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桐原 春子のハーブ・ダイアリー

2013-06-27

バラとイングリッシュガーデンを訪ねて・・・3 シシングハースト・カースル・ガーデン

ガーデン巡り2日目

18日(シシングハースト・カースル・ガーデン、 グレイトディクスター)

(シシングハースト・カースル・ガーデン)

年に20万人もの人が見学するケント州にあるこの庭園は、ナショナルトラストで保全されている、イギリスで最も人気のある庭の一つとして知られています。

私にとっても最も好きな庭の一つですので欠かすことができず、是非皆様に見ていただきたいと予定に真っ先に組み込みました。

大型バスは制限されていて、入場時間は予約制です。時間はお昼すぎでしたので、朝食をおそめにとっていただきました。

シシングハーストを訪れる時、私は世界的に有名な大好きなホワイト・ガーデンに合わせて、白い服装で出かけます。今年はどんな状態かしらと、ドキドキ・ワクワクしながら・・・

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1930年、外交官で著述家のサー・ハロルド・ニコルソンと作家で園芸家のヴィタ・サックヴィル・ウエスト夫妻が荒れ果てていた2ヘクタールのこの地を買って移り住み、庭造りを始めました。残っていた建物やレンガ塀をそのままに使い、ハロルドがデザイン、ヴィタは植物を選び、二人共同の庭が造り続けられました。

見落としのないようにまずは塔の屋上にご案内。そこから庭を見おろしました。

あー、何回訪ねこの景色を見たことでしょう!

いつ見ても感動の風景です。

ユーツリー(イチイ類)の刈り込みの生垣が緑の線をくっきりと描き、さらにその中はボックス(洋種ツゲ)で区切られています。この写真はホワイト・ガーデンの整形式の部分とウィルダネスの自然風の部分で、右奥には庭のひとつの境界となっているL字形のお堀が見えます。

屋上を移動すると他の部分も見渡せ、今年の咲き具合を知ることができます。

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塔に上る階段の壁に飾られている青いガラス類。我が家の台所の出窓も、この青を飾っているので、親しみを感じます。

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ヴィタさんのネームプレートが埋め込まれている階段の壁。

屋上への階段は大変急なので気が付かずに通り過ぎてしまう人が多いのです。

「皆さんヴィタさんの書斎観ましたか?青いガラス類とここも!」

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外に出てから、いつものごとくパープル・ボーダーを見学しました。原種バラやボーダー部分のゲラニウムやアリウムなどなどが咲いていました。

2週間ほどしたら、ラヴェンダーやミソハギやレッド・ベルガモット、壁のクレマチスが満開となることでしょう。

ヘッド・ガーデナーが今年かわったようですので、植えるものに変化があるかもしれません・・・。

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ホワイト・ガーデンでは、バラやニゲラゲラニウムアイリスやヴィオラなどが花盛り。

右端に見えるツルバラのロサ・ムリガニは新しいものに植え替えられたとの情報がありましたので確認。覆うような枝は無く、しかしすでに大きく育ち、7月初旬には満開になりそうな勢いでした。

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ヴィタさんが試行錯誤して造り上げたホワイト・ガーデン。銀白色の葉が表情たっぷりのウイーピング・ペアー(シダレヨウナシ)と、聖母マリアの彫像の場所でいつものごとく記念撮影。

シシングハーストはこうした構造物が伝統的な場所に設置されていて、植栽と呼応しているのが特徴です。

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コテージ・ガーデン脇の小道には、ヴィタさんがいつも香りを楽しんでしたスイート・ブライヤーの生垣が大きく茂っています(左側の奥)。皆様にその話とこの葉の青リンゴの香りを紹介。

赤やオレンジ、黄色の花でまとめられているコテージ・ガーデン。ここのウォーム・カラーの組み合わせは、パステルカラーを好む方にとっては、衝撃的な庭でしょう。真夏になるとその効果が発揮されます。

館の壁には、ご家族が前に住んでいたロングバーンでも咲かせていた、ご夫妻お気に入りのバラ、‘マダム・アルフレッド・カリエール’が、それら刺激的な色合いを程よく抑えながらよく咲いていました。

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コテージ・ガーデンの中に入ると、なんとバラ研究家の高木絢子さんが!

なんというサプライズ。

「まあ桐原さん、前回もこの庭でお会いしたのよ。覚えていらっしゃる?」

もちろんです!7年前でしたよね。

「熊井さん(姉熊井明子)には毎年生徒さん達と庭の薔薇を見にいらして下さるのでお会いしているけれど、桐原さんとは本当に久しぶりだわ」

嬉しくて、ヴィタさんが座っていた椅子のところで記念撮影。左側のバラが‘マダム・アルフレッド・カリエール’です。

高木さんとおわかれして・・・

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コテージ・ガーデンからまっすぐにお堀へと続く道は、モウト・ウォークと呼ばれるヴィスタ視線の誘導を図る景色のことで、一定方向に軸線がある)です。手前のコテージガーデン側に、フォーカル・ポイントのベンチとその両脇に鉢があり、自分の庭にも取り入れたいヴィスタのテクニックです。

白藤がまだ咲いていて夢見る心地。甘い香りが漂います。

この白いブラウスは吉谷桂子さんのブランドshadeで購入した「イングリッシュ・ガーデン」という名前のもの。これを着ると少女のような気持ちになれるのが不思議。

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藤がまだ咲いていて見事なハーブ・ガーデン。「これが有名なカモマイルのベンチです」と、カモマイルのベンチの解説。右側のもう一つのベンチではヴィタさんが座り息子さんたちがハーブを摘んで匂い当てをしたお話も。

このベンチからもヴィスタとなっていて、ハーブガーデンのユーツリーの生垣の入口の先にあるのはヘーゼルナッツの小道。線の先には彫像が見えます。、

写真の装飾的な鉢には、かつてハウスリークが植えられ今回はタイムが植えられていました。

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その彫像が見ている先に続くのが、ハロルドさんが好んだライムツリー(西洋菩提樹)の並木です。

堂々として男性的な感じがします。

途中右側にはコテージガーデン、ローズガーデンなどのガーデンルームがあります。どこも入口が狭く中が広いデザインになっていて、サプライズを感じます。

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ヴィタさんが愛していたローズ・ガーデン。あと1週間したら見事だったかもしれませんが、何本かは真っ盛りで濃厚な香りを漂わせていました。

ヴィタさんの著書で学んだのことはいろいろあります。私が気に入って実行していることの一つに、オールド・ローズの楽しみ方があります。

このバラ園のオールド・ローズが咲いた時、花がら摘みをしないで咲いたままにしておくこと。すると咲いたもの咲き終わり少しずつ色の変化しているものが、混然一体となり、色も香りも素晴らしいという箇所です。

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シシングハーストの入口を入ってすぐの建物の反対側からの場所。赤バラがはっと人目を惹きます。

CLIMBING ROSEの、‘ALLEN CHNDLER’です。

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シシングハーストのある場所はケント州です。ホップ畑で有名な場所。かつてはこうしたホップ乾燥場があり使用されました。ホップで財をなした方もいます。今は保全されてホップ乾燥の歴史この館の資料館になっています。この写真は反対側の部分。暑くなってアイスクリームを食べているご婦人たち。食べたいけれど時間ギリギリ。

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