萌え萌え(ヤンゴンあるき9)


ヤンゴン最終日。布から生み出される美しい服を見たくて作りたくて、タクシーと徒歩で街中をうろうろとしていた。観光客も訪れる一番大きな市場や、現地人しか見当たらない木造の市場。布で溢れかえるビルや、大学生が集まるエリア、様々なショッピングセンター。ありとあらゆる場所を歩いていた。

ロンジー(腰にまく巻きスカート)を巻いている人が街中にいて、それに魅了されていた。若い女性たちは、上下で合わせたセットを着ている人もいて、ボタンや上下の繋がりなど細部がとてもおしゃれだった。ウェストラインがくっきりと出るからか細い体型の人が多くて、彩度の高いはっきりした色や模様を町を賑わせていた。どっぷりした体型の中年女性たちも、お腹まわりにどすんと安定感を持たせて巻きつけて歩いていたし、中年のおじさんたちは街中でよく結び直している光景を見かけた。ゆったりと歩く人たちは、妙な安心感を放っていて存在だけで温かい感じがした。線の細い男も、焼けた肌が眩しい男も、肉体労働中の男も、腰できゅっと結んでいる姿は、幼くとも妙に色っぽい。町の喧騒の中ででも、どんどんと変わっていく景色の中でも、なんとなく自分たちが持っているものを大事にしている特有の落ち着きというか、馴染みというか。スリランカでも落ち葉を掃くおじさんや、部屋を掃除してくれる若い男たちが、布をまきつけて歩く姿に見とれたものだったけれど、なんだろう、布から放たれる色気って。

布を巻きつけて歩く姿が、洋服のそれとは全然違うのだ。せかせか歩いたりはできないし、そもそも歩く必要なんてないのだろう。一歩一歩足を踏み出すごとに、お尻から太もも周りの布が動き、身体に沿うからだろうか。身のこなしが全く違うのだろう。巻いてみてわかるけれど、ものすごい開放感がある。慣れていないと、紐などでしばるタイプでないと、布が落ちてしまいそうでヒヤヒヤするのだけれど、それよりも身体がふわぁっと開放され、自由になる感じ。

形にそれほど選択肢はないのだろうけれど、その分布の色も柄は豊富。自分でディテールを決め、パーツを選んで自分だけの服を作ってゆく。既製服が当たり前となっている私達は、膨大にある既製のものから選択という形で意志を示しているように見えるが、一枚の布地というところから「こうしたい」という意志や小さな決断を繰り返して、自分が着るものをを得る。そういう日々の中にある自らの意志と決定が、個を形成するとか、生活を彩る上で、とっても大事なんじゃないかしら。もちろん、着るものだけじゃなくて。

そして、女性はやっぱりウェストラインは大事だー!!




ヤンゴン最終日。布から生み出される美しい服を見たくて作りたくて、タクシーと徒歩で街中をうろうろとしていた。観光客も訪れる一番大きな市場や、現地人しか見当たらない木造の市場。布で溢れかえるビルや、大学生が集まるエリア、様々なショッピングセンター。ありとあらゆる場所を歩いていた。

ロンジー(腰にまく巻きスカート)を巻いている人が街中にいて、それに魅了されていた。若い女性たちは、上下で合わせたセットを着ている人もいて、ボタンや上下の繋がりなど細部がとてもおしゃれだった。ウェストラインがくっきりと出るからか細い体型の人が多くて、彩度の高いはっきりした色や模様を町を賑わせていた。どっぷりした体型の中年女性たちも、お腹まわりにどすんと安定感を持たせて巻きつけて歩いていたし、中年のおじさんたちは街中でよく結び直している光景を見かけた。ゆったりと歩く人たちは、妙な安心感を放っていて存在だけで温かい感じがした。線の細い男も、焼けた肌が眩しい男も、肉体労働中の男も、腰できゅっと結んでいる姿は、幼くとも妙に色っぽい。町の喧騒の中ででも、どんどんと変わっていく景色の中でも、なんとなく自分たちが持っているものを大事にしている特有の落ち着きというか、馴染みというか。スリランカでも落ち葉を掃くおじさんや、部屋を掃除してくれる若い男たちが、布をまきつけて歩く姿に見とれたものだったけれど、なんだろう、布から放たれる色気って。

布を巻きつけて歩く姿が、洋服のそれとは全然違うのだ。せかせか歩いたりはできないし、そもそも歩く必要なんてないのだろう。一歩一歩足を踏み出すごとに、お尻から太もも周りの布が動き、身体に沿うからだろうか。身のこなしが全く違うのだろう。巻いてみてわかるけれど、ものすごい開放感がある。慣れていないと、紐などでしばるタイプでないと、布が落ちてしまいそうでヒヤヒヤするのだけれど、それよりも身体がふわぁっと開放され、自由になる感じ。

形にそれほど選択肢はないのだろうけれど、その分布の色も柄は豊富。自分でディテールを決め、パーツを選んで自分だけの服を作ってゆく。既製服が当たり前となっている私達は、膨大にある既製のものから選択という形で意志を示しているように見えるが、一枚の布地というところから「こうしたい」という意志や小さな決断を繰り返して、自分が着るものをを得る。そういう日々の中にある自らの意志と決定が、個を形成するとか、生活を彩る上で、とっても大事なんじゃないかしら。もちろん、着るものだけじゃなくて。

そして、女性はやっぱりウェストラインは大事だー!!