ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

映画など観る

甘い生活」を観に渋谷Bunkamuraへ。18時には仕事を切り上げて会社を飛び出す。タイル敷きの歩道を打つ靴のソールはこの間張り替えてもらったばかりで、ヒールの感触が何となく角張っている。梅雨らしく湿った空気が背広を柔らかく蒸していた。うっとうしいと片づけてしまえばそれまでのそういう細かいことがいちいちうれしい。見上げれば新宿高層ビル群。頭のてっぺんを雲で隠しながらそそり立っている。2007年の6月のある日、おそらくすぐに忘れてしまうだろうこれら雑多な感覚をいとおしく思ったりする。

怒濤の日々

今年の誕生日はいろいろあって、おそらくしばらく忘れないだろう。徹夜続きの、シュトルム・ウント・ドランクな状態で迎えたその日、朝一番に職場に顔を出すと渋面の上司が電話でもそもそとしゃべっている。
「うん、それで、どうしたいの」「あそ。仕方ないね」「わかった。手続きはやっとく」どうやら芳しくない内容であることはわかった。昨晩の残業の疲れが身体の芯をぼんやりと暖めている。我が傭兵部隊の昨年からの生き残りであるエースが心の風邪で休む知らせだったことが後からわかった。戦力25%減。しかし我々は進まねばならぬ。
昼食は上司と、女性2人でご飯。店員に「お誕生日おめでとうございます」と云われて、ちょっとうれしかった。
結局その日も作業は難航し、タクシーに滑り込んだのは4時。いやはや。運ちゃんに慰められながら鳥が鳴き始めた山手通りを疾走。シュール。