不定期で消失日記

2012-11-02

エロゲー ハードコア

超エロゲー ハードコア

超エロゲー ハードコア

 エロゲーレビュー本、超エロゲーの続編。エロゲーの歴史全体を振り返ってた前作(もう出たの6年前か)に対し、今回は近作レビューが中心。トンデモっぽいエロゲーはまぁまだある感じだけど、流石に時代の流れか『道鏡』とか『吉永サユリがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』みたいなピュアな狂気に満ちた怪作は減ってる印象。どちらかと言えばレビューよりインタビューが面白い。自分にとってエロゲーはもはやプレイするより業界ウォッチしてた方が面白いジャンルと化しているので当然か。

 という訳で、本書のハイライトは今は亡きエロゲ誌カラフルピュアガールの編集長、加野瀬未友インタビュー。カラフルピュアガールは本当に懐かしい。誰かが買ったのが部室に積んであった記憶が蘇るな。あの部室に積んであった雑誌をその後ネットというかはてなでチョメチョメな同氏が編集してたというのが全然信じられん。

 読者投稿欄がメストアイランド及びアルカ猛者通信でおなじみ田渕健康(ホットギミックのジャンファイトで敗北して新声社爆破された人でもある)って話は今回初出しか。それ含めて、あの頃ポケーッと表を読んでた(逆に言えば表を読むしか無かった)あの雑誌が、裏にこんなもんを抱え込んでたというのが引き摺り出される様はとても面白いです。超クソゲー3の奈良原氏インタビューに連なる魅力。結局は「紙媒体へのレクイエム」という事に集約されるんだけどね…。紙媒体の力がまだ信じられていた最後の時代に青春を送っていた者として、こういうレクイエムには耳を澄まさざるを得ない。

 しかし一時期読んでた雑誌ではあるものの、載ってたエロゲーは全然やってないな。この頃から業界ウォッチしかしてないじゃん…

 メイザーズぬまきちインタビューの「業界主導の萌えゲーアワードで受賞作は本数が延びる」という話から始まった「レビューや批評の機能が力を失っていく中でお墨付きのものに皆が流れていく傾向は面白い」みたいな話は、なんというか、面白いけどなんだかなあな話だな。