指先の温度。

この日記の半分は戯言で、もう半分は『ミルクティー』 で出来ています。
なかのひとが忙しいと更新が止まります。

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2005-01-15

[]キーワード削除投票システム案の話。

考えても無駄、と散々いわれているのでかなり萎えですが、一応。>id:hatenadiary

ポイント

  • 削除までの状態遷移に「機能停止」状態を組み込んだ
    • 「機能停止」状態からでないと「削除予定」状態に遷移できない
      • キーワードを無差別・大量・一括削除する攻撃に対して頑健になった
      • 削除提案に対する民主主義的根拠を与えることができた(ある程度の人が要らないと思っていないとそもそも削除提案することすらできない)
      • 「削除予定」から無理やり戻す攻撃に対して頑健になった
        • 「削除予定」から戻しても「機能停止」状態に戻るだけ
          • ひとりのわがままに振り回される現状からの大幅な改善。
      • いわゆる「誤爆回避」の手法は無効にならない
  • 削除プロセスに関する運営サイドの介入を最小限にした。
    • 運営サイドの貴重な人的リソースをヘンなユーザに取られなくて済む。
  • 削除予定にまわせるようになるまでに擬似的に評議会が開かれているようなものなので、評議会廃止に対して合理的な根拠を与えることができた。
  • 善良なユーザが根拠なく削除合戦に巻き込まれることを抑止できる。
    • このシステム下で削除合戦可能なのは、投票したユーザの過半数が削除してもよいと考えているケース。ゆえに、削除合戦に巻き込まれるとすれば「身に覚えがある」ということになる。

問題ユーザに対する対策になっているか?

  • キーワード登録をする問題ユーザ
    • 記述が客観的でない
      • 気づいた人が訂正すればよいだけの話。今回の考察の対象外。
    • 誤爆するキーワードを登録する
      • 投票により「機能停止」に追い込むことで被害を最小限にできる。
      • 「機能停止」されても捕捉・編集は可能なので、ユーザがクレームを出す可能性は極めて低い。
      • 残したければ好きなだけ粘れる(粘ったところで「機能停止」に戻るだけなので、大多数のユーザには無害)
    • 第三者言及可能性のない言葉(「俺ワード」)を登録する
      • 投票により「機能停止」に追い込むことで被害を最小限にできる。
      • 多数決原理により「削除予定」に持ち込むことができる→運営サイドの面目が保たれる
      • 残したければ好きなだけ粘れる(粘ったところで「機能停止」に戻るだけなので、大多数のユーザには無害)
    • むりやり「削除予定」からサルベージ
      • 頑張っても「機能停止」に戻るだけなので、大多数のユーザには無害
  • キーワードを削除する問題ユーザ
    • 無差別・大量・一括削除する
      • そもそも削除予定に移動可能なキーワードは「機能停止」状態からなので大多数のユーザには害を及ぼすことはない
      • 仮にそうした攻撃を受けても期限内にサルベージすれば「機能停止」状態に戻せる
    • あるキーワードを執拗に削除する
      • このタイプの攻撃は無効化される(ある程度の人が要らないと思っていないとそもそも削除提案することすらできない)。
      • そもそも削除予定に移動可能なキーワードは「機能停止」状態(過半数が消したいと思っている)から→
        • 削除予定にできるということは、彼の主張に民主主義的根拠があると考えられる

多重ID対策になっているか

  • 残したい側が多重IDのケース
    • 対策不能?
  • 消したい側が多重IDのケース
    • 残したい側が仮にひとりでも「機能停止」まではもっていける(そして、それは大多数のユーザには無害)

(類似したアイディア)徹底した棲み分けの話(http://d.hatena.ne.jp/mitty/20040914)→ただし、こちらだと多重IDに対して頑健でない。

利害フレームワーク(ttp://d.hatena.ne.jp/mutronix/20040910#rigai)に基く検討

  1. KW立てる人
    1. 捕捉したい(偶発的に)→△(捕捉されることに同意した人だけ捕捉できる)
    2. 捕捉したい(意図的に)→△(捕捉されることに同意した人だけ捕捉できる)
    3. 百科事典を作りたい→○
    4. 多くの人に知らしめたい(商用以外の意味での宣伝)→○
    5. それ以外の意図→?(意図による)
  2. KWリンクから辿る人
    1. あるキーワードを書いている人の日記を見たい→△(被捕捉に同意した人だけなので、若干数は減るはず)
  3. KWリンクから辿られる人
    1. 自分の日記がそのキーワードで串刺しにされる、うれしい(知らない人が自分の日記を見に来る)→○(自分でコントロールできる)
    2. 自分の日記がそのキーワードで串刺しにされる、いやだ(そのような言葉を自分が書いていると知られたくない)→○(自分でコントロールできる)
  4. KWリンクが自分の日記に出る人(偶発的に)
    1. 意外な言葉がリンクされておもしろい(うれしい) →○(自分でコントロールできる)
    2. 語句の一部にヒットするのが偶発的で面白い→○(自分でコントロールできる)
    3. 語句の全部にヒットして、そこにつながりを感じられるから面白い→○(自分でコントロールできる)
    4. 意外な言葉がリンクされてうっとうしい(いやだ) →○(自分でコントロールできる)
    5. 語句の一部にヒットするから本意ではなくいやだ【b】→○(自分でコントロールできる)
    6. 語句の全部にヒットしても、そのようなキーワードがリンクすることがいやだ【c】→○(自分でコントロールできる)
  5. KWリンクが自分の日記に出る人(自ら意図して記述)→○(自分でコントロールできる)
  6. KWリンクが自分の日記に出ない人
    1. 自分の目の届かないところに自分のきらいなキーワードが「ある」ことを認める→○(あってもなくてもその人には関係ないので)
    2. 自分の目の届かないところに自分のきらいなキーワードが「ある」ことを認めない【d】→○(好きなだけ削除合戦できる。そして、それは大多数のユーザにとって無害)

[]敵対的キーワード登録の話。

http://d.hatena.ne.jp/naka64/20050116#p3

まず、「登録意図が邪ならば、仮にキーワードとしての適格要件を満たしていても排除されるべき」という話であれば、わたしは反対です。

登録意図という外から見えない部分に削除の理由を求めるのは、紛糾の元になるだけでしょう。

一方、「このキーワードは「みんなが」必要としているから残すのだ」「このキーワードは「みんなが」使っていないから削除するのだ」という言い抜けを防ぐためにキーワードの統計情報を活用しようという話であるならば、多いに賛成です。

かつては、

  • 登録したい側は「みんなが」必要である

といい、

  • 削除したい側は「みんなが」必要ない

といっていました。そして、それを客観的に確かめるすべが存在しなかったことが事態を紛糾させるに至ったことが何度もあったように思います。

しかしながら、最近、キーワードの統計情報が使えるようになりましたから、それを活用する方向で発展させていくのは建設的な話し合いの土壌を与えると言う点できわめて意義深いものといえましょう。

(参考)

http://d.hatena.ne.jp/mutronix/20040827#p2

キーワード作成者がキーワードとしての要件を満たしている、と主張して、客観的にもそれが満たされているのであれば、守られるべきではないかと思います。

動機や手続きに周囲からアンフェアと推測されるようなことがあっても、それは判断不能なのだし、そもそも、キーワードとしての要件を満たすかどうかという話から手続きや動機のフェアさに話を移すべきではないと、思います。

[]一票の賞味期限の話。

http://d.hatena.ne.jp/sasada/20050116#1105877114

『はてなの本』近藤さんインタビュー「キーワードを生かすためのシステム」p.28今後のキーワードシステム像

(http://d.hatena.ne.jp/mitty/comment?date=20040821#cより孫引き)

「あれは放っておこう」というゾーンができないようにすること。つまり、「なんか変なキーワードがあるけど、僕は全部オフにしているから気にしない」ということになって、隅の方にゴミ溜めができていくようなものにはしたくないんです。フレッシュに、ちゃんとしたキーワードが常に溢れていて、それ以外のゴミのようなものはない状況にしたいわけですよ。

(中略)

つまり、コントロール権の部分と、「これは消しますよ」っていうラインをみんなで判断できるっていう明確さと、その二つの条件が必要なんじゃないですかね。

キーワードをいかに対流させるか、の答えとして、sasadaさんの賞味期限付き投票を採用するのはよい手立てだと思います。

皆が機動的に削除したいと考えるキーワードはそれできちんと削除できます(←一票の賞味期限は「削除予定→本削除」のプロセスを実行するには十分に長いので)し、そこで削除されなかったものは「ほとぼりが冷めた頃に」徐々に機能停止状態から抜けていきますので、かなり近藤さんの理想に近い状態になるのではないでしょうか。

[]同一文字列のキーワードの話。

http://d.hatena.ne.jp/n_kakka/20050117#1105886250

はてなキーワードは文字列ではなくて固有のkidで管理されているという現状を鑑みるに、

  • 同一文字列のキーワード登録の何らかの規制(一切禁止もしくは一定期間抑制)

は、理念的には必要でも技術的にはほとんど実行不能であると思われます*1

とはいうものの、過去に削除された履歴のあるキーワードは争いの火種であるのは間違いないところなので、キーワード登録の際に

  • プレビューページをはさむ
    • プレビューページに同一文字列のキーワードとそのカテゴリ、継続期間を表示する

という風にして、登録する人に「過去に何かあった」ことを知らせる(参考:http://d.hatena.ne.jp/another/20050112/1105540628)くらいの機能はあってよいのではないでしょうか。

履歴のリストの情報はかなり有用でしょう。例えば、

  • aaaa はてな 2004/01/01-現在 ---日
  • aaaa はてな 2004/01/01-2004/01/08 8日

のような場合は、「作成時重複登録→削除」が推測されます。この情報がキーワード「○○を読み取る装置」などについて取れたら面白いと思いませんか。

あと、

は見落としていた点でしたので、是非そのアイディアを採用させてください。

*1:ゆえに、導入するとすればルールという形を取らざるを得ないでしょう。

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