さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その42「ヘイルシャムの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MilkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 ヘイルシャム[Hailsham(CAN)]→2002年7月25日、用途変更

 1988年生。父はMill Reefと並ぶ、Never Bend系の名種牡馬Riverman。母はHail to Reason系の名種牡馬Haloの直仔で、プリンセスエリザベスS(加GI)を勝ったHalo's Princessという良血。近親にSTCメルセデスクラシック(豪GI)を勝ったCurata Stormがいる。

 現役時代は、英クラシックトライアルS(英GIII)に勝って欧州クラシック路線に乗り、ダンテS(英GII)2着を経て、伊ダービー(伊GI)を制した。その後は勝ち星を挙げることはできず、現役時代の通算成績は13戦3勝。

 種牡馬としても、これといった活躍馬を出すことができず、残念ながら失敗と言わざるを得ない。父系のNever Bend、母の父のHaloとも、日本には非常に相性の良い系統だけに、もっと走れる馬が出せたと思えるのだが。