花見クルーズ

Aか@美容インストラクター

にお誘いを受け船に乗ってきた。

N駅に集合すると、

Aかと

Tさん@Aかの友人

が居て、三人で船へ向かった。

船の持ち主は不動産の仕事で成功した人。

「船なんてよく買いましたねー」

「好きなら買うでしょ!!!」

とか話してた。

ものすごいバイタリティ。

成功した人を間近に見られるのはいい刺激になる。


これらのつながりとしては

Aか@美容

Hさん@船の持ち主の愛人(?)

が、以前同じ職場だったので知り合いとのことです。

他にも数人乗船しており、よくわからない人間模様でした。

不動産ファンドに勤めている30代中ごろの女性。

年収の話をしていたのが聞こえたが

「だいたい7〜800万くらいかな」とか言ってた。

焼き鳥屋のお兄ちゃんもいて「俺は1000万プレイヤーだよ」と。

この人は昔ヤンキーで

「殺人レイプ放火以外は全部やった」

と。。。


やがて船は隅田川を通り台場へ。

台場で係留しカラオケが始まる。

誰かが誰かをいじったり自慢話をしたりしている。

船の上でカラオケしたがる連中。

お金があってもこの人たちにはなにかが欠けているんじゃないかと思い始めたぼく。

船の舳先(へさき)に出られるようになっていて、そこから顔を出すAか。

説明しにくいけどぼくも一緒にその舳先へ出る。

二人で船から陸上を見ていると少し穏やかな気持ちになる。

日常からかけ離れた土曜日。

キスしたりしたくなったが、ぼくらは恋人じゃない。

たまにそこがもどかしくなったりする。

Aかはいつかベッドで

「私、好きなんだと思う」

と言っていた。

ぼくはそのとき、いつものように茶化してしまったけれど、「俺もだよ」と言いそうになって飲み込んだのだった。

いつも身体の繋がりを求めてくるのはAか側からだ。

泊まるとき、ぼくは普通に寝る。

でもAかが求めてくる。

そんな感じなのです。


次の日も夜まで一緒にいた。

遅いお昼だったから

k太「おなかも空いてないし、今日は夕飯はいいか」

Aか「そうだね」

と、帰りの電車に乗り込む。

Aか「秋葉原まで一緒にいく」

秋葉原が近づいてくると

Aか「なんかお腹すいてきちゃった。降りてなんか食べよ」

ということで、アキバで降り焼き鳥を食べて、また電車に乗る。

今度こそお別れ。

エスカレーターのところで見送ろうとすると

Aか「先に行って」と寂しそうな顔をする。

そんなところが

Mお@彼女

にはない良いところだ。

ぼくが歩き出すとAかもエスカレータに乗った。

振り返って手を振ると、Aかはぼくよりもっと元気に手を振って笑顔を送ってきた。



歌のうまいAか。

みんなでカラオケしたとき、上手に歌うAかの横顔を見つめながらいろいろ考えていた。

そういえばなんと、Aかは来月ぼくの地元駅に引っ越してくることになった・・・

家から自転車で20分くらいか。



はてさて、どうなることやら?