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瓦礫の中のゴールデンリング

2017-06-01 こんてさつ。

今日は昼というか午後まで寝ていた。自堕落な僕。

そっから出かけて2つ制作会社を回って、来週カッティング編集)する作品のコンテ撮素材を半パートストップウォッチをカチカチやりながら作ったりしました。

結構驚かれることがあるのだけれど、僕は1本分のコンテ撮素材は1日か2日で作ります現実問題として時間がない(コンテ撮しなきゃいけない時点で確定)というのもあるのだけれど、絵の動きが足りない状態で尺を決定するのにそれほど苦痛を感じないのです。鈍いのかもしれませんが。大体頭の中で動きと間を組み立てて台詞を入れて、と考えるとほぼ尺は決まってくる。

台詞の長さは実際に喋りながらストップウォッチで計って決めるのですが、僕は早口な方で、急いで一気にタイムシートを作ると大体台詞が入らなくなってしまうので、急がずに2日に分けるようにしていますカット数が多い時は3日かけることもありますが。世間ではコンテに絵を足したりセル分けしたりして手間をかける人もいますが、わが社ではそれは無駄時間がかかるのでやっておりません。

動きや間のタイミングの適正化経験則、別の言葉で言えば「勘」ということになるでしょうか。いつもタイムシートのマス目を見ながら必死で考えています

最近進む作画デジタル化と同じく、絵コンテ作業自体デジタル化が進行しています。これは単にパソコン上で描くということには留まりません。「ストーリーボード」のようなソフト典型的ですが、音声の貼り付けを含めてビデオコンテを作成するというやり方で、編集で扱うようなタイムラインがあらかじめ作れてしまう、そしてこれからそれを作ってゆくことになるのではないかと思っています

ビデオコンテがあるならカッティング意味あるの?という人がいるのではないかとも思うのですが、僕は意味があると思っています。「ストーリーボード」は例えば「君の名は。」でも使われていて監督が自ら編集してますから作家性のある人が自分だけで弄りたいというにはすごく重宝すると思うのですが、世の中にはそんな天才じゃない僕のようなへぼ演出もいる訳で、それを使っただけではコンテの絵を「棒つなぎ」(上がってきたカット編集さんが最初に番号順につなげただけの状態。カッティングはここから始まる)した映像ができるに過ぎないのです。

棒つなぎ状態からちゃんとした映像更新してゆくのは、編集演出です。編集権というのは最終的には演出のもので、だからこそカッティング演出にとって一番面白くてスリリングな工程なんだけれど、そこで演出批判する人が必要なのだと思っています制作的にはプロデューサー技術的内容的には監督編集演出は一人で全部のカットをみなきゃいけない立場ですから、外部的な視点がどうしても必要になると思っているのです。これから大きく作り方が変わってゆくだろうという中で色々考えているところです。

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