思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

ソーシャルメディアはどうなっていくのか? @ 『つぶやき進化論』


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 ここ半年でソーシャルメディアをテーマとした本がわんさか出てきました。ボク自身、強く関心があるのでその類のほとんどの本は目を通しています。人間の精神を扱っているわけではないので内容がどうしても流動的で賞味期限があると思います。
 
 つい最近も、ソーシャルメディアをテーマとした本を読みました。それは『つぶやき進化論』。これまでのソーシャルメディアを総括したような本でした。
 
『つぶやき進化論』エリッククォルマン著

つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える! (East Press Business)

つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える! (East Press Business)

 
 これまでのソーシャルメディアの流れやGoogleとの関係や、広告、大手メディア、企業のソーシャルメディアへのとの取り組みなど多岐にわたって書かれています。
 
この本の特設ページもあります(著者の動画あり)
http://ca.reviewplus.jp/tsubuyakishinka/
 

■特に気になったところメモ

 

  • あのマーカス・バッキンガムが著書『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』で説く「自分の強みを活かす生き方」は、特にソーシャルメディアの世界で力を発揮する。いつも人目にさらされている世の中では自分らしく生きるしかないし、これだけ多くの情報があちこちから流れてくるようになると、多方面で目立つことは本当に難しいのだ。

 

  • セカンドライフがそれほど成功しなかった理由はそこにあるのかもしれない。たぶんみんな、結局は自分の人生を生きるほうがずっとかっこいいということに気づいたのだ。

 

  • 本書で何よりも言いたいのは──何度も繰り返すようだが──世界中に知られてもいいと思わないことはソーシャルメディアで公開してはいけないということだ。遅かれ早かれどこからともなく知れわたることになる。

 

  • この新しい世界では、まずメッセージ戦略を決め、市場からのフィードバックを参考にしながら、戦略が正しいかどうか見直したり修正したりしても構わないのだ。顧客と対話をしていれば、変わり続けるニーズをすぐに見つけて対応することができるだろう。

 

  • 友だちと仲良くなったり、人を動かしたりするときに本当に大事なのは「聞く」ことなのに、誰も彼もが自分のつぶやきをみんなに「聞かせよう」とし続けるのであれば、Twitter が衰退する日は近いかもしれない。

 

 
この他にも、就職活動や転職活動においてもリクルート業者が現在の中間業者的な存在意義をなくし、ソーシャルメディア上で個人と企業が直接やりとりするようになると指摘しておりました。アメリカでの事例がほとんどだったので、日本にどこまでこの本に書かれていることが馴染むかはわかりませんが、5〜10年後の姿であるような気もします。
 
 ITリテラシーと言われてきたけど、実態はWEBリテラシーですよね。でもこれからはソーシャルメディアリテラシーが必要スキルとなっていく時代に突入したようにも思えます。この本を読んでその思いは強くなりました。