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内視鏡検査・治療について

2015-04-21

さらに新しい内視鏡が増えました。

ペンタックスの気管支スコープ
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今まで使用していたオリンパスの気管支鏡よりも一回り細くなり、しかも画質がよくなりました。




硬性鏡(人の膀胱鏡)
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ファイバースコープよりも画質がよく、尿道膀胱・猫の気管など細いところの検査に使用しています。




硬性鏡で使用するカンシたち
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細い物では直径1,2mmと、体の小さな動物にはありがたいです。

2014-01-17

新しい内視鏡が増えましたのでご紹介いたします

その1 腎盂ファイバースコープ(腎盂鏡)

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人間用の腎盂鏡(動物用は存在しません)です。


人の方では、尿道から挿入し、膀胱・尿管・腎臓の中を観察するのに使用されています。


動物の尿管・腎臓には太すぎる(2.8mm)ため、主に尿道膀胱の観察や気管・気管支の観察に使用します。







その2 気管支ファイバースコープ

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気管・気管支用のもので、こちらも人用のものなので大型犬用です。







その3 ヒステロスコープ(子宮鏡、子宮内視鏡

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人の方では子宮内の観察や子宮腫瘍の組織の採取などに使用されています。


動物では子宮の病気で使用することはあまりありませんが、組織を採取するのに充分な大きさのカンシを使用できるため、大型犬であれば膀胱内の腫瘍(メスに限る)や気管内の腫瘍などの組織検査のために購入しました。







その4 硬性鏡

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いままで紹介してきたファイバースコープ胃カメラなどの内視鏡は「軟性鏡」という手元の操作でスコープ先端を曲げれる柔らかいものですが、「硬性鏡」は硬い金属の中にレンズ・光源が入っており曲げることは出来ません。

その代わり、「軟性鏡」よりも細く、画像もきれいです。

より小さな動物の検査や、狭い場所の観察に使用しています。





動物病院の方々へ

気管・気管支の検査・治療依頼を頂くことがありますが、異物を摘出したり、洗浄したりなどの処置は現在の当院の内視鏡では実施できないことが多いです。

特に小型犬・猫ちゃんに充分検査・治療できる細さのスコープ・カンシなどがありませんので観察程度しかできませんのでご注意下さい。

2013-07-16

当院での内視鏡検査・治療

当院で行った内視鏡での検査・治療の一部をブログで紹介しております。


下記をクリックしてご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/minami-animal-hospital/searchdiary?word=%2A%5B%C6%E2%BB%EB%B6%C0%BE%C9%CE%E3%5D




開業後まもなく内視鏡を導入し5年が経ちました(2013年7月17日時点)。

周囲の動物病院からご紹介頂くことも増え、今現在、彦根の3つの動物病院と長浜の3つの動物病院がご紹介くださっております。


この5年で行った内視鏡検査・治療は・・・


耳道内検査・洗浄・異物摘出
鼻炎の診断、鼻腔内腫瘍の診断
食道内異物・胃内異物の摘出
気管・気管支内の検査
食道・胃・小腸・大腸の炎症・腫瘍などの診断とポリープの切除(ポリペクトミー)
尿道内・膀胱内検査
胃婁チューブの設置など



その中でも動物の医療現場では、異物を飲み込んで摘出したり、ジャーキーなどが食道に詰まって摘出したりするケースが多いです。


今までにご紹介症例も含め、20〜30症例は異物を摘出させていただきましたが、内視鏡で摘出できなかったのは1症例です。


その症例は猫ちゃんで、リボンを飲み込んでしまいその一部が腸の方にすでに流れていたため、無理に引っ張らずに(無理に引っ張ると腸が破れることがあるため)開腹手術に切り替えました。


異物の大きさ、形状、場所などにより摘出できないこともありますが、ほとんどの症例はお腹を切らずに済んでいます。

2012-01-12

極細ファイバー内視鏡を導入

新しく直径1.8mmの極細ファイバー内視鏡を導入しました。


元々は新生児の鼻の中などを調べるために作られたオリンパス製の内視鏡です。

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手元のレバーで先端を上下に曲げれて見たい所が見れます。

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鼻の中や耳の中を覗いて調べるのが主ですが、尿道膀胱などの観察にも役立ちそうです。




あと直径2.5mmの気管チューブ(人工呼吸をしたり、より安全に麻酔を行うために気管に入れるチューブ)にも入るので、口が大きく開かないウサギなどに気管チューブを入れるときに内視鏡で見ながら確認して入れることが出来そうです。

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上記の極細ファイバー内視鏡ですが、ネコちゃんの鼻の中などを観察するのに役立ってくれているのですが、細さのあまり「コシ」がなく大型犬の耳の中など「長く曲がっている所」には使いづらい時もありました。


そこで今回さらに2本のファイバースコープを導入しました。




1本目は直径3.4mmと少し太い分「コシ」があり画質もすこし良いです。

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ネコの鼻には太くて入りませんが大型犬の鼻や耳の中には使いやすいです。








2本目は直径1.8mmと先日導入した物と同じ極細なんですが、スコープの長さが60cmあり他の2本のファイバースコープの2倍の長さです。
この長さのおかげでオスの尿道(メス数倍の長さがあります)・膀胱の観察が可能になりました。

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そして今まで自分だけしか見ることが出来なかった画像を、スタッフ・飼い主さまにも見れるようにテレビ画面やパソコンに映すためのCCDカメラも購入しました。

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これでファイバースコープの映像をパソコンで録画出来るようになり、飼い主さまへのインフォームドコンセントに役立っています

2011-10-15

当院のビデオ内視鏡のご紹介

開業1年目に先輩の獣医さんに譲って頂いたのが一代目のファイバー内視鏡です。

ファイバー内視鏡は、顕微鏡のように覗き込んで観察するので、やってる本人しか見えません。しかし、見るだけなら一人でもいいのですが異物を取り出したりする時には助手の人にも見えたほうがよいので、自分で小型のCCDカメラを覗くところに取り付け、パソコンの画面に映るようにしました。

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食道や胃の中の異物の摘出などに役立ってくれました。




そして開業2年目に購入したのが、2代目となる内視鏡です。これはビデオ(電子)内視鏡で先端にCCDカメラがあり、ファイバーより画像がきれいです。

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これにより食道・胃・小腸・大腸などにできた小さな粘膜病変も観察しやすくなり、異物の摘出だけでなく炎症・潰瘍・腫瘍などの病気を検査・診断が出来るようになりました。


この2代目の内視鏡は胃や小腸用の上部消化管用と大腸用の下部消化管用と2本のスコープを購入したんですが、2本とも内視鏡の先端が直径1cmくらいあり子猫や超小型犬には太すぎて検査・治療が出来ないことがありました。

なぜ直径1cmを選んだかと言うと、異物を取り出すカンシが直径1cmくらいないと使用できないからです(直径1cmの中にカンシを通して使用するのである程度太くないと異物が取れないため)。






そして開業3年目の今年導入したのが、細いタイプのビデオ内視鏡です。

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最近、人間の方では口からではなく鼻の穴から内視鏡を挿入し胃カメラ検査するのが主流になってきているので従来の口からの内視鏡より細い内視鏡が多く開発されています。


当院が導入した細い内視鏡は直径5.9mmで、どのくらいの細さかと言うと「うどん」の太さがだいたい5mmくらいなのでそれより少し太いくらいです。

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これでより体の小さな動物にも検査・治療が出来るようになり、また体の大きさによっては鼻・喉・気管などより細い場所の観察も可能になりました。




しかし、超大型犬などでは内視鏡の長さが足りないこともあります。

オリンパスの動物用内視鏡には長いものがあるのですが、全部そろえると600万〜700万だそうでとてもとても手が出ません・・・。

もしそのような検査が必要な場合は、岐阜大学の動物病院にお願いして検査していただいております。



人間の方では手術よりも体の負担の少ない治療法がどんどん出てきています。

動物でもより体の負担の少ない検査・治療ができるのであればと当院では内視鏡を導入し日々の診療に役立てております。


例えば食道に詰まった異物や胃の中の異物を摘出するには、内視鏡がなければ開胸・開腹手術になってしまい動物たちの痛みはとても大きなものになりますし、入院も長くなり費用的にも飼い主さまの負担は大きくなってしまいます。
また、通常の治療で改善しない下痢や嘔吐の原因を調べるために胃や腸の組織を採取する場合も、内視鏡だとお腹を切らずに調べることが出来ます。


もし自分だったら痛くないほうが絶対いいので動物達にも同じように治療してあげたいと思っております。



当院で行った内視鏡での検査・治療の一部をブログで紹介しております。



下記をクリックして見てみて下さい。
http://d.hatena.ne.jp/minami-animal-hospital/searchdiary?word=%2A%5B%C6%E2%BB%EB%B6%C0%BE%C9%CE%E3%5D


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内視鏡を導入した理由

当院は小さな個人の動物病院ですが開業1年目に内視鏡を導入しました。先輩の獣医さんにも「そんなんすぐ要らんやろ」と言われました。

個人の動物病院の場合、必要最小限の医療機器で開業することがほとんどだと思いますし当院もそうでしたが、あるワンちゃんがきっかけで導入することにしました。


そのワンちゃんはアイスの棒を飲み込んでしまい来院されたんですが、手術など痛い思いをさせずに治療できる方法があるのであれば獣医師としてその選択(治療方法)を飼い主さんに伝えなければいけないと考えているので、近くで内視鏡を持っている先生をさがしたんですが見つからず、持っておられると聞いていた先生の病院も休診日で、結局見つかったのでかなり遠い動物病院でした。

飼い主さんと相談した結果、遠い所までは連れて行けないということで当院で開腹手術で取り出すことになり無事手術も成功し元気になったんですが、僕としては「あー内視鏡があれば切らずに治してあげれたかもしれない・・・」と申し訳ない気持ちになりました。

開業前に勤務していた動物病院では当たり前のように内視鏡をやってたので、内視鏡で摘出できそうな物を手術で取り出すことに抵抗がありました。

いつかは内視鏡を買おうとは思ってはいましたが、このワンちゃんがきっかけとなり、またちょうど先輩の獣医さんが新しい内視鏡に買い換えるのでお古を譲ってもらえることになり導入することに決めました。

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