書き始めるに当たって。

まず始めに。
ここで毎日記述していく訳ですが、書くのは日常の出来事が主ではなく、文芸的なもの(ショートストーリーや詩、随筆など)が主になります。
ここに書くのは一応作品なので、よかったら感想等頂けるとありがたいです。
あと、目標は一日一作品以上です。

七面倒くさい?

 お姉ちゃんは、言葉遣いがおかしいです。
 あまりにも言葉づかいが汚いので、お母さんが「あんた、その言葉使いを何とかしないと、お嫁に行けないわよ」と言いますが、「んな、七面倒くさいことしてられっかよ、母さん。別に外で言ってるわけじゃないから、いいじぇねえか」と言い返します。
 ぼくはお姉ちゃんが外でも言うんじゃないかと思うのですが、お姉ちゃんは聞きません。きっとその内に言ってしまっ

 ボカッと鈍い音がして、頭にじんわりと痛みが広がる。そこを恐る恐る抑えながら、後ろを見ると、わが姉、幸恵が怒気をはらませて立っていた。何か言いたげなので、僕はヘッドホンを耳から外した。
「よしき、何書いてんだよ。姉の秘密なんか書くんじゃないの。ったく、ふざけた奴だあね」
「ホントのことじゃん」
「ホントの事でもダメ。あのさあ、どうして書いてんだか知らないけど、家族の体裁とか、アンタ分かる?」
「うん……。でもさ、これぐらい愛嬌かなあと……」
「……まあいいわよ。もう怒らない。ただし、書き直して他の話題になさい」
「はーい」
 ふう、くどくど言わない人で助かった……
「あとさ」
「うん?」
「七面倒くさいってまちがってるよ。正確にはこう書く、『しち面倒臭い』しちを七って変換しちゃいかんよ。最近は変換できるやつもあるらしいけどさ。アンタ、とり得は国語だけなんだからちゃんとやりなね」
 とお姉ちゃんは部屋から出て行った。何しに来たんだろうあの人は…と思いながら本棚を見るとラノベの段にすき間が。どうやら、僕の本を物色に来たらしい。
 ふむ、どうやら今度はラノベに目覚めたみたいだ。また口調変わるかなあ。お姉ちゃんはハマった本の口調を使うのだ。それもまた面白いかな、聞いてみたいなお姉ちゃんの萌え口調。