霜月 師走 やーれやれ これでおしまい さようなら

12月になると足も手も動かなくなり、体から解放されたいな、と思うのですが、根が丈夫だからそうは問屋がおろしません。
肉親、友人、お花のお弟子さんたち、沢山の人達にお見舞いを頂き、感謝の気持ちをつたえて、それでもまだお迎えが来ない。
鉄心さんにも会いたい。そうだ香代子のおはぎももう一度食べたい。
みれんみれん、でも願いはかないました。


おわかれです。
息を引き取ると、看護婦さんが娘と嫁を手伝わせてお風呂に入れてくれました。
化粧もとても上手にしてくれました。入院してから化粧なんてずーっとしてなかったから、とても嬉しい。
部屋で葬儀屋さんを待っていると、先生と看護婦さんがかわるがわるお別れを言いに来てくださいました。
耳の遠い私の耳元で「お疲れさまでした」と。
病院を出るときも院長先生と看護婦たちがいつまでも見送ってくださいました。