日本長距離走情報英文サイトの猫ひろし五輪決定関連ノートの和訳


日本の長距離走に関するニュースを集めた英文サイトの猫ひろし五輪決定記事
http://japanrunningnews.blogspot.com/2012/03/comedian-neko-tapped-for-cambodian.html
のTranslator's noteを和訳しました。
日本陸連のコメントについても疑問が投げかけられています。


2012年3月26日月曜日


報知新聞記事の英訳(略)


翻訳者ノート:日本陸連の職員が11月に、猫のこのたびの国籍変更は規則違反ではない、なぜなら彼は日本陸連の登録選手ではないからだ、と述べたと報じられているが、しかし、彼が2009年2010年2011年東京マラソン日本陸連登録選手部門のゼッケンを付けている複数の写真が、猫自身のブログ上で容易に閲覧可能である。2011年4月に2011〜2012年度が始まる際に彼が選手登録を更新しなかったということはありえるわけだが、しかし、もしそれだけで国籍変更に関する諸規則から彼が適用除外されうるのであれば、この戦術がなぜ他でもっと広く活用されていないのかが理解しがたい。ある一定の能力水準を超えるアスリートにしかこの諸規則は適用されないとかいうことなのだろうか?
 猫がカンボジア チームに選ばれたというこの非公式発表は、カンボジアの国内記録保持者であるハエム=ブンティーンの犠牲の上になされているように思える。ブンティーンは報道によると、ロンドンへの実力参加資格を得るべくパリ マラソンに向け今月末までケニアでトレーニングを行なっており、これには日本の農業企業が資金援助を提供しているとのことだ。ブンティーンの2009年からのPBは猫の現在までのベストより5分速いのだが、どうやら彼はカンボジアの連盟・オリンピック委員会との関係がうまくいっていないようだ。
 ブンティーンの状況をどう考えたらよいかはなかなか難しいが、しかしいずれにせよ猫のオリンピックへの選抜は、諸規則の文言にはどうにか違反していないかもしれないとしても、国際陸上競技連盟オリンピック出場資格規則D.6.aが、小国の自国のアスリートたちの進歩と意欲を促進するために活用されるのではなく、すでにカンボジア オリンピック委員会と結びついて日本のツーリズムの利益をカンボジアで生み出すために利用されている外国生まれの有名なセレブリティがオリンピックへ行く手段として利用されることは、公明正大であるとは言いがたい。もしも世界のメディアがロンドンにおいて、トップから半時間遅れでゴールする猫を、より才能のあるネイティブのアスリートの犠牲の上にツーリズムを振興するための政府と外国人セレブリティとの間のビジネス取引として映ずるままに描き出すことなく、辺鄙な国の孤高のアスリートによる素晴らしき行為としてありきたりに演出するならば、それは非常に、非常に残念なこととなろう。


投稿者:Brett Larner 時刻:3:19 PM