今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2013年1月号の感想


http://4koma.takeshobo.co.jp/cat02/4284/


せんせいのお時間』 ももせたまみ
 ゲスト。
 高校3年生の2学期がついに終わり、ここまで来たら、あっという間にセンター試験&入試。感慨深い。やっぱりリアルタイムで終わるのかなあ。


『うしろのご先祖さま』 勇人
 クリスマスも近いのに、なぜかお盆ネタ。
 短いページにビキニあり、入浴シーンあり。でもほっこり系。
 23歳なのにきちんと盆飾りをする菜々緒さんは敬虔な仏教徒。ちゃんとお漬物も作ります。
 日本にも野生のゾウはいましたが、マンモスじゃなくてナウマンゾウですね。


『芥川クンの恋は突然に』 カザマアヤミ
 芥川クンは友人山本の妹にひとめぼれしましたが、モデルになった芥川龍之介は、友人山本喜誉司の姪と結婚しました。山本喜誉司は、後に日系ブラジル人社会で活躍した農業家だそうです。


『ボク恋コンダクター』 坂巻あきむ
 水色髪とか緑髪のギャルゲーと聞くと、ときメモが思い浮かびますが、多分世代が全然違うのでしょう。マジで1世代くらい違う。


『はるまちダンス』 佐藤両々
 誰得コスプレ漫画は両々先生の独壇場。改めて思いますが、姉弟SMとか誰得コスプレとか、佐藤両々先生と碓井尻尾先生とは、非常に親和性が高いですね。
 祝祭空間における、男子高校生(男子高の高校生)と女子高校生(女子高の高校生)のぎこちなくてちぐはぐなコミュニケーションの象徴として、剣道面に浴衣の誰得コスプレは、うまく機能していたと思います。
 千葉房乃のキャラクター名もいちごの品種から。千葉県の「ふさのか」が元ネタです。ちなみに兄貴の同級生、仁志豊は、ジャガイモの品種「ニシユタカ」から。


『路傍のミオ』 小池恵子
 同意してくれる人は少ないかもしれませんが、今月のお客さん、カラスヤサトシ先生が描く女性キャラに似ていると思います。49ページとか特に。


『S・Aで会いましょう』 胡桃ちの
 車を巨石で潰す→ドッキリでごまかす→証拠隠滅は、いくらフィクションとは言え、ひどすぎる犯罪。トンネル天井板の崩落事故と時期も重なってしまいましたし。


『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史
 「中高大と」 大学卒だったあいりさん。先月の同窓会はカトレア学院のものだったことが確定。ディレクターの毒舌本音トーク。このディレクターにしてこのパーソナリティーあり。ディレクターをクソ呼ばわり。
 「とても言い出せない」 クリーンな放送を目指す栗院さん。ラジオ番組のスポンサーをやっていただける企業はありがたいものですが、放送内容への干渉はほどほどに。例えば、ラジオパーソナリティーがいきなりラジオショッピングのコマーショルをしゃべりだす姿って痛々しいですもんねえ。自分は買う気がないのに白々しいクソ芝居。本番でのパーソナリティーの発言自体も、インチキに聞こえてきます。
 「抑圧と解放」 桂枝雀的な。あれは「緊張と緩和」か。深いタイトル。抑圧する側も抑圧されていたんだ。4コマ目で目をそらすあいりがかわいい。
 「あいり17歳」 ラジオに放送コードがあるように、ファミリー4コマ誌にも表現の自主規制はあります。そのなかで、下ネタを直接言わずに、下ネタの集まりそうなタイトルを考えたのでしょう。「もんもん男子校」。見事です。放送部のあいりは、ON AIR モードだったのか。
 「30代にはやや好評」 佐藤両々先生とか、重野なおき先生とか、合唱曲が好きな30代漫画家は多いですからね。
 「俺のプライド」 下ネタを瞬時に察知する動物的な勘。個人的な思い出で言うと、バラエティー番組のピー音の元祖は上岡龍太郎、アハーン音の元祖はダウンタウンという印象です。
 「勇気をくれた君の名は」 タイトルオチならぬラジオネームオチ。例えば、椎名林檎が、自身のギリギリの救済ソングに『虚言癖』と名付けたようなものか。「陰毛エクスタシー」もファミリー誌で出版できるギリギリを狙ったネーミング。これが「陰嚢エクスタシー」だとボツになるかも。
 「気を付けてね」 西南戦争は1877年、後三年の役は1083年です。ただ、歴史年号がそのまま試験に出ることは少なく、物事の前後関係や、何世紀のどの辺に、どんな順序で事件が起こったかを覚えていれば、歴史の試験はなんとかなった記憶があります、
 「たまりにたまったものを」 裏番組で下ネタノリノリになるディレクター、放送作家、およびパーソナリティー。なお、「恥知らずで社会不適合なゴミ虫投稿者」という言葉は、いしいひさいち先生のホームズ4コマで、ワトソンの妻メアリ(キャラは三宅さん系)がホームズを罵倒するときの「社会不適応者」「バチあたりのセンチ虫」という言葉に、大きく影響を受けていると思います。センチ虫って知っていますか。センチメンタルな虫じゃないんですよ。便所に湧く蛆虫です(大阪方言)。罰当りの便所の蛆虫ですよ。「インキンタブチ死んじまえ」と並ぶ、臓腑をえぐる三宅さん二大罵倒台詞と言えるでしょう。




 「通れそうにないや」 郵便局は禁煙じゃないのか。それとも、きまりを破るから不良なのか。
 「踏みまくり」 NN文具は、ナイトリバースとコラボして、キンタマのついたボールペンを商品化するべき。


『ヒナ書房へ行こう』 都波みなと
 補助券が300円に1枚は気前がいい。3万円で100枚ですからね。電機屋さんで、束で消えていくのも納得。


『ピンクそらりんご』 みずしな孝之
 恐怖実話もミステリ系フィクションも書く作家というと、九条蓮は平山夢明のような作家か。でも、平山夢明と一つ屋根の下は嫌だ。それは嫌だ。しかしなぜ九蓮宝燈のような名前?


『もしもしぐま』 梶原あや
 「げきたい!」 泥棒に躊躇なく「強力な殺人ビームlを放つアナーキーさが素敵。