*ミントの読書歴その10[第108歩・晴]

図書館で借りた本は、少し読んで面白くなければ
読まなければ良いのだから気楽です。
別にペナルティーはありません。

引続き高校時代の読書について


読書歴(その10)


三島由紀夫(1925-1970)について
美しい文章だと言われる。
何度もノーベル賞の候補に挙がったらしい。
彼が自衛隊市ヶ谷駐屯地でクーデターをはかり
失敗して割腹自決したのはミントが高校1年の時だった。
このこともあって作品に興味を持った。


金閣寺
現実にあった金閣寺の放火事件を題材にしている。
主人公がなぜ放火せねばならなかったか。
結局、読んでも理解出来なかった記憶がある。
ただ初めて「本格的な現代の文学作品」を読んだ気がした。


潮騒しおさい)」
読んで、三島由紀夫はこんな作品も書くのか、と感じた純愛小説。
読後感は良かった。
三重県の神島が舞台で
美しい海の風景画を見ているような作品だった。


結局、彼の作品はこの2冊のみでした。
金閣寺」は高校1年生には少し早かったようです。
今読んだら違う感想を持つかも知れませんが。


***
この2週間で読んだ本。


「ダブルダウン」(岡嶋二人
ミステリーだがこの作家にしては不出来だろう。
結末に少し無理が感じられた。


探偵伯爵と僕」(森博嗣
最初は子供向けのミステリーかと思ったが結末は意外だった。
さすが森博嗣である。


「蟹喰い猿フーガ」(船戸与一
この作家は知らなかったが、タイトル名の面白さにつられて読んだ。
愉快な、そして少し切ないピカレスク(悪漢)小説。
米国人が湾岸戦争時の日本に対し、どのような感情を持っていたかが
触れられていて興味深かった。



その11へ続く


九千部山