『うぬぼれ刑事』第5話「甘党」

「ヘイヘイヘ〜イ」よりも「ウェイウェイウェ〜イ」の方が汎用性高そうでいいですね!(なにがw)。
↑この変化もそうだけど、毎回ちょっとずつ「お約束ネタ」を捻るその『捻り方』が上手いなーとつくづく思いました。中でも今回はついに犯人がうぬぼれのプロポーズを受けた!(おまけにアリーナ最前でそれを見てるギャラリー有り!)と思いっきり捻ってきたわけですが、それを担うのが薬師丸さんだってのがさすがだなと。クドカンも薬師丸さんの使い方を分かってるんだろうし、薬師丸さんもクドカンワールドでどう演じればいいのか分かってるんだろうなー。なんか安心して見ていられました。
事件もかなり考えられてたよなぁ。これをベースに真面目なドラマ(笑)1本作れそうだもん。夫に薬を盛った妻×2あたりまではそれこそ「おっぱいでっけー!」って感じでヘラヘラ見ていられたんだけどw、信子さんの自白の内容には頷けちゃったり怖くなったりして、なにげに深い話だったと思う。直接毒を盛るのではなく、もう1つ手(薬)を加えることで死に至るとか怖すぎだろう!。信子さんが死に至る過程をどこまで説明していたか分かりませんが、もしも知っていたのならば夫に薬を盛る時に1度、病院でトドメの薬を体内に注入するときにもう1度、思いとどまるタイミングは最低でも二度あったはずなのに、どちらも思いとどまりはしなかった・・・ってことだろうから。しかも最初の妻はよく分かんなかったけど、山口もえは「未亡人となった友人が綺麗になったんで」自分も夫を殺そうと思ったってことなわけですよね?。おいおいマジで怖すぎだろう!!。そして何より一番怖いのは信子さんの動機ってか本当は何がしたかったのか?ってことが分からなかったこと。なんとなくは分かるけど、でもやっぱり分からないところが底知れぬ恐ろしさを醸し出してて、そんな犯人なのにうぬぼれが惚れた理由が「笑顔」だってのがなんかちょっと、エグイなと。
てか、うぬぼれはうぬぼれに会いに女性が店に来てると連絡を受けたときに“誰が”来てるか聞いたんだっけ?。穴井くんを助けに行く前にわざわざ自宅に寄って白スーツに着替えてきたぐらいだからそれ自体は今更驚きはしませんがw、もし誰が訪ねてきてるのか分からないのに告白される気まんまんで、もちろんそれに応える気もまんまんで白スーツに着替えてきたのだとしたらうぬぼれ馬鹿すぎだろう(笑)。まぁ女なら誰でもいいってわけじゃないところがうぬぼれがうぬぼれたる所以だと思うんで、おそらく信子さんだと聞いてはいたのでしょうが(笑)。
でさ、犯人である信子さんが「僕と結婚してください。さもなくばあなたを逮捕します」という展開になることを『ドラマで見て』知っているということは、うぬぼれが犯人の自白を引き出すのを車の中で聞いてる同僚刑事たちもみんな知ってると考えていいわけですよね?・・・ってサダメっちとともにギャラリー化してたことでそれは明らかなわけですがw。うぬぼれのプロポーズは「見逃してやってもいい」と言ってるわけで、それどころか「頼むから結婚してくれ」と懇願までしてるわけでw、さすがにそれは警察という組織の一員として許されない行為だということを自覚しているからこそ毎回うぬぼれは無線マイクをむしり取ってるんだと思うのに、おもきしバレてるとかいいのんか?w。
合コン後、でっけーおっぱいが乗ってたカウンターに頬ずりする馬鹿2匹はほんと最低な(笑)。
でも穴井くんの「こっちはお前と下ネタで盛り上がりたいんじゃないんだよ。『お前の』下ネタで盛り上がりたいんだ。『男 だ け で』 」ってのは名セリフだと思いましたw。
で、サダメっちはさりげなく監督指定の服に着替えてたけど、ハードゲイじゅんさんに抱かれたのか?(笑)。


ドラマ終了後の次番組(A-studio)予告に映った斗真がいつもの斗真なのにサダメっちにしか見えなくてw、やっぱ黙ってればものすごい戦力だよなー 黙 っ て れ ば !とか思ってしまいましたw。

『熱海の捜査官』第2話

エリート鑑識官?鑑識のエース?な哲司が非常に生き生きと演じてらっしゃるだけで満足でした。
南熱海署でふせえりの行動からやるべきことに気がつき、そのお礼にと100円を手渡し、大勢引き連れた部下たちに「行くぞ!」って号令かけるところとかまさにエリートだかエースだかって感じで(適当w)ちょうカッコよかったもん!!。
小ネタとか間とかそういうのは適当に楽しんではいるもののストーリー自体はそうでもないんで、次はこの先星崎と北島が泊まってる旅館でちゃかり一緒にご飯食べる哲司がどんなスウェット(部屋着)を着用するか、を楽しみに見たいと思います。あれで酒一口呑んだら乱れまくりとかだとくそモエんだけどw。

『激恋』

沖野さんオススメの(笑)湊先輩を見るべく先日放送された再放送を張り切って録画!!・・・・・・・・・したつもりが、1日で2話分放送だってことは知っていたもののまさか番組表が1話と2話別々だとは思わず、1話分しか録画できてませんでした・・・。しかもはりきりすぎて月-金予約したんで、つまりわたしが録画したのは全8話中1.3.5.7話というひじょーーーーーーにしょっぱい結果に(笑)。
でもでもお目当ての湊先輩は堪能いたしました!。やだちょっとカッコいい!!わたしも断然タキ先輩より湊先輩派です!!。女の子が持ってるクレープにガブっと齧りついて眉間にシワ寄せながら「やっぱ甘いもん好きじゃない」とか言う先輩にはひいいいいいやあああああああああああっん><ってなったし、一緒にバスに乗ってるときに足ガバーって広げてちょっとだらしなく座りながらも窓の外を見るときにずいっと身体を寄せてきたりするのとかたまらんな!!w。まさに「カッコいい先輩」って感じ。
役柄によるところも多々あるかとは思いますが、ちょっと崩れてるってか脆そうな雰囲気なのがイイわー。笑顔の中にもどこか翳りがあるというか、陰性の色気がある。笑顔よりも悩んだり苦しんだりする顔の方が映えるタイプだと思う。それに一見イマドキのイケメンっぽくはあるけれど、チャラついた感じは不思議としないんだよな。ちゃんと会話が出来そうな感じなの。そこもいいと思う。正面から見るとボテっとしてる鼻がちょっと気にはなるんだけど、横顔(特に左)はかなりイイです。この角度で苦悩してくれたら最高だと思うw。
で、なぜわたしがこうまでして湊先輩こと渡部秀くんを見たかったのかというと、それはもちろん次の仮面ライダーだからなわけですが、今ちょっと湊先輩を見てしまったことがよかったのかどうか悩んでます・・・。だって・・・・・・だって制服姿の湊先輩が素敵すぎるんですものっ><苦しめるために近づいたはずの女をどんどん好きになってしまうことに苦しむ湊先輩が素敵すぎるんですものっ><。飄々としていながらも人懐っこい口調で妙ちきりんな音とともにライダーに変身する火野映司に慣れるのに時間かかりそう・・・。


で、結局湊先輩とみうだっけ?あの女は異母兄妹だったりしたんですか?NHKだからそうだと思わせておいてそんなことはありませんでしたー!だとは思うものの、これって元ネタケータイ小説なんですよね?。となるとやはり最終回の展開は・・・黙って行ってしまった湊先輩をギリギリ捕まえたみゆは泣いてすがって結局近くのホテルで一夜をともにする→その後みうは湊先輩が血の繋がった兄だと知り自殺未遂を試みるが一命を取り留める→その際妊娠していることが発覚!→堕胎のショックで自暴自棄に→タキ先輩の優しさに救われる→ようやく立ち直ったと思ったら湊先輩を好きな女に依頼された男たちによってレイプされる→またもや妊娠→みうを守れなかったと責任を感じたタキ先輩が自殺→その知らせを聞きやってきた湊先輩と再会→やっぱり私お兄ちゃんだとしても湊先輩が好き→俺もお前のことが忘れられなかった→だがしかし湊先輩は余命1ヶ月であった!→そうしてみゆはなんだかんだで出産した子供に「湊」と名付けたのでした・・・とかそんな感じ?(笑)。わたしの想像力はこれが限界です(笑)。ていうか今更ですが、これすごいタイトルですね^^。

中村 文則『悪と仮面のルール』

悪と仮面のルール (100周年書き下ろし)

悪と仮面のルール (100周年書き下ろし)

私にはこの物語は「生と死(殺)」「善と悪」相反する二つの片方を選ぶことを「定められた」男が自分なりの「愛の形」を求め貫く物語・・・と読めました。もちろん世界はスッパリと二つに分けたりはできないし、例え自分なりに線引きをしたとしても、その時々でその線引きが変わるのが人生というものなのだと思います。そこで中村さんは思いっきり片側に立つことを定められた男の視点でもってその線引きを描こうとしたのかなぁと思いました。こちら側からあちら側へ移動するのは主人公にとって「ルール違反」で、そのルール違反を自分では否定しながら作中の他者によって肯定させる。このところ圧倒的で問答無用の悪を描く中から「生」を浮かび上がらせる作品が続いているように感じているのですが、この作品は最終的に「救済」(と取れる)で終わることでその流れを汲みつつこれまでで最もエンターテイメントしてる作品だと思いました。
だってこれ、ものすごいザックリとあらすじを語ると実家が大金持ちのため金には困らない男が、大好きな『白ワンピースのあの娘』を『損なおう』と狙う(男の)父と兄から守る話ってだけなんだもん。「家系」も重要な鍵の一つなので、いろんな要素が時代をまたぎ織り込まれている結構壮大な物語だと思うのに、でもものすごく小さい物語にも思えるわけです(笑)。そこに『邪』だの『戦争』だの『テロ』だのそそられる単語が散りばめられ、渋い探偵とその美人助手や男のソウルメイトとなるテロリスト、ワケありっぽいまぁまぁの女(美女というほどではない)などなど雰囲気がある脇役が絡むので、主人公がうじうじと自問自答したりダラダラと他人に語る言葉を聞き流しても(流し読みしても)充分楽しめる。もちろん中村文則という作家の肝はその「うじうじ」であり「ダラダラ」にあるわけだから読んだほうがいいに決まってるんだけど、でもまぁ・・・頭痛くなっちゃうんで(笑)、それを抜きにしても楽しめるものを書いてくれたってことは中村さんがまた一つ違う場所に立ったということだと思うので、それはファンとして嬉しい限りです。

この装丁タイトルと合わせてデス●―トを思い起こさせるのであまり好みではないんだけど、でも売れそうな気がする。