届きました!

やっと手元に到着しました、フランソワ箱*1最近はCD十枚のボックス・セットなどごく当たり前のように出ているのでそれくらいでは驚きもしませんが、さすがに三十六枚分のズシっとくる重みにはシビれますねえ……カラスの七十枚組以来でしょうか(^^ ;

もひとつ唖然としたのが、



L'EDITION INTEGRALE
THE COMPLETE RECORDINGS
サンソン・フランソワ EMI録音全集




というマルチリンガル仕様の背表紙。フランス本国はともかく、欧米諸国ではあの芸風が必ずしも広く受け入れられているとも思えないフランソワだけに、日本を大マーケットとして当てこんでいるEMIの皮算用が透けて見えるかのようです(笑)



……しかしながら、その気持ち、ありがたいといやあありがたいのですが、正直、妙に安っぽく感じられてならないのはわたしだけでしょうか!?



そしてきわめつきの大ショックが、リブレット所載の写真にうつる、(白黒写真だからかもしれませんが)アニマル・プリント柄にしか見えないジャケット姿のフランソワだったりします。大阪のおばちゃんかよ、と(^^;



……まあ、そういったことも含めて、全体としてはとてもありがたい企画なのですが、このセット、ちょっとした細部にガッカリ感がただよいます(アニマル柄に関しては、わたしが勝手に「こんなの見たくなかったなあ……」と思ってるだけですが)。どういうわけか仏EMIの八枚組CDに収録されていたインタビューが割愛されているのも納得しがたいし、例のデビュー録音のスカルボ(→cf.)にいたっては、相変わらず冒頭の数小節が欠落したままです。ま、わたしとしてはその辺はわりきって、これからじっくり初出ライヴ音源など堪能させてもらうこととしますが、それにしてもツメが甘いんじゃあないですかい?>EMI



*1:リンク先の紹介ではモーツァルトイ長調協奏曲のライヴ録音が入っているかのように書かれていますが、既報のとおり、これは残念ながら収録されていません。