琵琶湖の蓮群生地(草津市)

mituyo19412006-07-31

草津市・烏丸半島の東に広がる有数の花蓮の群生です。
7月の中頃から8月の中頃にかけて、緑の葉が湖水いっぱいに広がり、約11.3haの湖面一面に薄紅色の花が咲きます。  花蓮としては日本でも最大のスケールで、まさに壮観です。  今年は例年より10日位遅く、今が見頃です。
あまりにも広く全体をカメラに収めることが出来ないのが残念ですが、実際に見るとそれは見事でした。


ここには「草津市立水生植物公園みずの森」があり、今年で十周年を向かえ様々なイベントも行なわれています。
園内には数々の水生植物が見られますが、今はたくさんの睡蓮の花が咲き、訪れる人を楽しませてくれます。

パラグアイオニバスパラグアイ、アルゼンチン原産のスイレン科の一・二年草です。
日本のオニバスは、葉の両面にもトゲがありますが、この植物は、葉の裏にだけ鋭いトゲがあるところが違うそうです。お盆のように葉の周辺が立ち上がり、夕方に白く大きな花を咲かせます。二日目には、花の色はピンク色に変わるそうです。


オオオニバスの浮力について説明がありました。 よくマンガのなかで、オオオニバスに乗って、池や川を渡るシーンがありますが、本当に人が乗れるのでしょうか?
実際には葉が破れてしまうので、そのままで人が乗る事はできませんが、日本の植物園のイベントで、スイカがどれだけ乗るか実験したところ、ほぼジャイアントパンダ(約170kg)と同じ重さだけ乗ったという記録があるそうです。

園内のロータス館」では珍しい睡蓮の花を見る事ができます。  睡蓮には「温帯睡蓮」と「熱帯睡蓮」がありますが、花の色で見分けることができます。青系統の花が咲いていたら100%熱帯種に間違いないようです。
「睡蓮」の名前の由来は、朝に花が咲き、夜には閉じる(眠る)、これを三日間繰り返します。「睡眠する蓮」→「睡蓮」になったそうです。なるほど!と納得したのですが、  でも・・蓮も朝咲いて、昼過ぎには閉じてしまい三日間の命です。どう違うのでしょう?


ここでは「ハス」と「スイレン」の違いについても説明してありました。
漢字で書くと「蓮」と「睡蓮」。両方とも「蓮」という字が入っていて抽水(ちゅうすい)植物と呼ばれています。この「蓮」と「睡蓮」はよく似ていて、見分け方が解らない人も多いようですが、簡単な見分け方がいくつかあります。
葉から見分けることができます。
葉っぱは両方とも円形をしていますが、睡蓮は葉に切り込みが入っています。蓮には入っていません。
睡蓮は斑(まだら)入りの葉や、赤い葉がありますが、蓮の葉は多少の濃淡はあっても葉色は緑のみです。ただ蓮の葉には特徴があって、葉が防水加工のように水をはじきます。

花の咲き方で見分けることもできます。
睡蓮の葉は浮き葉で水面に広がり、花茎は短くわずか数センチ、長くても数十センチくらいです。 それに比べ蓮の葉も花も、水面より高く展開するという事はご存知だと思いますが、大きな沼などでは2メートル以上も茎は伸び花が咲きます。

根っこはまったく違います。
睡蓮の根は鬚状ですが、蓮の根はレンコンです。これはよく知られていますね。

草津市の花「あおばな」
ツユクサの栽培変種で、6月下旬から8月下旬にかけて、コバルトブルーの花を咲かせます。 昔から友禅染の下絵を描く「青花紙」を作るため、全国でも草津市だけで栽培されてきた花で、昭和56年に「市の花」に指定されました。

「あおばな」で作られた、クッキー、ソフトクリーム、お酒、他様々なものが売られていました。
夏の日差しもきつく、暑さが厳しいにもかかわらず、沢山の人で賑わっていました。