新緑がこんな風に一気に芽生えているが、でも芽吹いている過程を刻々と見続けるにはやはり時間は長くて、でも先週と今週では全然違うから、その過程が見極められないことが妙に悔しくなる。毎年のこと。
やはりミステリーは読んでいるあいだは謎解きに夢中になるからあっという間に読み終わるが、いつも通り、読後にはどってことない。続いて読み始めた小川洋子。久しぶりに読む小川洋子は、やっぱり小川洋子であって、なんだか比喩は読んだことがあるような感じだし、物語りも表面的で新しいようでいながら一方でどれも同じ感じもするし、要するに雰囲気作りが上手いけど本当にこの作家は何か価値あることを作り出しているのか?という懐疑的な気分になる。しかしそうなる一方でやっぱりある独特の感じは魅力的であって、作り話が上手だなあと感心する。変な懐疑的読み方をやめてしまえば、やはりこれはこれで楽しめる世界なのであって、なんだか実に回りくどくごちゃごちゃ書いているが、これはこれで(笑)脱帽でした。
というわけで結局はオススメ
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/02
- メディア: 文庫
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