小泉首相は改革の権利を得た

 小選挙区制という制度も手伝い自民党は圧勝した。これだけの巨大政党となっては、郵政反対派議員は自民党に戻れないであろう。小泉首相は反対派の追い出しに成功し、自分の思う改革ができる環境が構築された。これからが、小泉首相のいう「改革」が本当にできるのであろう。

 思えば、この4年間の改革は不十分なものばかりであった。外務省改革がはじまると思っていたら、田中真紀子外務大臣がクビになり、その後は続かなかった。道路公団の民営化は決まったものの、肝心な高速道路は計画通り作られることになり、古賀誠氏の笑みが忘れられない。石原元行政改革大臣はいったい何をしたのであろうか。

 改革が中途半端であったのは、官僚や既得権益と強く結びついた政治家が自民党に数多くいたからと私は信じている。いまや、抵抗勢力はいないのである。YESナイトでも話題となった公職選挙法改正をはじめとする諸改革を是非実現してほしい。