誰かの本


 黒姫童話館と言う場所に行ってみる。ついでに行く、という感じ。どっちかと言えば読書に来ている方が主目的。せっかくだからちょっとだけ近くの観光地を見ておきましょうかね。行ってみたら岩崎ちひろの絵が何枚か飾られていて、夏のあいだ使われていたという別荘が移築されていた。移築された別荘はまだまだ生々しい。そこに主人が生きている感じが残っているのは、玄関に置かれたスキー板とか・・・そっか、夏のあいだだけでなく四季折々に使われていたんだな、スキーがあるってことは・・・電気式でもなんでもない昔の象印の魔法瓶とか、生活のままの道具が置かれている。
 モモを書いたエンデのコレクションも豊富に展示されている。なんでだろうと思ったが、エンデは奥様が日本人だったらしくそのせいでここに所蔵品が多いのかしら。
 ちひろの絵を見て別荘を見たら、興味が沸いて、明日は安曇野ちひろ美術館に行ってみようかな、と思ったりする。
 昼に蕎麦を食べた。細い細い蕎麦。朝、店主夫婦が蕎麦打ちをするらしい。
 蕎麦のあとに小林一茶記念館にも寄ってみる。それからホテルに戻る。三浦しをんの本を読み始める。