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木耳

2017-11-16-Thursday

[]『おんな城主 直虎』第45回「魔王のいけにえ」

心の準備しっかりしたのに信康の死を次回まで引っ張るのか・・・・・・ツラ・・・・・・。

この場に新旧主人公が揃っていることが偶然ではなく(信康を助けるための)必然だったのだと、ドラマだけにそんな展開を期待したくなるけど(だからといってあそこで旧主人公が「おまちくだされ!!」なんつって止めに入らなくてよかった。そういう期待じゃないから)、でもこれは大河ドラマなわけで、この先どうなるかわたしは知っているわけで。

信長にとって信康はあの籠のなかの小鳥と同じなんだね。泣かぬなら殺してしまえ、なのだろう(信長を安易に“悪者”にするのは賛成しかねるのだけれど、今回信長を演じてるのがえびぞうさんなのでわたし的には信長に対して配慮とか考慮を求める必要がなく、こんな信長じゃ光秀も謀反起こすわ!という説得力も含めその点とてもありがたいというかナイスキャスティング!!)。

信康がせめてちょっとでいいから愚かであったなら、ちょっとだけでいいから野心家であったなら、こんなことにはならなかったのではないか、この展開を回避できる道があったのではないか、そう思えてしまう、思わずにはいられないのがほんとうに辛い。

死罪と言われ守役の平岩親吉(モロ師岡!ただでさえわたしの涙腺を刺激するモロ師岡!!)(武助が武田と通じていたことにつき岡崎の処遇を聞かされたとき、いきりたつ家臣たちに対し信康が話し始めたら数正とともにサッと片膝ついて聞くのが萌えすぎて!!)以下家臣たちが皆口々に殿の代わりに自分の命をと言うのを「鎮まれ!」と一喝し、真の敵が誰であるか父上が暴いてくれるだろうと、だから自分は必ず戻ってくるから待っていてくれと、絶望を見せないよう必死で抑え堪え皆をおちつかせようとする息子の背後で家康がこれまた必死で無表情を貫こうとしててさあ・・・・・・。

岡崎にやってきた家康はなにも映していない、まるでガラス玉のような目をしてて、これが我が子を斬ると決めた家康の貌なんだなと、この家康にはもう何を言ってもダメなんだなって、そう思わされたけど、家臣からこれほどまでに慕われそして城主としてそれに応える立派“すぎる”息子の背後で心が揺らぎそうになってるサダヲ家康が素晴らしかった。

この先家康が酒井忠次を冷遇し、息子の扱いが悪いと抗議する忠次に「そちも息子が可愛いか」と言ったという逸話も安土から戻ってきた忠次に対するマジ激昂を見てしまうと容易に想像できるよなぁ。こういうところもほんと肉付けがうまいからいい意味で辻褄が合うんだよね。

加えて寿桂尼に浅丘ルリ子を配したのに続き於大の方に栗原小巻。問答無用の説得力に家康ならずとも頷かざるをえないだろう。ここぞってところのキャスティングは外さないよね、この作品。

ってのはそれとして、汗ダックダクで登場したのにはお前また蹴鞠か!蹴鞠のやりすぎかっ!!となりましたがw、徳川からのSOSを受け即立ち上がる氏真かっこいい!!蹴鞠モードから俺の戦いを始めるモードに切り替えたラストカットの松也氏真がかっこよすぎて、氏真ガッゴイイよおおおおおおおおおおおお!ってヒーヒーしつつここで氏真を絡ませるか!と思わず拳握ったよね。

でも「ここで氏真!」と興奮できるのって、やっぱりこれまでのことがあるからなんだよなぁ。直政編になってから加速度的に面白くなってるから最初から直政でやればよかったんだってな意見を少なからず目にしますが、この「歴史的悲劇」である築山殿事件をこうまで心情面に突っ込んで観られるってのは、今川の話があって直虎と政次のことがあったからこそそこに「史実」に対する情感が生まれているからなのだと思う。

ってなわけで、いやあこれ、これマジで氏真が本能寺にいっちょ噛みするどころかなんなら黒幕になっちゃう空気になってきたような気がするんですけどーーーーーーーーー!!。

でもそのまえに生成ちゃん信康・・・・・・次回も正座ですね・・・・・・・・・。

[]『監獄のお姫さま』第5話

5話まできてもやっぱり爆笑ヨーグルト姫事件の真相とかどうでもいいんだけど、今回のラストで板橋吾郎が浮かべた笑み、あの顔!これは問答無用でこいつ「黒」ですわ!!だし、目の前で「勇介を奪われた」わけだからそら復讐しますわってなもんですよね。ようやっとおばさんたちの気持ちがわかったわ。勇介が連れ去られる“現実”にそれぞれが浮かべる表情はみんな素晴らしく、ここまでの集大成といった感じだった。

「おばさん」扱いされることに対する各人の反応とか勇介クイズとか正直面白いとは思わないんだけど、(真相がどうあれ現時点での)吾郎が「悪人」=敵として固まったことでストーリー的には面白くなってきた。所長も今回いいこと言ったし!。

ってところで勇介の育児に関わることなく一足先にシャバに出たこしゃぶの働きに期待したい。

[]『明日の約束』第5話

動画流出犯はやっぱりミッチーってなことになりそうですが、長谷部が辞めないとバスケ部員たちに言うのを聞いて浮かべた表情が完全に「チッ(舌打ち)あいつ辞めないのかよ」ってな感じに見えたんだよなぁ。これ、動画流出させた目的は長谷部ひとりに責任を被せて退学させることで事態の収束を図ろうとしたからなのかなぁ。日向が会ってる吉岡の幼馴染が学校を退学したときもミッチーが絡んでて、いじめられてる生徒の退学をもっていじめの事実に蓋をした、とか。ミッチーが演じるのにそんな自分の経歴に傷がつかないことだけを考えてるようなタイプの教師じゃあつまらないのでぜひとも思いっきり裏切ってもらいたい。

しかし長谷部パイセン、もとはといえば煙草吸った自分が悪いのに(なんで喫煙したことについては誰からも咎められないのだろうか)、自分が無視したことで部員たちもそれに追随しみんなで虐めた挙句部活にこなくなり不登校になってしまったことは紛れもない事実だし、流出した動画だってやらせでもなんでもなく胸倉掴んで暴言吐いたのは自分自身で、その結果バスケ部は大会に出られなくなったってのにどのツラ下げて「バスケがしたいです」とか言ってんだ?と思うものの(ていうか部員たちも動画を流出させた(実際は撮影しただけだけど)部員のことは責めるのに長谷部パイセンのことは責めないのはなんでなのだろう。それだけ慕われてたってことだとしたら、じゃあなんで長谷部は煙草なんか吸ってたんだ?という疑問にやっぱり戻っちゃうんだよなぁ)、でも「だってミッチーもそうだったから」と言われたら「せやな」と言うしかないよねw。

と思ってたらスタンガン再びかー。

でも顧問のときとは攻撃の度合いが段違いっぽいから(顧問は骨折れてたけど長谷部はおでこにバッテン印刻まれたぐらいっぽかった)、顧問を襲ったジャックオーランタンと長谷部を襲った人物は別人かな。

あとここへきて阿須加の兄も若くして亡くなってることが発覚しましたが、息子の付き合ってる女について「なんたら大学で臨床心理学を学んだスクールカウンセラーならさぞかし優秀だろう」とスペックありきっぽい父親に、兄の仏壇に手を合わせつつ「兄のことは気にせず幸せになれ」ってなことを言う母親と、ここんちも健やかな親子関係というわけでもなさそうで、複雑な親子関係という共通点で結びつき支え合うってんならいいけどお互い親家族のことは隠してる(隠してた)し、この先に希望があるようには見えないんだよなぁ。

[]青木 知己『Y駅発深夜バス』

書評を読んで面白そうだと思い手に取った初めての作家さんです。

帯に「あの手この手で謎解きのおもしろさを描いた」とありますがまさにその通り。一人の作家さんがこうまで違うカラーでありタッチの作品を書けることにまず驚きました。これ意図的に違うものを書いたのかなぁ?。帯文が謎解きのおもしろさを『書いた』ではなく『描いた』であることだし、謎解きありきであとはそれをどう物語の中に組み込むか、というところで青春ミステリだったりトラベルミステリだったりホラーミステリーだったりといった「ジャンル」に当て嵌めて書いたということなのかな?と想像しますが(タイトル作を含む2篇は発表済みなものの残る3篇は書き下ろしなのでそういう意図の元で書かれたのかなと)、まるでアンソロジーかと思うほどの書き分けはすごい。

でもとっ散らかってる感はないんですよ。なぜならどれも犯人の動機が利己的だから。どれだけ形を変えても、犯罪の大小問わずどんな謎であっても、最後に残るのは犯人のエゴでしかない。当たり前かもしれないけど、その当たり前の部分に統一感があるので1冊の本としてちゃんとまとまってる。時代遅れだろうが私はやっぱり本格ミステリが好きだなと思わせてくれる1冊でした。