「蘭亭序」

行く先々で出会った富山県速星中学校の生徒たち、
金沢21世紀美術館でも会いました。
体験学習で近江町市場、兼六公園金沢城などを、
グループに分かれて回っているようです。
「ハイ ポーズ!」


美術館前広場にある野外アート 人が自由に出入りできます。


美術館の無料ゾーンでは、「高校生の美術展」が行われているので見に来ました。


郁ちゃん、書道部に入っているさやちゃんの作品です。
小学生の頃少しだけ習字を教えたことがありますが、
それがきっかけで「書」が好きになってくれたとしたら、うれしいことです。
今では難しくて読めません。

「永和九年  歳は癸丑(きちう)に在り
 暮春の初め 会稽山陰の蘭亭に会す」

書聖と言われた中国の王羲之(おうぎし、303年 - 361年)の最高傑作
蘭亭序(らんていじょ)の冒頭部分です。

書道史上最も有名な書作品といわれています。


東晋時代の永和9年(353)3月3日、会稽郡(かいけいぐん、現在の紹興)の長官を務めていた王羲之は、風光明媚な蘭亭に41人を招いて詩会を催しました。
川の水を引いて曲がりくねった流れを作り、人々は小川の左右に陣取ります。
川上から杯が流れ着くまでに詩を作り、もし詩が出来なければ、罰として大きな杯に3杯の酒を飲まされるという、文人ならではの優雅な宴です。

紹興 蘭亭

王羲之は、この詩会で出来た詩集の序文を書きました。
これが世に名高い蘭亭序です。
美しい自然に包まれながら、前半では宴の様子を述べ、
後半では流れゆく時間の中で生命のはかなさに思いを馳せます。