「石化について」


 これは以前から思っていたことなんですが、「石化の魔法?あるいは能力が強すぎる」と思うのです。
 現在の所、石化を使ってきたのは二人です。一人は、フェイト・アーウェルンクス。もう1人はヘルマン伯爵です。
 色々と材料があるので、とりあえずざっと書いていくことにします。
 まず、この二つのどちらが強力なのか。これはもう考えるまでもなく伯爵の方ですね。それを判断できる1つの決定的な材料は治せるか治せないかということ。京都で、フェイトが使った石化魔法はすべて治すことができました。一方、依然としてネギがかつて住んでいた村の住人は治癒されていません。
 二つ目、フェイトの石化が近衛詠春を石化した。油断していた、隙を突かれたとは言えあの赤き翼の1人であった詠春を石化したのはフェイトの能力以上に石化という魔法の特殊性が窺えます。つまり、空気感染です。煙を吸っただけで、石化させる。これは、魔法がエネルギーをもって、衝撃で表現されるのに対し、そうですね、今で言うミサイルか毒ガス等の化学兵器かという違いと言えそうです。
 3つ目、殺しきるのではなくて、完全なる停止。エヴァのような不死者が存在している世界観ですから、単純な意味で殺しても意味が無い生き物というのは多数存在すると思います。当然、悪魔勢もネギの修得した9つ目の魔法による完全消滅が有効な手段とされていることから、それに近い生命力を持った種族であることがわかります。恐らく、これらすべての種族において、通用するのがこの石化の魔法ではないかと思われます。殺せないなら、石化しておけばいいということです。
 後は、揚げ足を取るような話でしょうか。これは仕方がない矛盾なので、どういうつもりもありませんが一応。
 1つ、体内感染することにより石化するわけですが、その対象はなぜか人間と衣服だけです。そのことは、石化された人間を見ても明らかですし、アスナの例をあげてもわかります。単純に考えれば、化学兵器は対象を選びませんので、それが石化という能力を備えている以上、あるいは衣服が石化している以上、建物等の無機物にまで及ばなければならないはずです。この矛盾を排除しようとすれば、石化対象を選べるということになりますから、それはまぁ考えられないということで、矛盾であると。
 二つ、石化を使うものが耐性を持っているのかどうか。魔法であるならば、耐性は恐らく必要ありませんが、魔法でない場合、当然自分も感染するわけです。直接接触で感染させるなんて耐性を持っていないとまずできないはずですが・・・
 毒をもっている生物の多くがその耐性あるいは解毒作用を体内にもっているはずです。つまり、ヘルマン伯爵を捕獲し、詳細に調べつくせば今ある治療方法以外の特効薬が作れたかもしれません。かなり鬼畜ですがwwとは言え、今日のある研究方面では戦時中の実験結果が多大な影響を与えているらしいですから、急激な発展、進歩の裏側はそういうことなのかなと思います。

 こういう状況なわけです。色んな方面から話ができると思いますが、今回はその強力な石化を防ぐことができるのかどうかという話をします。

 もちろん、防げなければ負けですから防ぐというのが大前提で問題は方法です。アスナが防げるというのはすでにわかっていますから、アスナ以外の人間の話ですね。
 空気感染してくるのにどう対処すればいいのか。空気感染し、触れたものを石化してきますので、所謂、有毒、化学兵器対策のあの分厚い防護服も効果はありません。しかし、考えればすぐにわかる話ですが、意外と簡単に防ぎきることができます。
 対策を考えなければならないのは3通りのパターンです。1つは、霧状に発生するパターン、二つ目は、ビーム状のパターン、3つ目は直接触れられることによるパターン。とりあえずは、この3つでしょうか。
 1つ目、霧状に発生するパターン。これが一番簡単です。風に乗ってくるわけですから、単純に風を起こして追い払えばいいだけです。
 二つ目、ビーム状のパターン。これが一番厄介です。衝撃を伴っていますから、単純に風を起こしたとしても、押し負ける可能性があります。ただ、これは交わせば問題ないということはすでに実証されています。交わせばいいじゃん、では見も蓋もないので、もう少しちゃんとした攻略法を考えましょう。
 まず1つ目、似たような出来事がかつてありました。はい、そうです、超編のあの時間を跳躍する弾丸です。当たれば即死亡という反則的な攻撃でした。普通の魔法使いは、シールドのようなものを張って対処していましたが、龍宮の弾丸には対処しきれていなかったので、このシールドがどこまで有効なのかはわかりません。
 その中で圧倒的な効力を示したのが、「ハルナのカモ君囮大行進」でした。別の何かに当ててしまえば、効力はそちらに移り、防ぎきれるというものです。確かにこの方法は非常に有効です。他の漫画でも、盾や篭手を一度は石化されるものの、それらを捨てることによって、難を逃れていますね。
 つまり、瞬時に出して消すことができ、何度でも使うことの出来る大きな何か、これさえあればビーム状の石化を不意をつかれる場合を除き、全て回避できることとなります。果たして、そんなものはあるのでしょうか。まず、当然ハルナの落書帝国は非常に有効です。他には、質量を伴う魔法でしょうか。確認できているものでいうと、エヴァの氷属性の魔法です。水系統の魔法も効果がありそうです。後は、空間をゆがめる魔法ですか。アルビレオの重力系の魔法なんかも十分盾になりそうです。しかし、現状で期待できるのは、ハルナだけ・・・・かな?
 2つ目、治癒。木乃香アーティファクトはあらゆるものを回復しますから、当然石化も範囲に含まれているので、制限時間月ですが、木乃香を守りきっている限り、石化されても無効化しているのとさほど変わらない状況にすることは可能だと思われます。
 3つ目、戦術。単純に撃たせても無効化できる方法です。撃たせない方法はかなり厳しいでしょうか、野球と同じで「打たせと取る」これができればいいのです。打たれる場所がわかっていればいくらでも防ぎようはあるわけですから、のどかのいどの絵日記で十分対応できます。分身術でも十分対応できるのではないでしょうか。もちろん、強力な衝撃を受ければ分身は盾にすらならないはずですが、サポートとして各自1人に付き添えば、身を挺して、高確率での回避を可能にします。まぁ、これは石化に限ったことではありませんがwwそれに卑怯すぎるし・・・・
 4つ目、裏ワザwwアーティファクトには着せ替え能力があったはずです。つまり、服が石化されているだけの状態ならば、アーティファクトの能力で防ぎきれるかも?
 最後のパターン、直接石化される場合。これはもうどうやってもアスナ以外は防げません。一応相手は石化耐性を持っているはずですから、相手もろともしがみ付いて石化なんて真似は出来ませんww(誰もやらねぇだろ)こればっかりは、交わせばいいじゃんに頼るしかないのかなぁ・・・木乃香と。

 こんな感じで、石化対策はばっちりですね(ダメだろ)