R.O.Dを買ったり

なんとなく長い休みなので R.O.DBlu-ray BOX を買ってしまった。はっきり言って衝動買い。お金全然ないのに・・・。

R.O.D -THE COMPLETE- Blu-ray BOX 【完全生産限定盤】

R.O.D -THE COMPLETE- Blu-ray BOX 【完全生産限定盤】

長さの関係もあるけれど、OVA より TV の方が格段に面白く感じました。アニタの記号化が控えめな子供がいい感じでかわいいです。鳴き声の痛々しさとか。

後半の鬱展開は世界を敵に回す感がアリアリで、どこまでもどこまでも不利に不利に追い込まれていく感じがハンパ無いです。なんでアニメを見てこんなに苦しい思いをしなくっちゃ成らないのだろうと思ってしまう。

こういうハラハラ展開の場合、毎週見てる分には次週が愉しみだけれど、最終回を見ちゃうと繰り返し見たいと思わないパターンが多いので、「Blu-ray BOX をいきなり買っちゃったのは、もしかしてわたし、やっちゃった?」と内心ひやひやで見ていたのですが、それも杞憂でした。


だって、最後のアニタがひさちゃんと一緒に本を読むシーンが素晴らしい。

胸をきゅっと絞り出されるような幸せの描写がたまらないのです。


わたしの一家も(父様を除き)、重度の活字中毒です。休日に同じ部屋でほとんど会話もなく黙々と本を読むのはとても幸せです。

だから、幸せの形としてしっくり着てしまうのだなぁ。

妖怪アパートの幽雅な日常(4)

物の怪や霊能者やらが満載のアパートに引っ越してきてしまった高校生の物語。このシリーズは大好きです。

妖怪アパートの幽雅な日常 4 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 4 (講談社文庫)

もともとは児童文学なのだけれど、手だけで料理上手な幽霊 るり子さんとか、前向きに育っていく主人公の夕士くんとか、少々「いけないこと」がステレオタイプな道徳的な物語付けとか、読んでいて愉しい。

回帰祭

小林めぐみねこたま が好き。

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

宇宙移民の末、中途半端なテラフォーミングによるドーム(=不時着した移民船)暮らしで世代を重ねた星の物語だけれども、その不自然な町のしきたりを紐解くと、謎と陰謀が重ねがけされている、その一枚一枚をはがしていく、ミステリーな展開が、ページをめくる手を止める隙を与えません。うぅ、、早く寝なくちゃ、寝なくちゃ、、と思いつつ、最後まで一気読みしてしまいました。

そんなこんなで、読んでいる最中はぞくぞくと面白かったのだけれども、読み終わってみるとそんなにおもしろくなかったような。ネタバレはいくないので詳しくは書かないのですが、どうにも振り返れば結局どういう話だったのだろう、と思ってしまうのを止められない。

そう感じてしまうのは、物語のけりは付いたのに、どうにも食べ残し感が胸の中に残ってしまう構成だからかしら。

ゴールデンタイム

ゆゆ先生の新作ゴールデンタイムを読んだのですが、んー、読みづらかったです。面白くなるのを耐えて待ちながらひたすら読むような感じで、つかみはNG みたいな。耐えた先には期待を裏切らない面白さがあるのだから、これは作者に期待値のある作家じゃないと難しい作戦かなぁ。

一巻まるまるシリーズへのプロローグになっているので、今後に期待しつつ読む感じです。

ところで、過去の自分の幽霊ネタが今後のシリーズに引っ張られるかは不明だなー、と思ってしまいました。やっぱり恋愛ものなので、あのラノベちっく設定は物語上キーにはならなそうとか思ってしまったり。
とらドラも1話の段階では竜児が超能力者だったりしますから、おんなじように『なかったこと』として消えていく運命かもとか思ったり。

天体の回転について

タイトルに惹かれて買ってしまいました。表紙は素敵だけれどはっきりってミスマッチです。

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

短編集。SFなのだけれどグロいです。

変なひねりとか落ちがあるのだけれど、ブラックに落とすにも星新一みたいにカラッとしていなくて、粘着質のブラックさがいちいち読後にネチョネチョ後を引きます。面白いです。

この中では「あの日」が一番好きかな?宇宙で暮らす子が古代地球時代を舞台にしたミステリ小説を書く話なのだけれど、物理現象の描写が「知識だけ」で書かれているので、リアルにその世界で生きる私たちには「ありえなー!」な連続なのがおかしい。読みながらツッコミまくりでした。

SF的には時空争奪戦がワクワクしました。でもこれはオカルトでもあります。量子論的な宇宙観やパラレルワールドとはぜんぜん違うのが素敵です。

変身

変身

変身

母様がトイレに放置してあったので、つい手にとって、気づけば読了。何時間トイレにはいってるんだ?わたし...orz

事件に巻き込まれ、脳の部分移植をされた主人公が徐々に変質していく話。新井素子さんの[isbn: 978-4150303143:title=今はもういないあたしへ…]を連想させますが、記憶側がなだれ込む素子版とちがい、人格側が乗っ取られるコチラは凄まじく「美しさ」が無い分、リアルで怖い。

大変面白かったです。

くあっどぴゅあ

「星の舞台から見てる」 があまりの面白かったので、すっかりファンになってしまった木本雅彦さんの新作(といっても今年の初夏の本だけれど)です。

くあっどぴゅあ (ファミ通文庫)

くあっどぴゅあ (ファミ通文庫)

ロボコンを舞台にちょっとだけ某学園都市な雰囲気を醸し出しつつ、へたれ主人公とちょっと奇抜な女の子のボーイミーツガールで、ステレオタイプなキャラクタ満載の物語。

・・・こんなにラノベ要件をてんこ盛りにしなくても良いのに・・というか、てんこ盛りにするのはいいのだけれど、盛っただけで消化できてない感じで、正直あまりおもしろくありませんでした。

ただ、巻を進めて消化していければ面白くなるかな?・・という気配も確かに感じられて、続編がどうなるかにちょっと機体。というか F91系のプロローグだけ見せられてもパターンかな?

ところで、全然話は別なのですが、主人公の女の子が S式の書いてあるTシャツを着ているのですが、挿絵のカッコの位置が S式としてあり得ない・・Cの関数コールのようなカッコの付き方をしているのは、絶対に、絶対に、許せません。

・・・うがー!

追記

を見て連想。

くわっどぴゅあ には RB(ルービー)なる言語が登場します。

「ちなみにお前ら、ファーストのプログラムはどうやって作ったんだ」
「俺はRB(ルービー)で」
「私はCELL-O(セルオー)で」
おっと、これまたマニアックというか。CELL-O は、Scheme(スキーム)の処理系である Gauche(ゴーシュ)から発展した子孫の一つで、ロボット制御用のライブラリが充実している。

ルー、と伸ばすのがたまらなくキモいです。

ちーちゃんは悠久の向こう

幽霊が見たい、と幼なじみの女の子の願った夢が叶ったことが、日常の崩壊の始まりだった。

・・というカンジのお話なのですが、話がダークすぎてどうにも。どんどん狂気じみている展開ですとか、終わり方の凄まじさとか、これは救いなのか・・救いがないのかすら解らない。圧倒されます。

君が僕を4

圧倒されるといえば中里十さん。

君が僕を 4 (ガガガ文庫)

君が僕を 4 (ガガガ文庫)

例によって感想を書くことがとても難しい(面白い!と思う自分が確かにいるのに、何が面白いのかを説明出来ない)のだけれども、終わってないお話なのに、なぜだか終わったと納得しているわたしがいる。

物語とか、テーマとか、そういうものじゃない、もっと別のものによってわたしがこの小説を受け取っているのだけれど、本当に文章の魔術なのかもしれない。(あるいはハック?)

ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊がんばる/恋する/弾ける

ストパン熱に浮かされて一気に購入・・ていうかプレミアついてましたよ、お母さん(T△T

1巻2巻は普通にラノベしてるのに、3巻のエロエロっぷりはどうしたことか。なんていうか、官能小説?

なので、凛々しくも可憐な大和撫子 智子中尉が、1巻2巻でキッチリ 少年少女小説の王道に乗っ取って正義と友情に恋に活躍していくのに、その行き着く先が 淫獣ハルカによって快楽に堕とされていくというのは結構絶句。

裏表紙の文句も3巻だけ壊れてしまっていて

わたし、ハルカ。智子中尉が隊長になってますます絶好調のの「いらん子中隊」。みんな、敵ネウロイを快調に撃墜しているの。勿論、わたしも絶好調!昨晩は智子中尉を六回も撃墜して・・・・・・、ほげッ!中尉、アッパーカットはやめてください

どうしてこうなった。・・・いえ、たいへんエロおすすめですよ!