ロウバイ


 近視眼の人が見ている風景、のようなロウバイ畑の写真。
 昨日、早川から小田原へと散歩をしていたときに、神奈川県の松田町(東名高速大井松田インターのあたりです)の寄(やどりぎ)と言う場所にロウバイが20000本も植えられたロウバイ園と言う場所があり、1/14から2/12までロウバイまつりが開催されているということが宣伝されたフライヤーを一枚取って来た。どこで取って来たのか。早川漁港近くの観光客相手の店だったか、小田原のういろうの店だったか。それを帰宅してから見ているうちに、開花状況を知りたくなった。そこでネットで調べたら五分咲きとあった。梅は満開より満開の前の方がきれいだろう。五分はちょっと早いかもしれないが、行ってみようかな。
 今朝、9時にひとり自家用車を運転してロウバイ園へ。圏央道東名高速を使って一時間もかからずに到着する。

 寄地区へは御殿場線松田駅近く、国道246から折れて北へと入っていく。山間の人もいないようなくねくね道を行くわけだが、寄地区に着くと山間の盆地に忽然と言う感じで大きな集落があるのだった。この地区はいつ頃からどういう暮らしで成り立って来たのか。鉄道もない山間にこれだけの集落がどう発展してなにを生業にどう時間を経てきたのか不思議な気がした。そこにこんな乾いた風が吹いて枯葉が舞い上がる中、黄色いロウバイが咲き誇っているのだ。ちょっと桃源郷のような感じだった。
 途中、70-300mmも使うが、主に50mmのレンズを使う。甘い香りに酔いながら、400枚ほど撮影する。300円でロウバイの花をつけた切り枝を買ってきた。花瓶にさして玄関に飾った。玄関に梅の香りが漂っている。

 過疎が進んで作業者が確保できない。以前はタバコや茶を作っていた。猪や鹿の害も多い。そこでみなで相談してロウバイをはじめた。出荷するのは切り花だ。
 以上、枝を落としていたおじさんに聞いたはなし。「どうもありがとうございました」と言うと「ゆっくり見ていってください」とおっしゃった。