訃報

11月16日に喘息の発作のため、こころとまなびどっとこむの理事長である尾崎昭房さんが亡くなられました。
僕がこのことを知ったのは18日のことでした。
あまりに突然のことで、今でも実感としてわきません。



あまりに彼の存在が僕にとって大きすぎて何を言葉にしていいのかわかりません。
たくさんの言葉が生まれもしますが、突然何もなくなってしまって。



僕がこの活動をはじめたときから、ずっとそばにいて仕事をしていたのは尾崎さんでした。
仕事の内容は違えど、同じような責任を背負い、時に理不尽なこと、時に無情なこと、そんなことを体験しながら歩んできたと思います。
いろんな話をしました。
精神的に追い込まれ、もう活動ができないかもしれないと思うくらい心が折れそうになったこと。
お互いの理想を出し合って、未来に光を描いたこと。
冗談をいいながら話し合いをしていたときは本当に楽しかった。
発達障害の居場所に関しては、3年の年月をかけ準備しました。
10月にイベントがあったとき、尾崎さんの涙、あの涙にはいろんな込められていたことを僕は感じていました。
ここ数年は、ほんとうに仕事のパートナーとして話しをしてきました。
いや、話すように心がけていました。
それは僕にとって特別なやり取りで。
居場所の話し合いの時、尾崎さんの経験からくる言葉の重み、僕は感じました。
そういう言葉を交わすことができる関係、それからさらに踏み込んだ関係が僕の中で始まろうとしていたところでした。
20日の金曜日に打ち合わせが尾崎さんとありました。
そのときに、伝えたいことがありました。
僕らだけの大切な話が。
こんなにもあの時に話しておけばと後悔したことはありません。
そして今日、僕は日本福祉大学さんでゲスト講師として行ってきました。
本当はその横に、尾崎さんがいるはずでした。
金曜日はそのための時間で。



僕は数少ない戦友を亡くしました。
悲しみも深いですが、後悔も同じように深いです。
もっと、耳を傾けることができただろう。
もっと、言葉を交わすことができただろう。
尾崎さんの優しさに甘えていたのではないだろうか。
本当に申し訳ないという気持ちが強いです。


でも、尾崎さんはそんな僕を許してしまうのでしょう。


その笑顔がまた僕にとっては悲しいです。
つらいです。
優しさを思い出すと、それと同時に亡くなってしまった事実が迫ってくるようで。
尾崎さんとの時間は本当に、安心したし楽しかった。
僕一人では到底出会えないような人々の数とも出会えました。
本当にありがとう。


尾崎さんがやってきたことは何一つ間違ってはいない。
僕はそう確信してます。
ありがとう。


みつ屋 木田隆顕