Hatena::ブログ(Diary)

ミキログ : テミスの沈黙

2013-09-08

北陸新幹線で談合、強制調査

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 北陸新幹線の融雪工事等で繰り返し談合を行っていたとし、公正取引委員会は、9月4日、発注元の鉄道建設・運輸施設整備支援機構と、業者高砂熱学工業三機工業、朝日工業所、ダイダン大気社等の10数社に、独占禁止法違反として強制調査に入りました。

 公正取引委員会の強制調査は、刑事告発を視野に入れ、課徴金等の行政処分だけでは済ませられない広がりを持ってくることが予想されます。

2013-09-06

NTN株主、72億円代表訴訟

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 ベアリング大手のNTNベアリング販売でカルテルを行ったとし今年3月に公正取引委員会から72億円の課徴金納付命令を受けた件につき、NTN株主が、9月2日、カルテル当時の取締役23人に対して、72億円の損害を求める株主代表訴訟大阪地方裁判所に提起しました。

 株主は、NTN取締役カルテルを知って見過ごすか黙殺したと主張。また、取締役の監視義務が問題となるかもしれません。

 但し、NTNは、課徴金納付命令を不服として審判請求していますので、株主代表訴訟の解決には時間を要するかもしれません。

2013-09-04

婚外子の相続格差は違憲

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 民法第900条4号は、「嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の二分の一」と規定しています。

 しかし、本日、最高裁判所は、大法廷において、この民法の規定は法の下の平等を定めた憲法に違反するとの決定を下しました。長年争われた論点につき、ようやく決着が付けられたことになります。

 今後は、国会における速やかな民法の改正が望まれるところです。

2013-09-02

7−11、値引き販売を妨害か

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 セブンーイレブン・ジャパンの加盟店が、同社に対して、弁当等の消費期限が迫った品を値引きして見切り販売をすることを妨害されたとして、損害賠償を請求していた事案につき、東京高等裁判所は、8月30日、社員が優越的地位を利用して値引き販売を妨害した、として同社に1140万円の賠償を命じました。

 なお、公正取引委員会は、かつて同社に対して、加盟店への不当な値引き妨害につき、排除措置命令を出したことがあります。

2013-08-31

Q&A遺産分割の実務、改訂版完成

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 今春から共同執筆者とともに改訂作業を進めておりました「Q&A遺産分割の実務、平成25年改訂、相続・遺言・登記から税務まで」(清文社発行)の改訂を予定通り完了し、本日出版社より納品を得ました。

 同書は、初版が平成11年であり、その後数回の改訂をしています。今回の改訂は、平成25年の相続税贈与税の改正と、家事事件手続法の制定を受けて、重要な改訂を行っています。

 本書が、必ずや相続を巡る不幸な争いを防止し、公平で円滑な遺産分割の指針とならんことを心より祈念します。

2013-08-29

最近の拙句

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 最近の拙句を、いくつか記してみました。お目汚しまで。

1、終戦日 平和願いて 遠花火

2、球児らが 白球追いし 夏の空

3、打ち水に 花緒濡らして 秋近し

4、夕立の 上がりし後の 秋気配

2013-08-27

秋田書店、景品水増し

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 漫画雑誌等を発行している秋田書店が、女性向け雑誌で景品を実際の当選者数より多く雑誌に表示したり、架空の名前を載せた例もあるとして、消費者庁は、景品表示法違反(有利誤認表示)として、8月19日、再発防止の措置命令を出すことにしました。

 景表法は、本来独占禁止法の不公正な取引方法の特別法の一種として制定され、不当表示と不当景品を禁止して、消費者の商品選択の自由を保障しようとするものです。

 今回の件は、会社組織で、数年間にわたり広範囲に行われたこともあり、消費者庁行政処分の対象となったものと思われます。

 また、本件の発端として、やはり内部告発があったのではないかとの一部報道がなされているようです。

2013-08-25

築地、寿司岩

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 築地寿司屋は沢山ありますが、今回は大正10年創業の寿司の老舗、築地寿司岩にいきました。

 寿司岩は、築地には総本店、本館、築地支店と三店があります。

 今回は、築地本願寺の正面前にある築地支店へ行きました。江戸前にぎり寿司を注文しましたが、あっさりと美味しく頂戴することができました。

2013-08-23

はだしのゲンと表現の自由

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中沢啓治氏著の「はだしのゲン」が、松江市教育委員会によって、昨年12月から、描写が過激だとして、市内の市立の全小中学校で教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を決め、児童達も教師の許可なく貸し出しを受けることが禁止されました。

 校長会は、「はだしのゲン」の中で首を切ったり乱暴するシーンが小中学生には過激と判断して閉架措置を採ったとしています。

 しかし、「はだしのゲン」は誕生から既に40年が経ち、世界20か国に翻訳されており、著者中沢啓治氏の実体験に基づき戦争や原爆の悲惨さや愚かさを表現したものとして多くの人々に受け入れられているものです。

 確かに見ていて辛い場面もありますが、やはりその閲覧や貸し出しを公の機関が制限することは、表現の自由を侵害する不安ないし疑義を感ぜざるを得ないのではないでしょうか。

2013-08-21

軽井沢、手打ち蕎麦東間

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 軽井沢のプリンス通りから少し入ったところに手打ち蕎麦の東間(とうま)があります。

 蕎麦は、細めで腰のあるつるっとした食感があり、冷やして大変美味しく食することができます。

 天ぷら蕎麦の野菜天ぷらは、地元でとれた朝摘みの茄子、南瓜、舞茸、人参等で新鮮です。

 蕎麦くるまでは、出汁巻玉子やごぼうの山盛りの天ぷらもあり、美味しく戴けます。

 拙句を、一句。

  ツルツルと 蕎麦頬張りて 避暑の午後

2013-08-19

軽井沢、千住博美術館

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 軽井沢駅から車で約10分、軽井沢町長倉にある千住博美術館に行きました。

 美術館は、約2年前に建築され、日本画家千住博のザ・フォールやウオーター・フォール等の作品を一堂に鑑賞することができます。

 美術館は、建築家西沢立衛氏の設計によるもので、白を基調とした緑もふんだんに取り入れた、森の中を歩いているような感覚となります。

 ザ・フォール・ルームでは、千住博ヴェネチア・ビエンナーレ名誉賞を受賞したザ・フォールを観ることができます。また、滝、ウオーター・フォール、蛍光塗料を使ったナイト・フォール等も観ることができます。

 千住博ファンのみならず一般の方々も楽しめ、軽井沢のさわやかさにも最適の美術館と思われます。

 

2013-08-17

軽井沢、避暑

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 夏はやはり軽井沢で避暑が定番というところでしょうか。東京駅から長野新幹線で1時間強で標高約1000mの軽井沢は、避暑には絶好の地とも言えるでしょう。

 旧軽井沢の近くのホテル鹿島の森は、約1万坪の庭園に囲まれた落ち着いた静かなホテルです。夏には和食山里もオープンし、会席料理も楽しむこともできます。

 昼は30度を超えることもありますが、夜は20度以下になることもあり、ゆったりとして避暑を楽しむことができます。

 拙句を、二句。

  蝉鳴かず 野鳥鳴き渡る 避暑の空

  木洩れ陽の 緑陰求め 避暑の道

2013-08-15

消費税還元セールはダメ

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 来年4月から実施予定の消費税の3%アップにつき、行政庁は既に具体的な動きをとっているようです。

 消費者庁は、7月下旬、セール表示の指針案を次の通り発表しています(例示)。

違法の例

 ×消費税還元セール

 ×消費税は当店が負担

 ×増税分3%値下げ

適法の例

 ○春の生活応援セール

 ○新生活応援セール

 ○3%値下げ

 ○3%還元

 また、公正取引委員会は、中小企業の保護の見地から、小売企業が納入企業の消費税増税分の価格転嫁を拒否することを禁止する等の指針案を公表しています。

 

2013-08-13

はだしのゲンと原爆忌

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 中沢啓治著の「はだしのゲン」(中央公論新社発行、中公文庫コミック版)を読んでいます。

 中沢啓治は、小学1年生の時、広島原子爆弾被爆を受け、学校のコンクリートの塀一枚で奇跡的に命は助けられました。 

 しかし、家族の父、姉、弟は、爆風で自宅が破壊され死亡しました。そして、母も原爆病院に入院して7年後に亡くなっています。

 中沢は、自己の強烈な被爆体験をもとにこの「はだしのゲン」を書いています。母の弔い合戦、そして戦争と原爆の愚かさを告発しています。

 読んでいて、コミックとはいえ、被爆後の生々しい現状がリアルに描かれ、読んでいて辛くなることもありますが、目をそむけずに読んでいます。

 拙句を一句。

  原爆忌 鶴折りし手に 祈り込め

2013-08-10

芭蕉、夢の句

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 芭蕉の句を読んでいると、夢という言葉が、次の通りいくつもの俳句に詠まれています。

1、あすは粽(ちまき)難波の枯葉夢なれや

2、夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼母しき

3、蛸壺やはかなき夢を夏の月

4、夏草や兵どもが夢の跡

5、君やてふ我や荘子が夢心

6、旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

 夢の使い方が、実に絶妙な味わいを句に与えています。各句によって夢の意味合いが微妙に相違する感もします。

2013-08-08

林誠司句集、退屈王

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 林誠司氏の句集「退屈王」(株式会社文學の森、平成23年8月発行)を読みました。

 林誠司氏は、1965年生まれ、1995年角川春樹新人賞を受賞、現在「俳句界」の編集長をされている方です。

 同書より同氏の俳句を引用してみます。

 すぐ笑ふ子供と夏を惜しみけり

 夏星のひしめく音か水枕

 同氏の俳句は、多分にある種私小説的な俳句であり、芭蕉や虚子らの従来にない斬新かつある種自虐的とさえ思える俳句もあります。現代的でありつつ、どこか深い感銘を受けるものも多く、一気に句集を読み終えることができました。

2013-08-06

農協カルテル、立入検査

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 山形県庄内地方のJA庄内みどり、JAそでうら、JA庄内たがわ、JA鶴岡、JAあまるめの5つの農業協同組合が、農家からの米の販売を受託する販売手数料でカルテルを締結していたいたとして、7月30日、公正取引委員会独占禁止法違反の容疑で、この5つの農協と上部団体であるJA全農山形等の立入検査に入りました。

 農家が各JAに販売を委託する米の手数料を1俵あたり4百数十円に統一してカルテルを結んでいた疑いがあり、これは独占禁止法に違反するのみならず、農家への背信行為にもなりうるとも考えられます。

 農協によるカルテルは、今迄聞いたことがなく、今後の広がり等が注視されます。

2013-08-04

東京高岡会

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 7月28日(日曜日)、東京を中心に在住の富山県高岡市出身の同郷の会、東京高岡会が九段下ホテルグランドパレスにて開催されました。

 当日は、高橋正樹高岡市長等が来賓としてお越しになられ、総勢100人を越す盛会となりました。

 久し振りにお会いする方も多く、郷土の話や近況の報告に話の花が咲きました。

 鱒寿司や黒づくり、とこなつ等の味も販売され、家族への絶好の手土産になりました。

2013-08-02

参院選、ネット選挙解禁

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 今回の参院選は、公職選挙法の改正後余り時間もなく、ネット解禁後初の選挙でもありましたので、選挙でのネット利用が大幅に増加したとは一般有権者からは実感としてはあまり感じられなかったのではないでしょうか。

 特に若者の選挙行動に大きな影響や変化を及ぼしたとは、言いえないようです。

 今後のネット利用の活用が期待されるところです。

 ただ、ネット選挙と若者の行動を考えるとき、20歳からの選挙権には少なからず疑問が存します。やはり欧米の少なからぬ国に観られるように、18歳から選挙権を認めるべきではないでしょうか。政治参加への道は、決して18歳からでも早すぎることはないものと考えられます。

2013-07-31

最近の拙句

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 最近も下手な俳句を詠んでいます。知人から俳句は自学の文学と言われ、なるほどと感心しました。自己流の拙句ですが、お目汚しに記してみました。

1、球児らが 夢追いし夏 過ぎ行きて

2、花火散り 夜空に輝け 銀河系

3、火玉落ち 線香花火の 後の闇

4、向日葵は 遠き日の夢 鮮やかに

5、空蝉や 幾夜過ぎしか 鳴きゆきて

6、木洩れ日の 夏帽カラフル 避暑の道

2013-07-29

岩波書店、六法全書廃刊へ

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 岩波書店は、来年度からの六法全書の発行を廃止したようです。80年以上刊行していたそうですが、インターネットの普及により、条文や判例が入手しやすくなったことが背景にあるようです。

 確かに、法律の条文だけを入手するには、ネット上の法律情報の検索システムで入手が可能でしょう。

 しかし、私は、かねてより三省堂の「模範六法」を利用しており、重要な条文毎に判例要旨が掲載されており、今後もこれを利用していくことになるでしょう。

2013-07-27

風立ちぬ

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 宮崎駿の原作・脚本・監督の「風立ちぬ」を観ました。

 物語は、零戦の設計者堀越二郎の半生を描いています。

 飛行機は美しい夢、夢に向かってひたむきに生きる主人公を淡々と描いています。

 堀辰雄の「風立ちぬ いざ生きめやも」と訳した文学の中の菜穂子。菜穂子との出会い、結婚、別れを描きます。

 今までの宮崎作品と較べ、ファンタジー的要素を抑え、現実感のあるストーリーを美しい画像で伝えてくれます。

 戦争の悲惨さや菜穂子との別れのシーンは、あえて描かず、監督の優しさが滲み出ます。

 エンディングロールが終わるまで、席を立つ観客がいませんでした。淡々とした中に深い感銘を与える珠玉の作品と思われます。

2013-07-25

一票の格差、参院選も

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 今回の参院選につき、議員一人当たりの有権者数が北海道で115万人、鳥取県が24万人と約4.7倍の格差があるとして、弁護士グループが全選挙区選挙無効を求め、提訴しました。

 定数配分が法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、公職選挙法に基づき100日裁判を求めています。

 一票の格差が2倍を超えると法の下の平等に反するとすることが法曹界の多数意見とも思われますが、地方自治との関連も問題にされるかもしれません。 

 今年10月末ころと思われる判決が注目されるところです。

2013-07-23

ルイボスティー

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 知人が南アフリカを旅行し、そのお土産としてルイボスティーを頂きました。

 ルイボスは、南アフリカケープタウンの北のセダルバーグ山脈で自生するマメ科の植物です。

 現地では、「赤い茂み」(Red Bush)と呼ばれ、ヨーロッパでは広くRed Bush Teaとして飲まれているようです。

 日本でもすでに、カフェインのない抗酸化作用も指摘される健康茶としても飲まれているようです。

 さっそくルイボスティーを飲んでみましたが、癖のないさわやかな味がし、アイスで頂きました。

2013-07-21

パチンコ店阻止の図書館?

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 パチンコ店開店の準備をしていた国分寺駅前に、その阻止のため国分寺市図書館を新設し、パチンコ店が出店を断念した事案につき、東京地方裁判所は、7月19日、同市に対し、この阻止はパチンコ店の営業権の侵害にあたるとして3億3000万円の損害賠償の支払いを命じました。

 さらに、判決では、駅前にパチンコ店等も既に4店舗あり、本件出店だけを阻止する合理的な理由もない、としました。

 この種事案については、既に同種に判例もあったかと思われますので、国分寺市控訴したときは、控訴審の判断が注目されるでしょう。

2013-07-19

得意冷然 失意泰然

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 故瀬島龍三氏(1911〜2007年)の色紙に書かれていた言葉です。

 瀬島氏は、富山県小矢部市出身、旧制砺波中学、陸大卒、大本営参謀シベリア抑留、戦後伊藤忠商事会長、第二次臨調委員等を歴任されました。

 富山県出身で瀬島氏を囲む勉強会「富龍会」には10年以上出席していました。ホテルニューオータニで年2回位開催され、毎回100人位が参加していました。

 瀬島氏は、いつも冷静かつ極めて明晰に世界情勢や日本の政治経済について講演され、その後の立食パーティーでは気さくにお話をされていました。

 私とは、同郷であり、何度かお話をさせて頂きました。

 富龍会のおり、色紙を頂きましたが、常に平常心を忘れず、冷静明晰な判断をなされている瀬島氏の生き方を表した言葉として、座右の銘としています。しかし、私にとっては、現実の実行はなかなか難しいようです。

2013-07-17

成年被後見人に選挙権

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 公職選挙法は、従前、成年後見裁判所で宣告されると被後見人は選挙権を失う旨が規定されていました。

 しかし、成年後見制度は主に財産管理能力の乏しい被後見人を保護する制度であり、選挙権とは異質のものでした。

 今年3月には、東京地方裁判所において前記公職選挙法の規定が憲法違反との判断が示され、これに対して国は控訴していました。

 その後5月には公職選挙法が改正され、被後見人の選挙権が復活し、今回の参議院議員選挙から投票が可能となりました。

 そこで、7月17日、18日の裁判で、国が被後見人の選挙権を認め、原告側が損害賠償を取り下げる旨の和解が成立することとなりました。

 国としては、公職選挙法の改正の時点で和解すべきであったものとも考えられます。

2013-07-15

芭蕉、最後の句

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 芭蕉が最後に詠んだ句は、「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」とされています。事実、芭蕉は、この句を元禄7年10月8日に病中吟と称して詠んだとされ、同月12日に亡くなっています。

 芭蕉は、病床で何度か推敲を重ね、「なほかけ廻る夢心」とか「枯野を廻るゆめ心」とすべきか等思案した、との話を伝え聞いています。やはり元の句が後世に残る珠玉の俳句と思われます。

 しかし、私はずっと上五を「旅に病み」と勘違いしていました。芭蕉俳句は、きれいに五・七・五となるものが多く、句の流れからしても「旅に病み」の方がすっと流れる感もします。

 芭蕉は、何故「旅に病んで」とあえて字余りの作句をしたのか。やはり天才、俳聖の真意は凡人にははかり難いところですが、そこには事実上の辞世の句としての重みや無念さが滲み出てくるのではないでしょうか。「旅に病んで」と流れを一旦止めるところに芭蕉の強い思い入れをくみ取るべきでしょうか。

2013-07-14

鰻の竹葉亭本店

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 猛暑、お見舞い申し上げます。

 暑い日々が続いておりますが、こんな時はやはり鰻が食べたくなりますね。

 お奨めは、銀座8丁目にある竹葉亭本店です。

 竹葉亭は、江戸時代の末期ころ、京橋付近の浅蜊魚岸で創業した鰻の老舗です。本店は、離れの茶室や座敷、内庭もあり、大正13年に建築された姿を今に残しており、趣のある風情をしています。

 鰻の蒲焼は、鰻を一度白焼きにして、その後蒸し上げてから、秘伝のたれをつけて焼く、江戸前の蒲焼です。

 柔らかく、あっさりとして、品のある味わいであり、何度行っても飽きない感じがします。

2013-07-13

婚外子の相続分、違憲へか?

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 民法第900条4号但書は、「嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の2分の1と」すると規定しています。

 しかし、同じ親から子として生まれたのに相続分が半分というのは法の下の平等を定めた憲法に違反し無効となるのか、あるいは法律婚を尊重して合憲なのかが、7月10日に、最高裁判所大法廷で争われました。

 大法廷は、新たな憲法判断や過去の判例を変更するときに開催されますので、婚外子相続分を半分とする規定が違憲とする判断が下される可能性もあります。

 今秋に下される見込みの最高裁判所の判断が注目されます。