まんがライフオリジナル2017年8月号
まんがライフオリジナル2017年8月号の感想
『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ
「あるはずのないもの」 カレー丼の中の蛙、タイカレーを知らず。
「取り出しましたるは」 PPAPで照れ隠しをしていますが、割と重めの2コマ目。
「何か出てきた」 短いページのなかで、この娘ならば好かれるだろうな、という説得力が表現できていて、すごいな、と感心しました。
『ばつ×いち』 おーはしるい
Xは、東京じゃなくて、海無し県にあるのか。一気に親近感がわきました。
関東の海無し県には、大規模な市街地やメジャーな観光地が少ないので、チェーン店でない喫茶店を続けていくのは、なかなか大変です。がんばっているなX。
『願いましては』 碓井尻尾
「光景」 泣きっ面でパチパチ。この世ならぬ光景を見た顔。
「切実」 1コマ目も、この世ならぬ光景を見た顔。
「復活」 万里は、確認するまでもなく友達ですからね。
『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ
「ヘッドショット」、「かゆい くま」、「鉢合わせ」と、アルバートの禍々しさが、どんどん増幅している。
「かゆい くま」って、バイオハザードのパロディなのかな。確かにバイオハザードだし。
『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史
24皿目 坦々麺
『みっちゃんとアルバート』もそうですが、『オバケのQ太郎』のように、異世界から来た同居人と生活するという漫画のジャンルがあって、新婚生活漫画にも、そんな一面があるのかもしれません。
家庭で芝麻醤を買っても、使いきるのは難しいので、代わりに豆乳を使ってゴマの感じを補うのでしょうか。繊細な豆乳で味のバランスをとるのというのは、なかなかに難しそうです。
マツコの番組は観られなかったのですが、日本の坦々麺には明確な定義が無いようで、そのバリエーションは非常に豊富です。
四川料理の汁なし坦々麺は、ピーナツ、ラー油、花椒が基本で、ピーナツの効果なのか、驚くほどにコッテリしています。麺に関しては、各店で個性がありますが、個人的にはコシの無い麺のほうが合うように思います。
『麺匠むさし坊』の坦々麺は、クワイ、ルッコラ、ラディッシュを具材に加え、自分ですったゴマをふりかけるというスタイルを、15年前から採用しています。
夏期限定の冷やし坦々麺では、具材にピーカンナッツとアボカドを使います。ゴマやピーナツなどの植物性油脂は、坦々麺において柱となる存在なので、油脂の多いピーカンナッツやアボカドも、それを補助する役割を果たすわけです。
また、川崎市民のソウルフードであるニュータンタンメンは、ガツンとニンニクの効いたスープを、かき玉子と挽肉が一面に覆うという全く独自の麺料理。焼肉の町の川崎らしく、どこかクッパを思わせる味です。
『だから美代子です』 むんこ
超人的な赤ん坊だった波平が、普通の17歳として美代子さんを見つめることで、美代子さんの非凡さが浮き彫りになる。ハチャメチャな波平は、ここに行くための伏線でもあったわけか。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
よぼよぼの老猫が、化け猫になると迫力があって、強い精神の不滅を感じました。