.00。

第2グループが終わった時点で、総合1位は、ワシリーサ・ダワンコワ / アントン・シブネフ(ロシア)。

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●第3グループ
10 Hong CHEN / Yan ZHAO ホン・チェン / ヤン・ジャオ(中国)

  • SD順位:5,得点:55.02
  • 楽曲:
    • Un peu plus haut performed by Lisa Angel
    • Thunder and Lightening performed by Ezio Bosso
    • Charms (W.E. soundtrack) by Abel Korzeniowski
  • プログラム:△

プログラムの流れが良く、要素と要素のつながりがなめらかだった。体を大きく動かして、ドラマティックな曲想をよく表現していた。
男性が右腕を痛めたみたい。だいじないといいのだが。
フリー82.22、総合137.24で、どちらも自己ベスト更新。現時点で総合2位。

11 Katharina MUELLER / Tim DIECK (ドイツ)

  • SP順位:4,得点:61.32
  • 楽曲:
    • Megecina
    • Tabakiera
    • Mahalageasca (Bucovina Dub)
  • プログラム:△

STw2で女性がバランスを崩し、先に足をついてしまった。それでも、パワフルにエネルギッシュに滑っていたのだが、後半のDiSt2で女性が転倒。嗚呼(泣)。
まだ若いのに、こゆ〜い雰囲気をもつカップル。
フリー79.90、総合141.22で、総合得点が自己ベスト更新。現時点で総合1位。

12 Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN アレクサンドラ・ナザロワ / マキシム・ニキーチン(ウクライナ

  • SD順位:1,得点:64.12
  • 楽曲:
    • Droit de Cite by Raphael Beau ("Micmacs" soundtrack)
    • Sur le mesure by Hugues Le Bars
    • Diabolique by Raphael Beau ("Micmacs" soundtrack)
  • プログラム:○

ユニークなふしぎプロを滑りこみ、GPのときと比べると、ずいぶんすっきりして、分かりやすくなったように感じた。流れがスムーズで、要素間のつながりが濃い。
フリー101.50、総合165.62で、どちらも自己ベスト更新。現時点で総合1位。

13 Shari KOCH / Christian NUECHTERN (ドイツ)

  • SD順位:3,得点:62.32
  • 楽曲:Romeo and Juliet by Abel Korzeniowski
  • プログラム:

流れが途切れることなく、クリーンな演技だった。格調高い印象を受けた。
フリー91.68、総合154.00で、自己ベスト更新。現時点で総合2位。

14 Sofia EVDOKIMOVA / Egor BAZIN ソフィア・エフドキモワ / エゴール・バジン(ロシア)

  • SD順位:2,得点:63.96
  • 楽曲:
    • Hip Hip Chin Chin performed by Club des Belugas
    • Temptation performed by Diana Krall
  • プログラム:△

曲想によってねっとり〜とキレキレを使い分けていた。エネルギッシュに最後まで滑り切れたと思う。
フリー93.00、総合156.96で、自己ベスト更新。

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◆総合順位
アイスダンスの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SD順位、FD順位の順に記されている。

  1. Alexandra NAZAROVA / Maxim NIKITIN UKR 165.62 1 1
  2. Sofia EVDOKIMOVA / Egor BAZIN RUS 156.96 2 2
  3. Shari KOCH / Christian NUECHTERN GER 154.00 3 3
  4. Katharina MUELLER / Tim DIECK GER 141.22 4 8
  5. Vasilisa DAVANKOVA / Anton SHIBNEV RUS 137.86 7 4
  6. Hong CHEN / Yan ZHAO CHN 137.24 5 5
  7. Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN CZE 135.00 6 7
  8. Juulia TURKKILA / Matthias VERSLUIS FIN 130.12 8 9
  9. Jennifer URBAN / Benjamin STEFFAN GER 126.92 9 10
  10. Mathilde HAROLD / Mael DEMOUGEOT FRA 126.04 10 6
  11. Yuzhu GUO / Pengkun ZHAO CHN 112.48 12 11
  12. Maria STAVITSKAIA / Andrei BAGIN RUS 111.26 11 12
  13. Xiaotong WANG / Kaige ZHAO CHN 100.02 13 13
  14. Kristsina KAUNATSKAIA / Yuri HULITSKI BLR 86.86 14 14
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◆総評
優勝はナザロワ&ニキーチン。SDに引き続き、「ユーロ9位は伊達じゃないぜ☆」という演技だった。ユーロから連戦だったので、疲れてるんじゃないかな〜と心配していたのだが、まったくそんなそぶりはなく、最後まで勢いが落ちることなくしっかり滑り切っていた。
総合2位はエフドキモワ&バジン。ロシア選手権よりさらに仕上げてきたなという印象を受けた。上々のシニアデビューシーズンだったのではなかろうか。ロシアは多くの実力派がひしめいているが、それぞれ自分たちの個性をもっていて、いいなぁと思う。
3位は、Shari KOCH / Christian NUECHTERN。アイスダンスが盛んな国といえば、ロシアやフランス、北米というイメージがあったが、ドイツもユニバに3組派遣していて、なかなか充実してるんだなぁと感心した。
3組派遣といえば、中国もそうなんだよねぇ。次のユニバでは、日本のカップルも派遣できるといいな〜。

ユニバーシアード2017 男子FS

ユニバーシアード2017 リザルト
ユニバーシアードは、オリンピックの前年と翌年に、隔年で開催される。男子FSは、現地時間2017年2月4日(土)に行われた。
公式のライストを見て、特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
楽曲名はバイオをもとにしているのだが、新しい情報をアップデートしていない選手もいるようなので、間違っているかもしれない。正しい楽曲名が分からないときは、記載していない。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。
  • ○:よかった。好き。
  • △:悪くない。まずまず。
  • ×:イマイチ。
  • ?:何とも判断が付きかねる。
                                                                                                                                        • -

●第1グループ
2 KAWAHARA Sei 川原 星(日本)

  • SP順位:23,得点:57.93
  • 楽曲:
    • The Mission (soundtrack) by Ennio Morricone
    • Nella Fantasia
  • プログラム:○

冒頭の3Aはシングルに。<が3つあり、3Fに!がつき、着氷が乱れた。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。コレオで少しバランスを崩した。
ルッツとフリップを跳ぶとき体をかなり傾けたり、コレオでスタンブルがあったりしたので、本調子ではなかったのかも。でも音をとらえる力はすばらしく、特にステップは素敵だった。
フリー115.93、総合173.86。

5 SPIEGL Ondrej オンドレイ・シュピーゲルスウェーデン

3Fの転倒や着氷の乱れ、抜け、アンダーローテがあり、フリップに2つとも!がついた。2Tを3回跳んでしまい、最後の2Tがノーバリュー。スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル3。
音楽表現がすばらしく、スピンがうまく、そしてハンサムとくれば、めっちゃわたしのタイプ☆(笑)なわけだが、ジャンプがなぁ…(ため息)。せめて何とかユーロに出られるよう頑張って〜。
フリー105.46、総合163.48。

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●第2グループ
10 KIM Jin Seo ジンソ・キム(韓国)

昨季から続行のプログラム。
冒頭の4Tでステップアウト、2つ目の3Aで手をついた以外は、全ての要素がGOE減点なし。スピンとステップは全てレベル4。コレオとステップで、「雨に唄えば」の世界を思う存分表現していた。
ミスが少なく、とても良い演技だった。選手も喜んでいる。
映画「雨に唄えば」で、雨の中、主人公が歌い踊るあのシーンが好きで、カートの「雨に唄えば」が好きな人にはたまらんプログラム。昨季から大好きだったので、続行してくれて本当に嬉しい。
フリー153.41、総合220.22で、どちらも自己ベスト更新。

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●第3グループ
14 RAKIMGALIEV Abzal アブザル・ラキムガリエフ(カザフスタン

  • SP順位:11,得点:68.25
  • 楽曲:Je Dors Sur des Rses (Mozart Rock Opera)
  • プログラム:△

着氷の乱れはあったものの、2つの3Aを降りた。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
彼の演技を見るのは2年ぶりだったのだが、上手くなったのを感じる。
演技中、氷上に残っていたぬいぐるみにエッジをとられ、バランスを崩していた。演技が終わった後、誰かが拾ってくれたけど、こういうことは起こらないようにしないと!
フリー135.98、総合204.23で、自己ベスト更新。

16 HINO Ryuju 日野 龍樹(日本)

  • SP順位:9,得点:75.23
  • 楽曲:Quidam (from "Cirque du Soleil") by Benoit Jutras
  • プログラム:△

4T<で転倒、2Lz+1Lo+3Sのファーストが抜けたが、2つの3Aはクリーンに着氷。スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
不思議な感じの音楽をよく表現していた。3Aを2つ安定して降りられるのは強みだよなぁ。4Tは転倒しちゃったけど、本番で挑戦しないことには成功もないし、ナイストライよ☆
龍樹くんは、せっかくこんなにハンサムなんだから、来季はその美貌を生かしたプログラムを作ってほしいなぁ。「俺がかっこいいって?…知ってる」みたいな(笑)。
フリー150.78、総合226.01で、SPもFSも自己ベスト更新。

17 BREZINA Michal ミハル・ブレジナチェコ

  • SP順位:8,得点:75.57
  • 楽曲:
    • Once Upon A Time (remix) by Ennio Morricone:
    • Man With A Harmonica (from "Once Upon A Time In The West")
    • Cockeye's Story (from "Once Upon A Time In America")
    • Ecstasy of Gold (from "The Good, The Bad And The Ugly")
    • Main Theme (from "Once Upon A Time In America")
    • La Classe Operaia Va in Paradiso
    • The Untouchables
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

4Sはすばらしかった。1つ目の3Aはすぐに足をつき、2つ目の3Aは転倒。3Lzでも転倒。連続ジャンプが2つしか入らず。スピンのレベルは4、4、2V。最後の要素、CCoSp2Vは、時間が足りなくなってしまった。ステップはレベル4。トゥステップで音を刻むところが印象的。
2回転倒があったが、彼の魅力が炸裂していた。次々「かっこいい」と思うので、脳内がそれで埋め尽くされてしまう。本当に本当にかっこよくて、胸が震えた。
4Sは決められたし、ユーロより明らかに調子が上向きになっていることを感じさせた。
フリー149.48、総合225.05。本人も手ごたえを感じたようで、得点を見て嬉しそう。

第3グループが終わった時点で、総合1位は日野 龍樹(日本)。

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●第4グループ
20 RIGHINI Ivan イヴァン・リギーニ(イタリア)

  • SP順位:5,得点:82.28
  • 楽曲:
  • プログラム:△

4Tでステップアウトした以外は、全ての要素がGOEプラスだが、3Aが入らなかった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
エアバイクにエアギターと、リギーニ・オン・ステージであった(笑)。ミスはあったけど、ほんと、楽しそうに生き生きと滑っていた。彼はいかにミスをしようとも、プログラムの世界観はちゃんと守るもんなぁ。そして常に観客とのコネクトを忘れない。
フリー153.19でSB更新、総合235.47。現時点で総合1位。

21 MAJOROV Alexander アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン

  • SP順位:6,得点:81.01
  • 楽曲:
  • プログラム:○

4Tと1つ目の3Aは、クリーンに着氷。2つ目の3Aもややシェイキーではあったが降りた。3T+2T+2Loで転倒した以外は、全ての要素でGOE減点なし。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
転倒は1つあったけど、すごく良い演技だった。最後までエネルギッシュに滑り切った。いや〜、かなり変な編曲なのに(笑)、全く気にならないほど良かった。
フリー165.55、総合246.56。現時点で総合1位。

22 DMITRIEV Artur アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)

  • SP順位:3,得点:87.18
  • 楽曲:Polovetsian Dances by Alexander Borodin
  • プログラム:△

4T+3Tはお手つき。4Tはよかった。後半の3Fと3Lz、3Sで転倒。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
前半はスピードと勢い、キレがあって、とてもよかったのだが、終盤疲れたのかジャンプで続けて3回転倒…。ロシア選手権でも後半失速してたんだよなぁ。スタミナに課題があるのかなぁ。
中盤の、何かまいてるみたいなマイムでは、めっちゃノリのいい、何でも盛り上がってくれるカザフのお客さんであっても、戸惑いを感じた(笑)。うん、戸惑うよね。このプログラムを見るの3度目になるわたしでも、いまだに意味するところが理解できないもんな〜(苦笑)。
フリー150.64、総合237.82。現時点で総合2位。

23 TANAKA Keiji 田中 刑事(日本)

2つ目の4Sで転倒、3A+2T+2Loで着氷が乱れたが、他の要素は全てGOEプラス。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
4Sをコンボにできなかったので、連続ジャンプは2つしか入らず。でも、4Sでミスが出たときのリカバリー策はちゃんと用意しておいた方がいいんじゃないかなぁ。1点差に泣くこともあるし。
とはいえ、ジャンプのミスはあったが、プログラムの世界観は損なわれず、作品としてすばらしい出来栄えであった。一人の青年の物語がちゃんと伝わってくるもんな〜。
フリー163.04、総合252.09。現時点で総合1位。

日本女子3人がカメラに抜かれたら、隣にジンソが! なんとチャーミングな客席☆

24 TEN Denis デニス・テンカザフスタン

4Tはお手つき。次の3Sは、調子が上がればクワドにしたいんだろうな。1つ目の3Aがシングルに。2つ目の3Aは着氷が乱れた。連続ジャンプが1つしか入らなかったが、後半のジャンプは質がよかったので、そこを連続ジャンプにできなかったんだろうか。
スピンのレベルは4、4、2。ステップはレベル4。
ステップとコレオの素晴らしさは言うまでもなかったが、ちょっと抑えてるのかなーと感じる部分もあり、本調子じゃないのかなという印象を受けた。…や、十分素敵なんだけども、もっとできるよねという思いが。いいときの彼はこんなもんじゃないですからね。
フリー172.06、総合266.97。総合1位に決定。

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◆総合順位
男子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. TEN Denis KAZ 266.97 1 1
  2. TANAKA Keiji JPN 252.09 2 3
  3. MAJOROV Alexander SWE 246.56 6 2
  4. DMITRIEV Artur RUS 237.82 3 7
  5. RIGHINI Ivan ITA 235.47 5 5
  6. HINO Ryuju JPN 226.01 9 6
  7. BREZINA Michal CZE 225.05 8 8
  8. KIM Jin Seo KOR 220.22 14 4
  9. LAZUKIN Andrei RUS 220.00 4 12
  10. GUAN Yuhang CHN 209.01 13 9
  11. PONSART Romain FRA 207.17 15 10
  12. RAKIMGALIEV Abzal KAZ 204.23 11 11
  13. ZANDRON Maurizio ITA 203.00 10 13
  14. SHULEPOV Anton RUS 200.64 7 15
  15. PAVLOV Ivan UKR 200.44 12 14
  16. LEE June Hyoung KOR 182.53 16 16
  17. TESSON Adrien FRA 180.95 17 17
  18. TSAO Chih-I TPE 174.71 21 18
  19. KENNES Thomas NED 174.57 19 20
  20. KAWAHARA Sei JPN 173.86 23 19
  21. DEMIRBOGA Burak TUR 169.04 24 21
  22. SPIEGL Ondrej SWE 163.48 22 22
  23. HOCQUAUX Simon FRA 161.08 18 23
  24. NEUMAN Michael SVK 155.61 20 24

PAPP Bela FIN 25
PARRY-EVANS Charlie GBR 26
LIU Runqi CHN 27
PANIKHIN Artur KAZ 28
KOPPEL Samuel EST 29
LEE Dong Won KOR 30
BJORK Marcus SWE 31
TSIBA Michel NED 32
LEE Harry Hau Yin HKG 33
PIKHOVYCH Vladyslav UKR 34
IONIAN Mario-Rafael AUT 35
KLEPOCH Marco SVK 36

                                                                                                                                        • -

◆総評
本大会では自己ベストやSBがいくつも出たのだが、ISUの認定スコアにならないらしいんだよねぇ。残念だわ〜。
さて、優勝は、デニス・テン。母国開催の大会で、周りから優勝を当然視される中、熱狂的な観客の前で、期待された結果を出せる彼の偉大さよ。好調でなくてもミスがあっても勝つ。いやはや、やはり強かった。
総合2位は刑事くん☆ ユニバと四大陸の間がないので、調整とか疲れとか大丈夫なのかな〜と心配していたが、ここでデニスやユーロ上位常連組と戦えたのは、ワールドに向け、すごく糧になったんじゃなかろうか。
3位はマヨロフ。彼が世界ジュニアで銅メダルを取ったとき、刑事くんが銀だったんだよね! これも何かの縁を感じる。この結果を自信にして、ワールドもがんばってほしい。
4位のドミトリエフ、9位のラズーキン、14位のシュレポフ、ロシア勢は、やはりフリーが課題であった…。ラズーキンはジャンプのミスが多く出て、「要素をこなしてます感」が強くなり、シュレポフは、後半スタミナ切れで足にきてた感じだった。
5位のリギーニと7位のミハルは、3位のマヨロフ同様、ユーロから連戦なのに、ほとんど疲れが見えず。FSでヘロヘロになるスケーターも多いのに、さすが世界のトップで戦い続けてきた選手は違うな〜と感心させられた。
6位の龍樹くんは、これまでの収穫と今後の課題が見えた大会だったんじゃないかな〜。来季のさらなる飛躍を期待してます☆
11位のポンサール、17位のテッソン、23位のシモンと、フランス男子三銃士(笑)は、今大会で初めて見たのだが、3人とも個性的で音楽表現が素敵で、「さすがフランス男子☆」と嬉しくなった。あとはジャンプだジャンプ!! ジャンプがんばって!!
20位は星くん。今回はジャンプの調子が悪かったようで、得点は出なかったが、曲想をよく表現していて、とても素敵な演技だった。この音楽表現の巧みさは、彼ならではの強みだと思うので、だいじに伸ばしていってほしい。
22位のシュピーゲルくんは、スウェーデン男子伝統の強烈な個性と独創的な表現力の持ち主だった。彼を知ることができてとても嬉しい。