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2008-10-28

ジェイムズ・ジョイス 『フィネガンズ・ウェイク』 1巻読了

| 02:16 | ジェイムズ・ジョイス 『フィネガンズ・ウェイク』 1巻読了 - ちょっとしたお勉強メモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ジェイムズ・ジョイス 『フィネガンズ・ウェイク』 1巻読了 - ちょっとしたお勉強メモ ジェイムズ・ジョイス 『フィネガンズ・ウェイク』 1巻読了 - ちょっとしたお勉強メモ のブックマークコメント

ようやく1巻を読み終えた。他にスピヴァクデリーロ、相変わらずレッシグも併読してたので時間がかかってしまった。いやー『フィネガンズ・ウェイク』は面白さと苦痛のせめぎ合いですわ。物語の中にしょっちゅうジョイスが顔を出してきて、自分の生い立ちを語ったり、なぜ自分がこのような奇妙なテクストを書いたのかを全て説明しようとして、必ず失敗するという(笑)終盤のシェムの語りの部分は特に面白かった。ショーンとシェムってジェイムズ・ジョイスが二人に分かれたものだと思うんだがどうだろう。wikiには書いてなかったけど多分そうだろ。

HCEの罪は最後の洗濯婦二人の会話からも分かるけど、中盤で人々がHCEをどう罵ったかによっても分かる。ただしそれを本当に彼がやったかどうかは分からない。

無茶苦茶な落書きみたいに思えるけど、それでも読めるところはしっかり読める。物語の筋はほとんど分からなくともジョイスが出てきて作品についてメタ的に言及するところは普通に楽しめる。「最後の終わり方は定冠詞で終わるからね」と文中で宣言して本当に"the"で終わるし、しっかりルールは守ってる。よくわからんルールだけども。

この作品は、フロイトのマジックメモを有史以来(あるいは有史以前、あらゆるフィクションも含み)全ての時間の痕跡を残したままにしたもの。言い換えれば、ダブリンにシャッター開きっぱなしのカメラを気が遠くなるほどの時間置いといて現像したようなもの。デリダ的に言えば差延

必ず読み終えるつもりだが、続きはしばらくおあずけにする。

優先して読まなければいけないものがたくさんある。

おそらく次の長期休暇までは読めない。