かたつむりは電子図書館の夢をみるか このページをアンテナに追加

2007-10-20

[][]「司書資格取得者が100人いる村」を妄想しようとしたんだが・・・


博士が100人いるむら」を参考に「司書資格取得者が100人いる村」ってコピペを作ったら面白そうだなー、とか思ったんだが。

毎年1万人いると言われる司書資格を取得した学生の、その後の進路に関する統計がちょっと探しただけでは見つからなかったっていうのと。

100人に換算すると1人も司書にはなれないんじゃないか、って懸念があったためにとりあえず中断。

5%は図書館員になれる、という話もあるんだが*1・・・年間500人も司書求人あるのか??

大学図書館員とか厳密には司書じゃない*2役職も入れての話だろうか・・・ふーむ、奥が深い。


ちなみに図書館情報専門学群の卒業生に限定すると、2006年度は卒業生147名中、公務員・図書館・学校・大学等への就職は全部あわせて20名くらいらしい。

そのうちどれだけが実際に図書館員になったのか、ってことを考えるとさらに狭き門であるのだろうなあ。

ちなみに図書館情報専門学群の定員は1年次からの入学で150、3年次編入で30の計180。

だいたい毎回定員よりちょっと多めにとっているはずなので、実際に2006年度に卒業すべきだった人間の数を考えてみると・・・

ぶっちゃけ、図書館情報専門学群の入学者については、卒業後ストレートで図書館員になれる確率よりも、留年・休学・退学などにより4年で卒業できない(あるいは卒業自体できない)確率の方が高いという面白い恐るべき結論が。


まあ、確か国立大学を4年で卒業できる確率自体そんなもんなはずなので、図情が卒業しづらいというよりは単に図書館員がめちゃめちゃ狭き門、ってだけなのだが。

それでも全国の司書資格取得者に対する図書館員になれる確率から比べればまだまだ高い方なわけだし*3

あと大学院進学者の中にその後図書館員になった人間がいる可能性があるので、まああんまり単純化して考えるべきじゃないだろうな。


しかし、どうせそんなに図書館員になるのが難しいんだったら、いっそ司書資格自体の難易度を上げちまえばいいんじゃないか、とも思うんだがなあ・・・

毎年1万人がとれる資格に希少性なんか皆無なわけだし。

いっそ国立国会図書館一種級の難易度の問題設定の試験で90点以上取れないと不合格、とかにしてしまえば年間5人くらいしか資格取れなくなってちょうどいいんじゃないだろうか、とかなんとか。


あるいは、日本で独自に司書の上級職を設定するのも面倒だから、いっそ司書の上級職の要件としてアメリカで良くある「ALA認可課程でのMLS(図書館情報学修士号)と、その他の専門分野の修士号または博士号」を日本でも採用するとか(笑)

米国への留学経験がないと専門職にはなれないという・・・って、冷静に考えたらそこまでの能力がある人間はあっちで図書館員になっちまうか・・・むむむむむ・・・

*1:ソースはリンク先での糸賀先生の談話「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第3回)配付資料 [資料3]−文部科学省。ただ、「図書館に勤めるのが」ってことは、司書職制度に基づかない勤務や非常勤/派遣での勤務も合算しての話か?

*2:「司書」は公立図書館員の資格。大学図書館専門図書館の専門職に関する資格は、厳密には国内には存在しない

*3:つっても通信課程や司書講習での資格取得者と大学課程での取得者が同じじゃ困るわけだが

図情最終新歓委員長図情最終新歓委員長 2007/10/21 09:51 こちらでははじめまして。
司法試験合格年3千人計画に反対するとニュースになっているのに、司書試験合格年1万人に反対しても何もないんですよね。一文字違うだけなのにこんなにも差があるなんて・・・

(´・ω・`)

ささきささき 2007/10/21 12:39 こらこら、単位取得とかの自己責任分を「確率」という不可抗力に置き換えてはいけませんよ(笑
どちらかというと「確率」よりも「割合」でしょうに。
「図書館員になる」のはまぁ就職だから「確率」だろうけど、
卒業できないのは自由意志が関わってくるので「確率」じゃないはず。

min2-flymin2-fly 2007/10/21 13:01 >図情最終新歓委員長さん
はじめましてー。

>司法試験合格年3千人計画に反対するとニュースになっているのに、司書試験合格年1万人に反対しても何もないんですよね

今の司書制度は資格認定に試験があるわけではない、っていうのはまあさておき・・・司法試験に比べると全然世間様に注目されていないのは、確かに(苦笑)
まあ弁護士-裁判官-検察官ら法律家は医師と並ぶ伝統的な専門職だから別格っちゃあ別格とも言えますが・・・


>ささき
>単位取得とかの自己責任分を「確率」という不可抗力に置き換えてはいけません

そこはあえてスルーしてたのに(笑
まあ自分でも「ん? これ”確率”って言葉づかいおかしくねえか?」って思ってました。
ぶっちゃけ図書館員になれるか否かも自助努力の範囲内(死ぬほど勉強して国立国会図書館一種合格程度の能力身につけとけば良かったんでしょ、とか、はなから合衆国に留学してMLSとっとけばいいんじゃないの、とか)なので、そっちも”確率”じゃないですな。どっちも”割合”。

図情最終新歓委員長図情最終新歓委員長 2007/10/21 13:44 おおっと、記述ミスってました。
コピペしただけだったんでミスりました。
申し訳ないです・・・

min2-flymin2-fly 2007/10/21 21:38 でも実際、M先生あたりは司書資格についても資格試験を実施しよう、というような主張をされていたりもしますが・・・すぐには実現しそうにないですね(汗)
それに試験だけでは測れない能力も多々あるわけですし・・・
・・・やっぱあきらめてダブルマスター必須にすべきか??

humotty-21humotty-21 2007/10/21 22:06 司書資格自体の難易度を上げる、とか上級資格を作る、みたいな話をしようとすると、まず司書が専門職か(資格試験を必要とするのか?)みたいな話に入って、司書の専門性でgdgdになって進まないんですよ。
試験をするのでなく受講単位数を増やすにしても、そこまで学ぶことが(図書館で働くことに対して)あるのか、という話になりますし。今の日本の司書に必要なのは学よりも経験だそうですし。。
他にも司書の講習自体も必ずしも図書館情報学の学者がやってるわけじゃないという問題とか、司書の資格には問題がいっぱいですよね (´・ω・`)

司書資格所有者のうち、図書館員に希望している人で100人の村を作ったらまた面白そうだと思ったり。。

min2-flymin2-fly 2007/10/21 22:26 >まず司書が専門職か(資格試験を必要とするのか?)みたいな話に入って、司書の専門性でgdgdになって進まないんですよ。

もう開き直って「今の司書は専門職(profession)ではござらん! 合衆国で言う”techinician”級のスキルでござる! そんなんだから日本の図書館は”欧米に100年遅れている”と言われるでござるよ! 今の図書館に専門職がいらないとか言われるのは今の”図書館”が”library”と呼べるような代物じゃないからでござる!」と叫ぶような過激派を増やせばいいのかな、とか思うのだけど。
この論理に従うとうちの大学を卒業したくらいのレベルじゃprofessionとしては使い物にならん、ってことを認めることに(苦笑)
まあ実際、自助努力・自己研鑽の出来る一部の人以外は使い物にならんと思うけどね(この場合の”professionとして使い物になる”は合衆国で専門職として勤務できるレベルを指す。そもそも学部卒ではなれない、ってのはまあ、おいておこう)。

>他にも司書の講習自体も必ずしも図書館情報学の学者がやってるわけじゃないという問題とか、司書の資格には問題がいっぱいですよね (´・ω・`)

確かにー。まあ、「図書館情報学の先生」って存在自体がかなり希少なものなので、全国1万人も司書を産もうとしたら歪みは出るんだろうけど・・・だから1万人もいるのかよ、と・・・


>司書資格所有者のうち、図書館員に希望している人で100人の村を作ったらまた面白そうだと思ったり。。

まずうちの大学からのエントリだけでも1/10以下に減るからね(苦笑)
俺自身、資格はとるけど図書館員希望しない人だし。
全体だとどのくらいが実際に図書館員を希望して就職活動するんだろうなあ・・・やっぱ1000人くらいには減ったりするのかなあ・・・それを100人に圧縮する、となるとどうなるんだろう?
20%くらいが正規職員、10%くらいが公務員等として働きながら図書館への異動希望を出し続ける、30%くらいは非正規職員で20%くらいが別の仕事をしながら図書館への就職活動を続けるあるいは就職浪人、最後の20%は家事手伝いとか?(完全にイメージでものを言っています)

moralaturgiemoralaturgie 2007/10/22 13:36 ちなみに日本で「ダブルマスター」っていうと、出来のわるい世襲税理士を意味する言葉であって、とにかくよいイメージがないんですよ。
補足すると、法学系および商学系の修士号(大抵は3流大学院の)を取得することで、難関の税理士試験が全科目免除になる!という特典がつい最近まで存在していたのです。

yhwhyhwh 2007/10/22 15:07 上級職とか言い出すとまた戦争が(ry

yhwhyhwh 2007/10/22 15:16 連続投稿すみません。皆さん知っておられるかも知れませんが話の種になれば。
>http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/liper/report06/report.htm
ちなみにこの調査のアンケートは僕も1年次に答えてます。

min2-flymin2-fly 2007/10/22 22:38 >moralaturgieさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
「ダブルマスター」にそんなニュアンスもあったとは・・・うーん、それだと確かにそうした制度の存在を知っている人にはあまりいいイメージを持って貰えなさそうですね・・・

・・・「デュアルマスター」とか言いかえるとなんかちょっと今風?


>yhwhさん
おお、LIPER調査w
あらためて見ても書館情報学関係者そろい踏みな研究ですよねー・・・全部の論文をちゃんと読んだわけではないですが。

学生へのアンケート調査の論文について言えば、本が好きで図書館(主に公共図書館)に対して色々な経験とプラスイメージを持っている人が図書館での勤務を強く希望する、っていう傾向はまあ、周りを見渡してもそんなもんかなあ、と。
そして文学部の多さ(笑)
院の授業のために読んだD. アーカートの「図書館業務の基本原則」って本の中で、図書館員には自然科学的な素養が必要だ、みたいなことが言われてたりしたのを読んで「まったくだー」とかうなずいていたのですが・・・現状、なかなか、厳しそうだなあ(苦笑)
別に自然科学出身じゃなくてもそういう素養は持ちうるとは思うけど(自分だって自然科学出身じゃないわけだし)・・・うーん、どうなんだろう・・・

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