live at shibuya club quattro

初めて見たdipが、ここでのメジャーデビュー記念ライブだった。
だから、自分にとっては感慨深い場所だ。
何だかまだ上手くまとまっていないのだが、
取急ぎ記す。書いて落ち着きたい。


会場は思いのほか男性率が高くて驚いた。
半々くらいじゃないか?というほど。
もっと男の人見に来ても良いのにと思ってたから、嬉しかった。
久しぶりに見に来た人も多そうだ。


始まりは13階段で、セットリストは大阪とほぼ同じ。
moter ash が追加されてた。
序盤、緊張なのかどうか音が固いなあと思った。
もしかしたら会場の空気もそうだったかも。


Uボートの曲」というMC(笑)で始まったunderwaterも
まだ空気を染め変えるほどの異彩を放っていなかったように思う。
大阪に行ったので*1
曲の流れはわかっているし
比べてしまうのだけど。

とはいえ、徐々に熱く高まっていった。
クロウルなどの初期名曲は会場が沸点あがったし
9soulsはやっぱり盛り上がる。

今回サポートギターのひとがいたのも驚き。
なのでpicoさんも含めて5人体制になり!音も必然的に厚くなった。
bend your headの後半部の高まりは、素晴らしかった!一気に引き込まれた。


照明も効果の一部となるのはこういう場所ならではで、
音をもり立ててくれてた。


大阪ではギターの調子が悪かったようだけど、それを踏まえてか
今日は丹念に弾いていたと思う。
というか、ヤマジのギターの弾きかたには
本当にギターが好きなんだなあと思わせる匂いがある。
弾く姿がほんとに絵になるなあ。


あとは、特にナカニシドラムのどかっとくる音に何度もはっとした。
耳からはいって後頭部を回って、ズドン!とお腹に足に落ちるのだ。


前にも書いたかと思うのだけど、
昔はdip=ヤマジとその仲間といった風体で、
ギターがぶわーっと鳴っていればOKのようなところがあったように思う。
1つのギアだけで、一人で運転して、ぶっとばしてるような。
でも、きっとweekender以後の低迷期。
どこにも行きつけなくなった果てに、
運転方法を変えることに気付いたんじゃないのだろうかと。
今はいろんなギア使って、いろんな道を怖がることなく、皆で走ってる感じ。
そういえばヨシノさん加入後のライブ初めて見たとき、
「細い針金3本つきたててたのが、太い鎖が3本絡みあってる音になった」と
日記(手書きのね)に書いたんだけど、
その強さの集大成だった。


とにかく今できる限りの音を
自己満足でもなく自我バリバリでもなく、伝えること。
流されず、丁寧に、しっかりと。
気迫、強み、深み。
ギリギリのラインではなく、ふかしてもふかしても余裕な排気量。
それをどーんと聴かせてくれた。
2時間半ほどあったんですよね。そんなこと感じさせないのは
構成もさることながら音が押し付けがましくないからだろう。


しばらく休止とはいえども、今後のdipの明るい光を期待していいライブだった。