雑誌の写真

久しぶりにmeets regionalを買った。
ぱらぱらとページをめくっていて、何とはなしに違和感を感じていた。


あ、写真が違う!
ノーフラッシュのものが多いということに関しては、さして以前と変わらないのだけれど、
あれ?異様にくっきりしてない?
暗い夜のお店なのに、細部までくっきりしてない?
お店の隅々までくっきりしてない?
蛍光灯の青白さや、白熱灯の仄赤さが感じられないなあ。


ああ、超高感度のデジタルかあ。
広角ズームの歪曲収差も癇に障る。
酔人の暗く視野が狭まったご機嫌が全く感じられないよ。
焦点の定まらない、ボケやブレや流れや滲みこそ、meetsの真骨頂だったのでは?


銀塩が使えないのなら、
せめてISO感度を落としてください。
シャッタースピードを落としてください。
AEを使うなら、ぐっとマイナス補正にしてください。
色温度に気を使ってください。


こんな写真を使うのなら、meetsである必要はない。
meetsがmeetsたる所以を再認識してほしい。
ご機嫌をご機嫌として表現するということは、情報をあからさまにハイビジョンで公開することではないよ。


人間の視野角で、人間の感度で、人間のぬくもりを、アツさを、伝えてほしい。
現場の空気感を伝えてほしい。
meetsはmeetsであってほしい。