働くのに大切な力

昨日、発達障害者の家族の集いが千種保健所でありました。
そこで就労支援をしているLITALICOさん(http://litalico.co.jp/)の紹介と内容についてお話しを聞きました。
仕事をするうえで、必要な要素は何か?求められるポイントは?
①経歴
②コミュニケーション能力
③意欲

どれだと思いますか?
実は①番は記憶があいまいで、自信がありません。
そのときの正解は③でした。
雇う側が重要としているポイントでもあるそうです。
モチベーションが低ければ、その部分をあげるということをするそうです。
確かにそれは面白いです。ただ、なかなか難しそうでもありますが。

これは僕の見解です。
①は実績、経験という武器。
②はパフォーマンスでの才能。
③は継続するための才能
と僕は見ています。

①は行動して積み重ねてきたもの。大切な社会で生きるための武器です。
②のパフォーマンスの才能というのは、記憶力が良いとか、数字に強いとか何かをやるにあたって他の人より優れているものと言えます。
③の才能には、負けず嫌いとか、こだわり、責任感というような、何かをやり続けるための力です。何かを成し遂げたり、身に着けるなかで継続は大切です。
たとえ、②の才能があっても、すぐにやめてしまう、達成せずにやめてしまうということは世の中では当たり前にあることです。
そのなかでも、意欲というのは、継続して取り組むだけではなく、成長という意味でもとても期待が持てます。意欲的に取り組める、好きなものに没頭できる力というのは僕はこの上ない才能だと思っています。

現場によるとは思いますが、意欲があるのならば、たとえ覚えるのが遅くても、失敗を重ねても着実に成長をするなら(積極的に成長しようとすなら)一緒に仕事をしたいと思うのではないでしょうか。
また、仕事をしている人間として自分が誇りを持って仕事を持っていたり、積み重ねてきたこと、成し遂げてきたことに、意欲的に取り組んでくれるというのはうれしいものです。
別にそれは僕だからそう思うということではないと思います。
仕事してきた人なら自分のしている仕事を「そんな仕事なんて」と言われたら傷つくでしょう。つまり、それは大切なものなんだと思います。
その大切なものに、一生懸命取り組んでくれると嬉しいものだと思いますし、できるだけ付き合おうという気にもなるのではないでしょうか。
また期待も抱くのではないでしょうか。この先ここまでできるようになったら、こういう仕事を任せようとか。
何より継続的に仕事をやるという期待が持てることは重要です。
雇う側の期待と注意という点でみるところなのではないでしょうか。

もちろん、それ以外にも仕事をするうえでの大切な要素はあると思います。
今回はこの3つのうちで大切なのは?というところで話しが展開されました。
僕にとっては勉強が不足している部分なので、とても勉強になりましたし、また面白いアイディアを浮かぶ刺激にもなりました。

最後に「意欲」というところで感じた事。
それは、ひきこもりの状態にある人にとっては、仕事をするというのは今の状態から抜け出したいということや、このままではいけないという焦り、うしろめたさ、罪悪感、危機感からくるもので、意欲とは少し違うようにも思えるのです。
今の状況から抜け出したい。だから仕事をする。
一歩踏み出す動機としてはいい。ただ、困難があっても継続する力とまでは言いにくい。
もちろん、危機感からいくら傷ついても立ち向かっていく人を知っています。
本当にそれはすごい才能ともいえます。危うさもありますが。
しかし、そういう人でないことのほうが多いと僕は思います。
意欲というのが芽生えるためのアプローチ。
「意欲」。なるほど、これはとてもいい勉強になりました。ありがとうございました。