歯折した歯の治療 その4

今回から、折れてしまった歯を抜かずに治す方法をご紹介していきます。


症例は3kgの小型犬で、歯が折れた時期は不明とのことでした。


右上顎第4前臼歯が折れて神経が露出してしまっています。


折れて1−2日以内であれば神経を残して治療を行います。


今回のケースでは、折れた面に歯石か付いているため、折れてからそれなりの時間が経っていると思われました。


イムリミットを過ぎた神経は、口の中の細菌が入り込んでいるため抜いて治療を行わなければいけません。



まずは歯石など除去しきれいな状態にします。




次にレントゲンを撮影し、歯の根の方に感染が広がっていないかを調べます。




もし、感染が広がっている場合には、前回のご紹介したとおり抜歯が適応となります。


今回は大丈夫だったので神経を抜いて歯を残す治療を行います。



まずは、神経を抜くために歯に穴を開けます。



出来た穴から、ファイルという道具で神経を摘出します。



続きは次回に。