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mikuちゃんの日記

2010-12-15

遺される者へ

3か月近く食事ができない状態で心身の辛さと向き合っている郁代を前にして、家族はずっと緊張の中にいました。
安静にする時間も惜しんで次々と友人に会い続ける行為は、
苦しくて見ていられないほどでした。


そして、ようやくわかってきました。
『郁代には命より大切なことがあるんだ』と。
それは遺される者へ、
「あなたにあえてよかった」とのメッセージを伝えることでした。


亡くなったのは8月14日早朝、
何度も見舞いに我が家を訪れていた婚約者は、
オーストラリア滞在中でした。
18日には会いに来ると約束していたのに・・・。
電話の向こうで泣き崩れました。
旅行者が大量に移動する夏休みのピーク時とあって、
必死になってキャンセル待ちしても飛行機はとれなくて、
でも今年と同じ猛暑の中、いつまでもお葬式を延ばせません。
彼からは、「間に合わなくてもいいです。行なってください」と。


これ以上延ばせないと17日に行われたお葬式、終わりに近づきました。
「これで終わります」と司会者が言おうとしたその時、
彼の乗ったタクシーが会場に横付けになりました。
ハプニングが起こったのです。
郁代と最期のお別れができました。
遺書を読んだ時の、パッと輝いた顔が忘れられません。
斎場へ向かう車の中で、
郁代の遺影は婚約者にしっかりと抱かれていました。


彼の言うには・・・、
「どうしてもお別れがしたくて、
成田に着いてからお葬式に間に合うようヘリコプターをチャーターしようと真剣に交渉しました。
高額の費用は惜しくなかったのですが、すぐには飛ばせないので、
結局飛行機の方が早く着くことがわかったのです」
そのような経緯があって、小松空港からタクシーを飛ばしてきたのでした。
諦めていた最期の時間を共有できたのです。


郁ちゃんはやるねえ〜。
どこまでもサプライズ好きな郁ちゃんらしいな〜と、
只々驚いたのでしたが・・・。


その後もずっと私を驚かせ、楽しませてくれるとは思ってもいませんでした。

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