Aptanaのダウンロード/インストールができない

久しぶりにRailsをやり直そうと決めてAptanaをインストールしなおしてみたが、やっぱり素直にインストールできないので、いくつか注意事項をメモしておく。
ちなみに、端末環境はWindows7 64bit版。ブラウザはChromeだけど、恐らくこれはそれほど重要ではない。


ダウンロードできない
まずダウンロードページにアクセスする。2017/8/16時点ではここ。
 http://www.aptana.com/products/studio3/download.html

まずWindowsでアクセスしているのMacがでるし、Downloadボタンを押してもダウンロードできない。
真ん中アタリに「Customize Your Download」があるので、これを押してみる。

なんとどうやら正しく選択されているようだ。(Windows, 64bit)
結論から言うと、Windowsの場合は64bit版というものがなく、32bit版を互換モードで使用する必要がある。
恐らく、環境選定は正しいものの、該当するモジュールがないので表示できない(=一番上にあるMac版で出る)、ということなのだろう。
Architectureの部分で「32bit」のラジオボタンを選択すると、Architecture自体が消え、上の表示が正しくなる。

これで、下の「DOWNLOAD APTANA STUDIO 3」がクリックできるようになる。
ちなみに、メールアドレスの入力は必要ない。


インストールできない
これはここのまんま。
Aptana Studio インストールができないときの解決法(Node.jsインストール不要) - Qiita
以下のコマンドをexeファイルがある場所で入力する。

>> Aptana_Studio_3_Setup_3.6.1 /passive /norestart
(実行コマンド名はファイル名にあわせること)

64bit版ruby2.1でmechanizeがインストールできない

超絶面倒だったのでメモ。

64bit版でRuby2.1をインストールし、そこからmechanizeをインストールしようとして失敗しました。
結論から言うと、32bit版を使用することでお茶を濁しています。
ので、解決策を探索してきた人はごめんなさい。

1. SSLの証明書エラー

Ruby2.1をインストール後、(最近はrubygemsがデフォルトでパッケージングされているので)gem を使って

gem install mechanize

と気持ちよく打つと、

Gem::RemoteFetcher::FetchError: SSL_connect returned=1 errno=0 state=SSLv3 read server certificate B: certificate verify failed

と気持ち悪く返されます。これは、Ruby側の不具合で、Ruby2.1.x系+Windowsでだけ出る模様。
詳細は以下のサイトを参照ですが、要は対応する証明書が入っていないことが原因。
AddTrustExternalCARoot-2048.pem を lib\ruby\2.1.0\rubygems\ssl_certs にブチ込んで解決。
 http://qiita.com/shimoju/items/394818b4989b94680aaf

2. devkit入っていないエラー

気を取り直して再度 gem install mechanize すると、
devkitをインストールしてから出直してこいやコラと言われる。
まぁ、これはRuby使ってる人ならよくある話で、本家から対応するDevkitパッケージをダウンロード、
展開、Rubyディレクトリに上書きしてから対象ディレクトリ上で、

ruby dk.rb init
ruby dk.rb install

をやる。どうも昔は init の後で config.ymlを手動書き換えする必要があったようだが、今では自動生成でちゃんとうまいことやってくれる。
ちなみに複数バージョンのRubyをインストールしている諸氏は、複数バージョンに適用できるようにconfig.yml自体は生成される。
が、コピー上書きしたバージョンは1つなので、installがスムーズにいくかは甚だ怪しい……

3. unf_ext問題

さてここから本番だ。

更に気を取り直して三度目の正直をすると、以下のようになる。これは困っている所なので、助け募集の意味も込めてちゃんと全部載せる。

C:\Ruby21-x64>gem install mechanize
Temporarily enhancing PATH to include DevKit...
Building native extensions.  This could take a while...
ERROR:  Error installing mechanize:
        ERROR: Failed to build gem native extension.

    C:/Ruby21-x64/bin/ruby.exe -r ./siteconf20150125-532-1n8ym3z.rb extconf.rb
checking for main() in -lstdc++... *** extconf.rb failed ***
Could not create Makefile due to some reason, probably lack of necessary
libraries and/or headers.  Check the mkmf.log file for more details.  You may
need configuration options.

Provided configuration options:
        --with-opt-dir
        --without-opt-dir
        --with-opt-include
        --without-opt-include=${opt-dir}/include
        --with-opt-lib
        --without-opt-lib=${opt-dir}/lib
        --with-make-prog
        --without-make-prog
        --srcdir=.
        --curdir
        --ruby=C:/Ruby21-x64/bin/ruby
        --with-stdc++lib
        --without-stdc++lib
C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:456:in `try_do': The compiler failed to gen
erate an executable file. (RuntimeError)
You have to install development tools first.
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:541:in `try_link0'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:556:in `try_link'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:742:in `try_func'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:973:in `block in have_library'

        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:918:in `block in checking_for'

        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:351:in `block (2 levels) in po
stpone'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:321:in `open'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:351:in `block in postpone'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:321:in `open'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:347:in `postpone'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:917:in `checking_for'
        from C:/Ruby21-x64/lib/ruby/2.1.0/mkmf.rb:968:in `have_library'
        from extconf.rb:2:in `<main>'

extconf failed, exit code 1

Gem files will remain installed in C:/Ruby21-x64/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/unf_ex
t-0.0.6 for inspection.
Results logged to C:/Ruby21-x64/lib/ruby/gems/2.1.0/extensions/x64-mingw32/2.1.0
/unf_ext-0.0.6/gem_make.out

ちなみに、gem_make.out は上記と似たようなものが出ているだけだが、mkmf.log はこんなものが出てる。

"x86_64-w64-mingw32-gcc -o conftest.exe -IC:/Ruby21-x64/include/ruby-2.1.0/x64-mingw32 -IC:/Ruby21-x64/include/ruby-2.1.0/ruby/backward -IC:/Ruby21-x64/include/ruby-2.1.0 -I. -DFD_SETSIZE=2048 -D_WIN32_WINNT=0x0501 -D__MINGW_USE_VC2005_COMPAT -D_FILE_OFFSET_BITS=64   -O3 -fno-omit-frame-pointer -fno-fast-math -g -Wall -Wextra -Wno-unused-parameter -Wno-parentheses -Wno-long-long -Wno-missing-field-initializers -Wunused-variable -Wpointer-arith -Wwrite-strings -Wdeclaration-after-statement -Wimplicit-function-declaration conftest.c  -L. -LC:/Ruby21-x64/lib -L.      -lx64-msvcrt-ruby210  -lshell32 -lws2_32 -liphlpapi -limagehlp -lshlwapi  "
checked program was:
/* begin */
1: #include "ruby.h"
2: 
3: #include <winsock2.h>
4: #include <windows.h>
5: int main(int argc, char **argv)
6: {
7:   return 0;
8: }
/* end */

さっぱりわからない。
ライブラリが足りないと思う、というのはいいんだが、何が足りないかくらいは教えてくれてもバチが当たらないと思う。

ということで色々ネットをさまよったのだが、どうやら mechanize (nokogiri) が64bit環境では怪しいかも、という記載に行きついた。
 http://www.ownway.info/Ruby/index.php?mechanize%2Fabout
 「インストール」の項目

ということで、ダメモトで32bit版を再インストールして上記手順をなぞると、なんとうまくいくではないか。
今日半日返して……

「さっさと不況を終わらせろ」

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%95%E3%81%A3%E3%81%95%E3%81%A8%E4%B8%8D%E6%B3%81%E3%82%92%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%8D-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4152093129/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1361707519&sr=8-1
間に色々あったので遅くなりましたが読了。いわずとしれたノーベル経済学賞の先生が書いた、不況をどう終わらせるか、の本。タイトルと、表紙のおっさんのニヒルな笑顔に惹かれて買ったんだが、非常に満足。

趣旨は非常に簡潔で、「現在の不況を終わらせるには、政府がガンガンと財政出動しろ!」です。これを話すための大筋としてはこんな感じ。
まず、今の時代がどういう時代なのか、という話から入る。不況がひどいって言う人もいるけど、そろそろ復帰してきたって言う人もいるよね。ほんとにひどいの? はい。ひどいんです。毎年数兆円規模で価値が毀損しているし、もっと仕事ができるはずなのに仕事ができていない、もしくは職がない人も多いし。
じゃ、何とかならないの? なんともならない、という人も結構いる。さぁ緊縮財政。これは放漫が招いた罰であり、我々は甘んじて受け入れ、謙虚に生きなければいけない。ってね。
ばーか。これは経済学的には単純で、しかも半世紀以上前に既に対処法までわかっている問題なんだ。非常に古典的な「需要と供給」の話であり、需要がないからデフレスパイラルする。だから需要を増やせばいい。増やせるのは(民間では無理なので)公共がやる。と。

すると反対する人がいっぱいいる。国債の信用問題がでてきたらどうするんだ。ハイパーインフレが起こって経済が崩壊したら。そもそも財政出動とかやっても今まで効果なかったじゃないか。うんぬん。これらの問題についても、一般人にわかりやすく、非常にユニーク(毒舌)な語り口で説明している。国債の信用は自国通貨建てならそんな無茶な低下しないよ。ハイパーインフレは、そもそも民間が貯蓄した金を出動させてるだけだから極度な需要過多にならない(=急速な物価上昇をしない)よ。今まで効果なかったのは意味がなかったんじゃなくて足りなかったんだよ。と。

ざっくり言うとこんな感じが書いてある。ただ、語り口が上述より更にひどくて、いわくこいつは「大嘘」を言っただの、バカだのみたいな話がごろごろしてる。ひどく皮肉屋。それが面白くもあるんだけどね。
あと、これらを実行するために必要な政治的な考慮も述べられている。これはすごいことだと思う。アメリカならではなのかもしれないけど。
結論は上記で終わりなんだけど、なぜこうなるのか、主張の根拠と、実際に実施したらどうなるのかといったあたりを含め、非常に読みやすく書かれている。上記に対して「ほんと?」と思ったら、読んでみる価値があると思う。
あと、訳者の人が優秀だと思う。クルーグマンの文体(原文を読んでないからわからないけど)をちゃんとユーモアある日本語に翻訳しているのはもちろんなんだけど、最後に「訳者解説」が20ページ近くもある。ここで彼は「クルーグマンは好きなんだけど、言い方がひどすぎて無駄に敵を作っている。こういうのを止めればもっと浸透するのに……」と書いている。それがわかっていながら翻訳し、しかも忠実に表現を伝えられえる(さらに本文中に、訳者の意図のような無駄な訳注がない!)のはすばらしい。こういう仕事ができる大人になりたいものだ。

ただ、こういうのは片方の主張だけを見て判断するのは良くないので、次は反「リフレ」派(リフレ:強制的なインフレ)の本を読むことにしよう。

Wordで目次に表示する書式を指定する(Word2007)

Wordでは基本的に、目次を作った際に並ぶのは「見出し」系のスタイルなんだけど、全く関係ない種類のスタイルもこの間出てきた。で、困ったので色々調べているとわかったので記載。

どうやら、目次に表示するかどうかは、書式の「アウトライン」属性で決めているらしい。
具体的には、
スタイルの変更>書式(Word2007では左下のボタン)>段落>インデントと行間隔>アウトライン レベル
にある。目次を作成するときにはアウトラインレベルがいくつまでを目次に表示するかを決めるが、これがベース。
今回のケースでは「表紙タイトル」が初期設定ではアウトラインレベル1に設定されていて、目次に表示されていた。スタイルを作り直すのも面倒だし、ということで目次からだけ外す方法を探していたんだけど、これで解決。アウトラインレベルを「本文」に戻して目次を更新したら見事にでなくなった。めでたしめでたし。

ifconfigで割り当てたIPアドレスを削除する

びっくらこいたので書いておく。
一般的に、Linux環境で一時的にIPアドレスを設定するには以下のようにする。

eth0 NICに対して 10.0.0.1 IPを割り当てる場合:
[user@host]$ ifconfig eth0 10.0.0.1

ところが、一度割り当てたが最後、削除というのができない。これが困るときがある。今回は、間違ってHypervisorのスイッチにIP割り当てちゃって、外したいんだけど network restart とかすると利用者全体に影響があるから困った困った。
というときには、以下のようにすると割り当てたIPを削除できるみたい。

[user@host]$ ifconfig eth0 0.0.0.0

なにも指定しない場合は「設定を参照する」という意味になるので削除方法に困ってたんだけど、0.0.0.0だと解除できるんだね!

「巡るサービス」

http://www.amazon.co.jp/%E5%B7%A1%E3%82%8B%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E2%80%95%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%9C%B0%E6%96%B9%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%81%8C%E9%AB%98%E7%A8%BC%E5%83%8D%E7%B9%81%E7%9B%9B%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E8%BF%91%E8%97%A4-%E5%AF%9B%E5%92%8C/dp/4903721329
ホテルグリーンコアという、いわゆるビジネスホテルの会社に焦点を当てた紹介本。
著者はホテル業界の勉強会・事業等をしている。その受講生の中でも特異な、ビジネスホテルという価格競争が激しい業界において、高いリピート率と増収増益を重ねてるこのホテルを取材、実情を丸裸にしている。

以下は(というか元々)自分向けのメモなので、本の内容のうち、トピックと、そのうち汎用的に使えるもの/特異ケースに分類して記載する。
特にこの手のドキュメンタリ−チックな本は特異ケースも多いので、抽出する必要性を感じてそうする。

■汎用的に勉強になる部分

  • 結局、事業を興すには死ぬほど仕事しないとダメ。
  • コアコンピタンスのうち強力なもののひとつは「文化の醸成」。変革の30%ルールというのがあるらしいが、トップもしくはある一定の割合で「特定の文化を持つ」人がいて、それを継承していく意識があると染まっていくようだ。この流れをどう作るか、というのは重要なんだろう。
  • モチベーションを継続できる組織:誰が来るか、にもよるけど、こういう人たちのモチベーションを高く保ち続けられるようなビジネスにする、というビジネスの作り方は重要だと思う。それが楽しく働ける場所になり、それが仕事の質になり、収益源になる。
  • 「成功するかしないかを不安に思うのではなく、成功させるにはどうしたらいいかを考える」:これはいい言葉だと思う。やる、やらないで花占いしている暇があるなら、まず動いて、その活動をどうやってうまくやるかを考える方が結果的に成功すると思う。やらないとわからないし。やってダメなら次行けばいいし。
  • 「ホテルなんてランニングがかからないから、まずやるにはいい」:ホテルで「投資が少ない」という考え方はすごいと思った。個人的に。理由はランニングコストで、確かに普通の事業なら品物の出入りがあるから、人件費以外にもそういう品物コストが大きいんだよね。ハコモノはそれはそれで初期投資があると思うんだけど。。。
  • 本質的な問いをする:「頭がいくつも集まって考えられれば、自然と正しい答えは出る。問題は、問いが正しいか、だ。」とのこと。例えば「どうやって儲けるか」じゃなくて、「我々が提供している価値は何か」とか。答えは、問いに対して出る。
  • 会社は歯車が欲しいが、社員は唯一無二が欲しい。でも、実は両立させることはできる。という話はかなり新鮮で思慮深いものだった。社員がいなくなったら、同じ仕事はできない。でも、仕事自体が全て動かなくなることはない。ということ。

■特異なケース

  • ゆとりある暮らし:これがないと、心が豊かに育たないみたい。
  • 自営業による仕事観:1週間7日仕事するのが当然、という文化。
  • 人間にコミットする意識(初期):初めのトリガ、もしくは事業のコアコンピタンスとして「人間が好きで、人のために何かしたい」というものを作っていくのは、元来もつ性格や考え方が強い。これは好み良しあしがあるのだろう。(いや、いいことなんだけどね)
  • マインドマップ、チャットワーク、全脳思考:アプローチは色々あるけど、当たる外れるはあるんだろう。脳を色々考えられるようにシャッフルする方法は多く持っておいた方がいいとは思うけど、これが自分のビジネスに合うかどうかはわからない。一方、こういう色んなツールなり考え方なりを継続的に勉強して、積極的に適用するということはどこでも重要なんだろうな。


こんなとこ?
感想としては、ドラマ的な話の流れなので、読みやすいけど残りにくい。残すためには自分で工夫が必要。具体的には、例えば経営陣の家庭環境なんかが1章書いてあるんだけど、これは「背景」であって、「自分たちに適用する」という考え方で読まない。明確には書いていないんだけど、彼らのビジネスコアは「文化」であって、これを醸成するための方法の一つが書かれているということ。とか。
あと、リッツカールトンと雰囲気は似てるんだけど、これをビジネスホテルでやるというのがすごいところ。値段本当に1桁違うしね。でも、リッツカールトンと違って人に依存している部分が大きいから、一人こけても動かせるようにどうやっていくかは今後の課題かな。

僕はダブルスタンダードが好きで、基本的なところから行くと、自分が自分に求めるものと、他の人に求めるものはあえてずらしている。当然他の人の方が低い。そうすることで自分の成長を止めず、かつ他の人に対するストレスを作らない(結果として自分の生産性が上がる)ということを両立できる。
ということを考えながら、「歯車と唯一無二」のあたりの考え方を読んで、これは自分に取り込みたいなと思った。これがある意味一番の成果かな。

「チャイナ・ナイン」

http://www.amazon.co.jp/gp/product/402331031X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=heaprcom-22&linkCode=as2&camp=217145&creativeASIN=402331031X
中国で生まれ育って、今なお中国高官に太いパイプを持つ著者が書く、中国の実情。
実はこの本は現在の政権交代(習金平政権)の前に書かれた本ですが、結構良く書かれてる。
知りたかったこととしては、最近の経済的台頭から色々と強攻策に出ることが多くなっている中国ですが、彼らの中枢自体は頭が非常にいいと思っていて。(韓国政権などと比較して。当然日本より。)
その上で、とはいえ大国の上に一党独裁なので政治闘争からは逃れられないわけで、それらの、権力の争いと、実益の天秤をどうかけているのか、といったあたりを知りたかった。
結論から言うと、この本で書かれていることとしては、中国首脳は非常によく現状を見極められているとのこと。つまり、現在はネット文化の影響により大衆の思想教育が昔ほど簡単ではなく、そのコントロールが最も難しいこと。そのため最も怖がっていることは中国国民の政府に対する不満が爆発することであること。日本は単にバッシングしていればよいわけではなく、大衆コントロールとしてのガス抜きとして適度なレベルで、とはいえ経済活動に多大な影響を及ぼすとまずいのでそのあたりの駆け引きを続けていること。首脳の中で役割分担をしており、いわゆるアメとムチのような役柄を作り、均衡を調整していること。など。
また、政権の思想志向としては訒小平時代に大枠が作られており、その時代のレールがいまだ色濃く残っていて、つまり先富(自由経済化により、先に稼ぐやつが稼ぐ)と、その後の共富(社会主義的な考え方で、先に得た富を国民に分配する)という流れの途中であること。先富の象徴は江沢民であり、共富の象徴は胡錦濤であること。今回の政権派閥としては江沢民側が多数を占めるものの、それでは(政治腐敗も進むので)立ち行かないから方針を協調路線にするであろうこと、などが述べられている。
いくつか中国を論じた記事を見たりしているが、ここに書かれている知識を元に見ることで非常に背景が理解しやすくなる。良本。