「ありがとうの花」が紡ぎだしてくれる縁(2)




前日の続きです。
第767号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと  
                    2011年9月10日より
その(2)
 

「ありがとうの花」を読んでくださった未来さんがメールをくださいました。
・・・・
未来と申します。初めてメールをさせていただきます。
私には、生後1ヶ月になる娘がいます。娘はダウン症で生まれました。
内臓にもいくつかの奇形がありますが、おかげさまでそちらの方は軽いようです。
出産のときに、すぐに子どもを抱かせてもらえずに、娘が別室へ連れて行かれたことなど、いろいろ胸騒ぎがありましたが、ダウン症という聞いたこともない言葉を聞いたのは、二日後のことでした。
これからの娘の将来、ダウン症の子どもを産んでしまったという悲しみや、あともどりできないという思いに、ただ泣きました。
主人は私に何も言わずに抱きしめてくれました。
私は主人に申し訳ないという思いから抜け出せなかったのです。

ところが、その次の日に、主人が持ってきてくれたのが、
「ありがとうの花」の本でした。
主人が、信頼している養護学校の教員をしている友達に、
ダウン症について知り合いに尋ねたときに、ちょうど、読んでほしいものが手元にあるよと渡された本が、この本だったそうです。

本などなかなか読む気にはなれなかったのに、
主人はしおりをはさんだ場所を示して「未来、ここを読んでほしい。ただ読んでほしい。そして、がんばっていこう」と言ってくれました。
それから、毎日メルマガを読ませていただいています。
おかげさまで、ララ(娘の名前です。楽しい名前をと二人で考えて
決めました)も一月の間に退院ができて、家で三人で暮らしています。

主人の友達が、ダウン症はどんな障害があるとか、そういう説明ではなくて、
何も言わずにかっこちゃんの本を渡してくれたことにも感謝しています。
かっこちゃんありがとう。りささんありがとう。
そして偶然ながら、〈昨日の高校生の理彩ちゃん〉、
りささんと同じお名前ですね。
理彩ちゃん、ひとりではないということ、忘れないでください。
かっこちゃんの本に書いてありましたね。
みんなあたえられた自分の人生を一生懸命生きていけば大丈夫なのだと。
一緒にがんばりましょう。
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ララちゃん、なんて素敵なお名前でしょう。うれしくてなりません。
りささんがメールをくださった二日前には「ダウン症の子どもが家に生まれました」と講演会でお話をしてくださったご夫婦があって、
そのお話をメルマガに書かせていただいたところでした。
そして、りささんがメールをくださって、
今度は未来さんが、本を読んでくださってメールをくださいました。
そして、理彩ちゃんへの言葉。
きっと、これは、起きるように、つながるようになっていたのかなあ。
それが神様の計らいかなあって、そんなふうに思って、涙が出ます。
私たちはいつも、本当に守られてここにあるんだなあと思います。
私こそ、未来さん、りささん、光ちゃん、ララちゃん理彩ちゃん、
みなさんにお礼を言います。ありがとうございます。
                               かつこ



〈昨日の高校生の理彩ちゃん〉のメールです。


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理彩といいます。高校3年生です。
頭痛や体の痺れからモヤモヤ病と診断され、今、入院生活を送っています。かっこちゃんのことを教えてくださったのは担任の先生で、お見舞いに本を何冊かくださって、それで、メルマガも登録しました。
かっこちゃんは、私の命の恩人です。
大げさだと思うかもしれないけれど、本当にそうです。


私が通っている学校は受験校です。
友達は難関大学と言われる大学受験を目指し、毎日がんばっています。
私も病室に本を持ってきていますが、
こんな時期に病気になって、私の人生はこれで終わったと思いました。
投げやりな気持ちになって、両親にも迷惑ばかりかけて、生きていく希望がまったくなくなりました。


ところが、メルマガを読んでいるうちに、自分の悩みは小さなもののように思えてきました。
宮ぷーさんは倒れてから2年半。
体も動かなくて、お話もできなくなって、
それでもあきらめない宮ぷーさんとかっこちゃん。
あきらめたら終わり。あきらめなければ大丈夫。
そんな言葉が心に残り、気がついたら、前向きに物事をとらえること
ができるようになってきました。
身が入らなかった受験勉強も、今はできるようになりました。
入院しなかったら、知ることができなかったことも知ることができるよう
になりました。
かっこちゃん、大学の進路も、かっこちゃんや宮ぷーさんにお会いしたことで、変えることにしましたよ。
かっこちゃん徳永英明さんを知っておられますか?


 同じモヤモヤ病でがんばっていて、私は徳永さんのことが大好きです。
モヤモヤ病の人たちにとって、またいつか元気にがんばっていけるという証明のような方です。
宮ぷーさんもきっと徳永英明さんのような方だと思っています。
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